メディアアーティスト・やんツー(yang02)さんによる個展「Homage to NewYork」が、2025年6月4日(水)から28日(土)にかけて、東京・西麻布のWALL_alternativeにて開催される。
本展では、やんツーさんが2023年後半から半年間にわたって行ったニューヨークおよびアメリカ各地でのリサーチ滞在をもとに制作した、新作10点以上が展示される。
7m超の巨大コラージュや“遅いミニ四駆”も展示
展覧会タイトル「Homage to NewYork」は、1960年に画家/彫刻家のジャン・ティンゲリーさんがニューヨーク近代美術館(MoMA)で発表した伝説的なキネティック・アート《Homage to New York》に由来する。
左:やんツー(Photo by Shu Nakagawa) 右:《脱成長のためのイメージ - 近代的価値から逃走する》2022年 / Photo bty Shinya Kigure
やんツーさんはその文脈を参照しつつ、「現代テクノロジーと人間の関係性」を問い直すテーマに作品で切り込む。
会場には、7メートルに及ぶ巨大な壁面コラージュ作品や、全長15メールの特設コースをゆっくりと走る“遅いミニ四駆”などが登場。
また、ラジカセと端材、アメリカ現地で録音した音声を用いたサウンドインスタレーションや、やんツーさんが「E.A.T.(Experiments in Art and Technology)」のメンバーであるジュリー・マーティンさんを取材したインタビュー映像、代表作《脱成長のためのイメージ》シリーズ最新作など、新作10点以上を発表。
人とモノ、あるいは社会と技術の断絶や接続を、ユーモラスかつ批評的に浮かび上がらせるという。
トークセッションも開催、ビールバーも併設
会期中には、アーティストや研究者とのトークイベントも実施される。
6月7日(金)には、畠中実さん(ICC主任学芸員)× 久保田晃弘さん(アーティスト/情報科学芸術大学院大学)が登壇。また、6月28日(土)には、矢向由季さん(日本山妙法寺の僧侶)が参加する。
会場にはバーも併設され、やんツーさんがニューヨーク滞在中に出会ったクラフトビールや、地元・茅ヶ崎のブルワリー「Passific Brewing」のビール、限定フードも提供される。

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展覧会情報
Homage to NewYork
- 会期
- 2025年6月4日(水)〜6月28日(土) ※日曜休廊
- 時間
- 18:00〜24:00
- 会場
- WALL_alternative(東京都港区西麻布4-2-4 1F)
- 入場
- 無料・予約不要
- URL:https://avex.jp/wall/exhibition/586
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