アニメ・漫画・ゲームなどのメディアミックスで知られる出版大手のKADOKAWAは9月6日、東京オリンピック・パラリンピックのスポンサー契約をめぐる贈収賄事件で、同社の顧問および職員が逮捕されたと発表した。
東京地方検察庁の強制捜査を受けて逮捕されたのは、元専務で顧問の芳原世幸(よしはら・としゆき)さんと当時担当室長だった職員の馬庭教二(まにわ・きょうじ)さん。
NHKの報道によれば2人は、大会のスポンサー選定などで便宜を受けたことへの謝礼などとして、組織委員会の元理事・高橋治之さんにおよそ6900万円の賄賂を提供していた疑いが持たれている(外部リンク)。
【画像】KADOKAWAが手がけた五輪公式ガイドブック
東京オリンピック・パラリンピックにおいては、出版サービスにおける「オフィシャルサポーター」として契約し、東京2020スポンサーシッププログラムに参加。公式ガイドブックやプログラムなどを手がけていた。
スポンサー関連での大会組織委員会への贈賄をめぐっては8月17日、組織委員会の元理事・高橋治之さんが、スポンサー契約時にAOKIから賄賂を受け取っていたことが発覚し逮捕されている(外部リンク)。
KADOKAWAの名前が報じられたのは、およそ2週間後の9月3日。スポンサーとなった後、高橋治之さんの知人が経営する会社に、KADOKAWA側が約7000万円を提供していたとして波紋を広げた。
その後9月6日、新たに逮捕者が明らかになっただけでなく、高橋治之元理事へ便宜を受けたことの謝礼としておよそ6900万円、また高橋元理事の知人が経営する会社の口座に総額7600万円を振り込んだ疑いが報じられている。 KADOKAWAは今回も声明を発表しており、「贈賄の容疑により東京地方検察庁の強制捜査を受け、当社に所属する顧問の芳原世幸(元専務)、職員の馬庭教二(元2021年室室長)が逮捕されました」と報告。
その上で「関係者の皆様に多大なご心配とご迷惑をおかけしたことを深くお詫び申し上げます」と謝罪している。
逮捕された芳原世幸さんは、かつてメディアファクトリー代表取締役社長をつとめた人物。また馬庭教二さんは、文芸カルチャー誌の編集長のほか、角川SSコミュニケーションズや角川マガジンズの取締役もつとめた。
なお、NHKの報道によれば、東京地検特捜部は現在、KADOKAWA本社や角川歴彦会長の自宅、それに高橋治之元理事の知人である深見和政さんが経営するコンサルタント会社を捜索しているという。
東京地方検察庁の強制捜査を受けて逮捕されたのは、元専務で顧問の芳原世幸(よしはら・としゆき)さんと当時担当室長だった職員の馬庭教二(まにわ・きょうじ)さん。
NHKの報道によれば2人は、大会のスポンサー選定などで便宜を受けたことへの謝礼などとして、組織委員会の元理事・高橋治之さんにおよそ6900万円の賄賂を提供していた疑いが持たれている(外部リンク)。
【画像】KADOKAWAが手がけた五輪公式ガイドブック
ガイドブック手がけた五輪スポンサー・KADOKAWA
KADOKAWAといえば、アニメ・漫画・ゲーム・映画・小説など、数多くのタイトルを多角的に展開しており、国内のポップカルチャーを牽引する大手出版社のひとつ。東京オリンピック・パラリンピックにおいては、出版サービスにおける「オフィシャルサポーター」として契約し、東京2020スポンサーシッププログラムに参加。公式ガイドブックやプログラムなどを手がけていた。
スポンサー関連での大会組織委員会への贈賄をめぐっては8月17日、組織委員会の元理事・高橋治之さんが、スポンサー契約時にAOKIから賄賂を受け取っていたことが発覚し逮捕されている(外部リンク)。
KADOKAWAの名前が報じられたのは、およそ2週間後の9月3日。スポンサーとなった後、高橋治之さんの知人が経営する会社に、KADOKAWA側が約7000万円を提供していたとして波紋を広げた。
贈賄の容疑で職員2人が逮捕へ
同日、KADOKAWAは公式サイトで声明を発表し、「東京地方検察庁による任意の捜査に協力していることは事実」と認め、「引き続き、当局の捜査に全面的に協力してまいります」とコメントした。その後9月6日、新たに逮捕者が明らかになっただけでなく、高橋治之元理事へ便宜を受けたことの謝礼としておよそ6900万円、また高橋元理事の知人が経営する会社の口座に総額7600万円を振り込んだ疑いが報じられている。 KADOKAWAは今回も声明を発表しており、「贈賄の容疑により東京地方検察庁の強制捜査を受け、当社に所属する顧問の芳原世幸(元専務)、職員の馬庭教二(元2021年室室長)が逮捕されました」と報告。
その上で「関係者の皆様に多大なご心配とご迷惑をおかけしたことを深くお詫び申し上げます」と謝罪している。
逮捕された芳原世幸さんは、かつてメディアファクトリー代表取締役社長をつとめた人物。また馬庭教二さんは、文芸カルチャー誌の編集長のほか、角川SSコミュニケーションズや角川マガジンズの取締役もつとめた。
なお、NHKの報道によれば、東京地検特捜部は現在、KADOKAWA本社や角川歴彦会長の自宅、それに高橋治之元理事の知人である深見和政さんが経営するコンサルタント会社を捜索しているという。
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