巨匠の筆致に迫る『宮崎駿イメージボード全集』刊行 『ナウシカ』以降の全作品を収録

巨匠の筆致に迫る『宮崎駿イメージボード全集』刊行 『ナウシカ』以降の全作品を収録
巨匠の筆致に迫る『宮崎駿イメージボード全集』刊行 『ナウシカ』以降の全作品を収録

『宮﨑駿イメージボード全集』

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アニメーション映画監督・宮﨑駿さんの手けたイメージボードやストーリーボードなど集めた画集『宮﨑駿イメージボード全集』(岩波書店)が、12月5日(木)から刊行される。

スタジオジブリ責任編集と銘打ち、『風の谷のナウシカ』から『君たちはどう生きるか』まで、同社にある宮﨑駿さんの手描きのイメージボードやストーリーボードなどを可能な限りすべて収録。

すでに関連書籍で紹介されている絵も高画質で掲載。未発表作品も多数収録するという。

【画像】『宮﨑駿イメージボード全集』収録内容

原画と変わらない色彩を再現する『宮﨑駿イメージボード全集』

イメージボードとは、作品の制作においてその世界観やビジュアルを共有するためのスケッチなどのこと。

これからつくろうとする映画の作品世界を自身が探るため、それをスタッフに共有するために描かれている。宮﨑駿監督の創作過程において不可欠なものだ。

『宮﨑駿イメージボード全集』紙面

『宮﨑駿イメージボード全集』では、原画から高精度スキャナーで読み込むことを基本に、原画と変わらない色彩やタッチなどの風合いを再現。

大判の判型(350ミリ×257ミリ)で、原画と同じ大きさや近いサイズで掲載している。

『風の谷のナウシカ』から『君たちはどう生きるか』までの劇場映画を収録

シリーズの各巻では、宮﨑駿さんが監督した『風の谷のナウシカ』から、最新作『君たちはどう生きるか』までの劇場アニメーション映画を網羅。

加えて、『耳をすませば』『ゲド戦記』『借りぐらしのアリエッティ』『コクリコ坂から』といった宮﨑駿さんが制作に携わったスタジオジブリ作品も収録される。

刊行情報

それだけはなく、『On Your Mark』や三鷹の森ジブリ美術館のオリジナル作品、TVアニメ作品、宮﨑駿さんがアニメーターとして携わったスタジオジブリ創設以前の初期作品も収録。宮﨑駿さんの画業を知る上で必須のシリーズになりそうだ。

各巻末には作品に即した逸話や掲載される絵の誕生の経緯を語る、鈴木敏夫プロデューサーのインタビューも掲載される。

【スタジオジブリ 鈴木敏夫プロデューサーコメント
宮﨑駿が映画を作る時の大きな特徴は、まずイメージボードを描くということだ。そのイメージボードのなかには映画に必要な情報、時間・空間・キャラクターの表情・性格・動き――すべてが描かれていて、こんなことができるのは宮さん以外誰もいないと教えてくれたのは、高畑勲だった。しかしこれまで宮さんの本格的なイメージボード集はなかった。今回の刊行をいちばん楽しみにしているのは僕かもしれない。

12月5日に1巻『風の谷のナウシカ』と2巻『天空の城ラピュタ』が刊行。1巻にはイメージボードやストーリーボード全131枚、2巻には全142枚が掲載される。

2025年3月には3巻となる『となりのトトロ』の刊行が予定されている。

続刊収録予定作品

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