技術革新はエンターテインメント業界に大きな変化をもたらしています。
特にアメリカ・ラスベガスでは、超巨大かつ高解像度のLEDスクリーンに覆われた球体型シアター「スフィア(Sphere)」が話題に。
また、仮想空間でのバーチャルコンサートやスポーツイベント、米国IR(Integrated Resort/統合型リゾート)を中心としたエンタメ施設では、メタバース技術の活用が注目を集めています。
本記事では、進化を続けるアメリカのエンターテインメント市場について解説します。
目次
メタバースがもたらすエンターテインメントの新潮流
メタバースとは、次世代のインターネットとも称される仮想空間。私たちの生活や仕事に大きな変化をもたらしました。
その影響はエンターテインメント分野にも及び、全く新しい体験が可能になっています。
特にアメリカでは、メタバースを活用したエンターテインメントが急速に成長。巨大な市場が形成されつつあります。
従来のライブイベントやスポーツ観戦といった現実の体験が、仮想空間で再現されるだけでなく、物理的制約を超えた新しい形へと進化しています。
トラヴィス・スコットらが開催するバーチャルコンサート
バーチャルコンサートは、アーティストが仮想空間でパフォーマンスを行い、視聴者が自宅から参加できる形態のイベントです。
たとえば、2020年に開催されたラッパーのトラヴィス・スコットさんの『Fortnite(フォートナイト)』内でのコンサートには、約1200万人が参加。仮想空間ならではのインタラクションや視覚効果が話題を呼びました。
バスケやサッカーではe-Sportsとメタバースが融合
一方、バーチャルスポーツイベントでは、観客が仮想スタジアムにアクセスして試合を観戦できるだけでなく、アバターを通じて試合に参加することも可能です。
アメリカではバスケットボールやサッカーリーグがメタバース内で大会を開催。e-Sportsとの融合が進んでいます。
たとえば、バーチャルスポーツイベントでは、観客が仮想スタジアムで試合を観戦できるだけでなく、アバターを通じて試合に参加することも可能です。
アメリカでは、NBAが運営する「NBA 2K League」のように、実際のバスケットボールリーグがe-Sports化した競技イベントを開催し、その試合をメタバース内で観戦できる仕組みを導入しています。
さらに、サッカーリーグのMLS(メジャーリーグサッカー)はゲームの「FIFA」シリーズを活用した「eMLS」を展開。仮想空間でファンイベントや大会を積極的に実施中です。
これらの取り組みによって、従来のスポーツとe-Sportsがメタバースを通じて新たな形で融合しています。
これらの新しいエンターテインメントは、VRやAR技術の進化に加え、パンデミックをきっかけにデジタル体験への需要が高まったことで急速に広がりました。
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