TVアニメ『チェンソーマン』で監督をつとめたクリエイター・中山竜さんが8月27日、アニメ制作会社・スタジオメイフラワーの新CCO(Chief Creative Officer)に就任した。
スタジオメイフラワーは、アニメやVTuber関連事業をグローバルに展開するベンチャー企業・AnotherBallのグループ会社。
中山竜さんはコメントで、自身がアニメ制作現場で直面した課題の解決策を考える中で、Anotherballとスタジオメイフラワーのビジョンに共感したと、CCO就任の経緯を語っている。
『FGO』『呪術』に参加したアニメーター中山竜
中山竜さんは、東京造形大学を卒業後、ガイナックス(GAINAX)やタツノコプロに所属。
『Fate/Grand Order』『呪術廻戦』などの演出を経て、MAPPA制作の『チェンソーマン』でTVアニメ初監督をつとめた。
2023年にはアニメスタジオ・株式会社Andraft(アンドラフト)を設立。設立発表時にはXで、「より良いアニメーション制作体制を確立し、広く世界に向けてクオリティの高い作品を届ける」と、持続可能な制作体制の確立を目指すと明かしていた。
そのため、Andraftではアニメ制作や企画プロデュースに加え、スタッフ育成にも力を入れている。
これまでに、ぶいすぽっ!と、トレーディングカードゲーム『カードファイト!! ヴァンガード』とのコラボPVや、リズムゲーム『神椿市協奏中。』のアニメーションなどを手がけている。
技術を駆使してアニメ業界の課題解決を推進するメイフラワー
スタジオメイフラワーは2023年11月設立。
YouTuber・スカイピースらが結成した「青春しゅわしゅわクラブ」の公式キャラクター・しゅわっちぃ等をプロデュースした立野大晟さんと、東映アニメーション出身の甲斐睦さんが設立したテックアニメスタジオ。
制作費の高騰やアニメーター不足といったアニメ業界の課題に対して、高い品質基準を維持しつつ、制作工程を効率化する取り組みを推進。技術を駆使したアニメ制作の効率化をそのミッションに掲げている。
商業作品としては4月から7月まで放送されたアニメ『忘却バッテリー』などに、制作協力として参加している。
同社の親会社であるAnotherBallは2022年5月設立。シンガポールに本社を置き、「アニメやVTuberといった日本が誇る文化資産を、技術の力でグローバルに届ける」 ことを戦略の中核するベンチャー企業だ。
過去にはグローバルVTuber事務所「PRISM Project」を立ち上げ売却。現在はバーチャルクリエイター向けのモバイルストリーミングアプリ「AniLive」を開発・運営している。
2024年5月にスタジオメイフラワーを買収した。
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