アニメ『チェンソーマン』監督がスタジオ設立　ぶいすぽっ！×ヴァンガードコラボPV制作

アニメ『チェンソーマン』監督の中山竜さんが1月6日、アニメスタジオ・株式会社Andraft（アンドラフト）の設立を発表した。

Andraftの公式サイトでは、「2023年にディレクター・プロデューサー・アニメーターの中山竜によって設立されたクリエイティブユニット」と説明。

制作作品として、次世代Virtual eSports プロジェクト「ぶいすぽっ！」と、トレーディングカードゲーム『カードファイト!! ヴァンガード』とのコラボPVも公開された。

『チェンソーマン』でTVアニメ初監督に抜擢された中山竜

中山竜さんは、MAPPA制作のアニメ『チェンソーマン』で、TVアニメ初監督に抜擢されたアニメーター／プロデューサー／ディレクター。

藤本タツキさんの同名漫画を原作とした『チェンソーマン』では、初監督ながら人気漫画のアニメ化で手腕を発揮した。 過去には、Eveさんの「レーゾンデートル」のMVを監督したほか、同じくMAPPA制作の『呪術廻戦』第1期にも参加。

2023年10月〜12月にかけて放送された『僕らの雨いろプロトコル』では、OPの絵コンテ・演出を手がけている。

新スタジオ「Andraft」持続可能な制作体制の確立へ

Andraftは、公式サイトで「既存の枠に囚われる事なく様々なチャレンジをし続け、可能な限り長くその推進力を維持できる環境を確立したい」と説明。

中山竜さん本人も、「より良いアニメーション制作体制を確立し、広く世界に向けてクオリティの高い作品を届けることを目指します」と、自身のXでコメントしている。

この度株式会社Andraft(アンドラフト)を設立いたしました。 より良いアニメーション制作体制を確立し、広く世界に向けてクオリティの高い作品を届けることを目指します。 様々なジャンルに分け隔てなくチャレンジし、新たな可能性を拓いていきたいと思います。 応援のほど宜しくお願い致します！…

— 中山竜/Ryu Nakayama (@r_nkym_) January 6, 2024

制作における体制や環境への言及が多いのは特徴的だろう。

中山竜さんは2023年11月、自身のX「パワハラモラハラと無縁で無駄なストレスの無い、金銭的にも時間的にも安定したより良い労働環境を構築するというのが今年1年のミッション」「まだ小規模だけど少しずつ形にしていっているところ　まだ1年目なので地味に地道に地固めしっかりしていく　もうちょっとしたら公開できるはず」と投稿していた。

パワハラモラハラと無縁で無駄なストレスの無い、金銭的にも時間的にも安定したより良い労働環境を構築するというのが今年1年のミッションで、まだ小規模だけど少しずつ形にしていっているところ　まだ1年目なので地味に地道に地固めしっかりしていく　もうちょっとしたら公開できるはず

— 中山竜/Ryu Nakayama (@r_nkym_) November 24, 2023

第1弾作品となった「ぶいすぽっ！×ヴァンガード アニメーションPV」で、中山竜さんは監督・絵コンテを担当。

アニメーションプロデューサーには、まふまふさんやYOASOBIなどのMVでも活躍する映像監督／プロデューサー／CGデザイナーの史耕さんも名を連ねている。

MAPPA作品を経てスタジオ設立『呪術廻戦』監督も

MAPPA制作作品で監督をつとめ、その後スタジオを設立したクリエイターはほかにもいる。

『呪術廻戦』第1期や『劇場版 呪術廻戦 0』などを手がけたアニメーター・朴性厚（パク・ソンフ）監督は、2021年3月にE&H productionを設立。 尾田栄一郎さんの短編読み切り漫画のアニメ化『MONSTERS 一百三情飛龍侍極（いっぴゃくさんじょうひりゅうじごく）』（2024年1月配信）や、朴性厚監督も原作漫画を読んで癒されていたという『ラーメン赤猫』（2024年7月放送）などを制作している。