2006年から開始され、年度ごとに展示内容を変えていく「オープン・スペース」。今回も、新旧問わず多数のメディアアート作品が、国内外から計12作品出展され、入場は無料となっている。
ありとあらゆるメディアアート作品が集結
SEMI-SENSELESS DRAWING MODULES
今回は、そのコンセプトをアップデートし、作家自身の肖像を描画する装置を展示する。観客などの展示室内の状況もフィードバックしつつ、会期を通じ線画の制作が進行するという。
ほかにも、東京オリンピック2020の招致映像や、無印良品「MUJI to GO」のウェブサイトなどを制作しているクリエイター集団・セミトランスペアレント・デザインや、NHK連続テレビ小説「あまちゃん」の音楽を担当した音楽家・大友良英さんと、即興演奏家のSachiko Mさんによって結成されたユニットFilamentなどの新作を含め、さまざまな作品が展示される。
新進アーティスト紹介コーナーを併設
Prosses of "Why Not Hand Over a 'Shelter' to Hermit Crabs?" AKI INOMATA
さらに、新進アーティストの紹介コーナー「エマージェンシーズ!」を併設。年間3回にわたって、今後が期待されるアーティストや、クリエイターの最新の作品やプロジェクトなどを紹介していく。初回は、生き物との恊働作業によって作品を制作しているAKI INOMATAさんを紹介する展示が行われる。
豊富な関連イベントや、コーナーも充実した、この展示会で、新たな表現に挑むメディアアート作品を体験してみてはいかがだろうか。「オープン・スペース 2015」展は、メディア・アート作品をはじめ、現代のメディア環境における多様な表現をとりあげ、 幅広い観客層に向けて紹介する展覧会です。メディア・アートの代表作や新作、歴史的な作品、また教育機関による 研究成果としての作品などが展示され、作品を楽しむだけでなく、その背景にある現代の多様化したメディアやコミュニケーションの在り方などについて考えるきっかけとなることをめざしています。 会期中には、アーティストや有識者を招いたトーク、レクチャー、シンポジウム、ワークショップや、学芸スタッフによる 作品解説ツアーを開催するなど、さまざまなプログラムを用意しています。 オープン・スペース2015 サイトより
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イベント情報
オープン・スペース 2015
- 会期
- 2015年5月23日(土)〜2016年3月6日(日)
- 会場
- NTTインターコミュニケーション・センター [ICC]
- 入場料
- 無料
- 開館時間
- 午前11時〜午後6時
- 休館日
- 月曜日(月曜が祝日の場合翌日,ただし9/22は開館)、年末年始(12/28〜1/4)、保守点検日(8/2,2/14)
出品作家および作品(順不同)
岩井俊雄《マシュマロスコープ》2002年
菅野創+やんツー《セミセンスレス・ドローイング・モジュールズ #3(SDM3)—ポートレイト》2015年(新作)
スズキユウリ《ガーデン・オブ・ルッソロ》2013年
セミトランスペアレント・デザイン《1つとたくさんの椅子》2015年(新作)
高谷史郎《Toposcan / Ireland 2013》2013年
グレゴリー・バーサミアン《ジャグラー》1997年
平川紀道 新作を含むインスタレーション
Filament(Sachiko M,大友良英) 新作
ビル・フォンタナ《ハーモニック・ブリッジ》2006年
藤幡正樹《オクリモノ》1980年,《未成熟なシンボル》2006年
クリス・ミルク&アーロン・コブリン《ジョニー・キャッシュ・プロジェクト》2010年
和田永 新作
研究開発コーナー
情報科学芸術大学院大学[IAMAS] 車輪の再発明プロジェクト
新進アーティスト紹介コーナー「エマージェンシーズ!」 emergencies!
AKI INOMATA「Inter-Nature Communication」[展示期間:2015年5月23日(土)—8月1日(土)]
田中健司[展示期間:2015年9月8日(火)—11月15日(日)]
大和田俊[展示期間:2015年12月22日(火)—2016年3月6日(日)]
主催:NTTインターコミュニケーション・センター [ICC]
住所:〒163-1404 東京都新宿区西新宿3-20-2 東京オペラシティタワー4階
アクセス:京王新線初台駅東口から徒歩2分
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