米津玄師×藤本タツキが初対談 劇場版『チェンソーマン レゼ篇』公開を記念

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KAI-YOU編集部_アニメ・漫画部門

劇場版『チェンソーマン レゼ篇』藤本タツキ×米津玄師 対談

劇場版『チェンソーマン レゼ篇』の公開を記念し、原作者の藤本タツキさんと、主題歌を手がける米津玄師さんの2人による初対談が9月23日、YouTubeで公開された。

アニメ制作会社・MAPPAの公開されたこの動画では初対面となる2人が、作品や登場人物であるレゼへの想い、そして創作の原体験から制作過程までを語り合っている。

米津玄師は、レゼを“好きになる”ことで曲を生む

藤本タツキさんは、レゼをビジュアルや内面ともに「好きな要素を集めてつくったキャラクター」と紹介。天真爛漫さと暴力性が同居する存在として描いたと語った。

一方で米津玄師さんは、映画の主題歌「IRIS OUT」について、コミックス6巻のレゼが登場するページを「開きっぱなしにして睨みつけながらつくった」と制作過程を紹介。

レゼについて語る米津玄師さん/画像はYouTubeより

レゼのための映画に主題歌をつくるために「KICK BACK 2」をつくるのは避けたいと考え、まるで「高校生の頃好きだった女の子」のようにレゼを考えることが、曲づくりの支えになったと明かした。

藤本タツキと米津玄師、同世代クリエイターが語る創作の背景

対談では『少年ジャンプ』で育った世代としての共通点や、インターネット黎明期に触れたお絵かきBBSやニコニコ動画など、ネット文化が2人の表現に与えた影響も語られた。

米津玄師さんと藤本タツキさんが語るインターネット黎明期/画像はYouTubeより

また、藤本タツキさんが漫画制作において「効率が悪いことが嫌いじゃない」と語ると、米津玄師さんも「効率的にやるのが苦手だし、そういうところも割と自分で嫌いじゃない」と共感。2人が夏休みの宿題について不満をつのらせていた学生時代も明らかになった。

対談全体を通し、異なる表現分野でありながら、同世代のクリエイターならではの視点が交差する内容となっている。

興行ランキング1位発進した『チェンソーマン レゼ篇』

劇場版『チェンソーマン レゼ篇』は、漫画家・藤本タツキさんの原作『チェンソーマン』の中でもファンからの人気が高いエピソード「レゼ篇」を映画化。

TVアニメの最終回から繋がるエピソードとなっており、主人公・デンジが偶然出会った少女・レゼに翻弄されながら、予測不能な運命へと突き進む。

9月19日に公開され、初週末だけで動員約80万7000人、興行収入12.5億円を記録。週末動員ランキングで1位を獲得する好スタートを切っている。

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