最初のセリフが「野球部狩りの噂を知ってっか?」だった時点で、ただの野球漫画にはならないなと確信。
「少年ジャンプ+」で9月3日から、名作『ハイパーインフレーション』を手がけた住吉九さんによる漫画『サンキューピッチ』の連載がはじまりました。
3話まで毎週更新の予定。第2話は9月10日(火)に配信されます。
甲子園へあと一歩届かない野球部の救世主は、夜な夜な出没する剛腕ピッチャー?
『サンキューピッチ』の舞台は、甲子園出場まであと一つピースが足りない、横浜にある霜葩(そうは)高校の野球部です。
彼らに足りないピースとは、ずばりピッチャー。チームの現エースは実力はあるけれどプレッシャーに弱く、いま一歩チームを勝利に導くことができません。
高校最後の大会まで残り3週間──何か打開策はないのか?
そんな状況で、チームのキャプテン・小堀(こぼり)へいたが目をつけたのが、巷で“野球部狩り”と呼ばれ噂になっていた剛腕ピッチャーでした。
周辺の高校の野球部に突然現れ、3球勝負を挑んでくる謎の人物です。
その正体に目星をつけた小堀が、チームメイトの広瀬洋二(ひろせようじ)と一計を案じ、野球部狩りを誘い出すのが序盤のあらすじになっています。
以下ネタバレありなので、未読の方は先に1話をチェックしてみてください!
『ハイパーインフレーション』の主人公と同じく、致命的な欠陥を抱えた怪物
本作の鍵になりそうなのが、“野球部狩り”こと桐山不折(きりやまふせつ)。球速160km以上出ているのでは!? と思わせるほどの剛速球を投げる怪物です。
彼が霜葩高校の野球部に入れば甲子園も夢じゃないのですが、イップス(様々な要因で、とある動作ができなくなる症状)によって、1日3球しかボールを投げられません。それでも野球を諦められず、夜な夜な“野球部狩り”を行っていたのでした。
このとてつもない能力に致命的な制限をかける手法は、前作『ハイパーインフレーション』の主人公・ルークと同じです。
ルークは超精巧な贋札をほぼ無限に生み出せる一方で、贋札には偽造防止の識別番号がすべて同じという致命的な欠陥がありました。
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