テレビ番組の見逃し配信や同時配信などのサービスを提供するTVer(ティーバー)が9月17日、ユーザーの利用動向をまとめたデータ集「数字で見るTVer」を公開した。
TVerの月間再生数、月間ユーザー数、ユーザーの地域分布などがまとめられている。
五輪関連コンテンツの総再生数が1億1000万回超えのTVer
TVerの月間動画再生数は年々増加傾向にあり、8月には初めて4.9億回(※1)を突破。月間ユーザー数も4100万ユニークブラウザ(※2)を超えた。
これは月間動画再生数、月間ユーザー数ともに最高記録を更新した7月の数字から、さらに記録を伸ばした結果でもある。
そんな今夏は、7月にパリオリンピック、8月にはパリパラリンピックが開催。TVerではパリオリンピックにおいて、NHKの地上波放送競技を除く、ほぼ全競技の無料配信を実施。
その結果、オリンピック関連コンテンツの総再生数が1億1000万回を超えていた(8月14日に発表)。
さらに、各テレビ局によるライブ中継や報道番組、特集番組の見逃し配信も随時行われていた。
TVerの月間動画再生数と月間ユーザー数が2ヶ月連続で最高記録を更新した背景には、スポーツ選手の活躍を伝える中継や番組の影響が反映されているとみて間違いないだろう。
※1:2024年8月1日~8月31日における、TVer単体のVOD・リアルタイム配信・追っかけ再生およびSPLIVEを合計した全デバイスでの動画再生数(ビデオリサーチにて算出)
※2:2024年8月1日~8月31日における、TVer単体でのユニークブラウザ数
全国100局以上のローカル番組を配信 夏にはホラー特集も
また、TVerでは2023年9月から全国のローカル局やBS(衛星放送)局が、直接TVerにコンテンツを配信できる取り組みを開始。
これによって、全国100局以上のローカル番組が、地上波放送のない地域にいても視聴可能となっている。
加えて今夏には、「真夏のホラー特集」と題して、季節に合わせた番組をラインナップ。
TVアニメ『モノノ怪』、フジテレビの「ほんとにあった怖い話」、テレビ東京の人気ホラー「真夏の絶恐映像 日本で一番コワい夜」、フェイクドキュメンタリー(モキュメンタリー)『イシナガキクエを探しています』など、新旧問わず番組を配信して話題を呼んだ。
地域別・年代別のユーザーの割合、利用デバイス、利用時間が公開
データ集「数字で見るTVer」では、地域別の利用人数の割合が公開されている。
これによると、関東が36%で最多で、四国が3%で最小。これは日本の人口動態に近い形で、バランスの良い分布になっているという。
年代別の利用者の割合は15歳〜19歳が9%、20歳〜34歳が27%、35歳〜49歳が34%、50歳〜64歳が30%という結果に。10代以降は年齢に関わらず多くのユーザーがいることがわかる。
利用デバイスごとの動画再生数の割合(※3)は、スマートフォンが54%で最多。次いでコネクテッドTV(ネット対応のいわゆるスマートテレビや、Amazon「Fire TV Stick」のような端末を介して動画配信サービスを利用できるテレビ)が36%で続いている。
コネクテッドTVの動画再生数割合は年々増加傾向にあり、特にバラエティやスポーツコンテンツにおける傾向が高いという。
また、時間帯別の動画再生数割合(※4)は夜帯(19時〜23時)が38%で最多。22%で昼帯(11時〜15時)が次に高い。移動中、昼休み、就寝までの時間など、隙間時間での利用傾向がうかがえる結果になった。
※3:2024年6月1日~8月31日における、TVer単体のVODでのデバイスごとの動画再生数の割合(ビデオリサーチにて算出)
※4:2024年6月1日~8月31日における、TVer単体の1時間ごとの動画再生数の割合
この記事どう思う?
関連リンク
0件のコメント