革製品ブランド「UNROOF(アンルーフ)」が7月11日、小説家・京極夏彦さんとコラボしたデザインの本革ブックカバーの予約販売を開始しました。
『姑獲鳥の夏』『絡新婦の理』などの凄まじいまでの長編小説で知られ、巷では「鈍器本(鈍器のように分厚い本)」としても親しまれている京極夏彦さんの小説。
UNROOFのブックカバーであれば、京極夏彦さんの小説をはじめとするあらゆる厚い本に対応できる──ということで今回のコラボが成立したそうです。
施された晴明桔梗と御祓済の刻印など、京極夏彦さんの作品世界を表現したデザインになっています。
2種類のイタリアンレザーで京極夏彦の作品世界を表現したブックカバー
UNROOFは、発達障害/精神障害/身体障害を持つ革職人がつくる革製品ブランド。
「障がいがあるだけで仕事の選択肢が制限される社会を変えたい」という思いで2017年3月に会社を設立。東京都東村山市に自社工房を構え、障害者手帳を保持する革職人を含め12名の革職人が働いています。
今回のコラボブックカバーは、素材の本革に2種類のイタリアンレザーを使用。
全6色のカラーバリエーションを用意し、ブックカバーと同じ色のしおりがセットで付属します。
対応サイズも幅広く、文庫本や新書、ハードカバー(四六判)まで使うことができます。そして、厚みも1,000ページ程度までは対応可能とのこと。
また、ブックファースト新宿店など一部の書店では、京極夏彦氏の書籍の際にコラボ本革しおりをプレゼントするキャンペーンも開催されています。
「鈍器本」として親しまれる京極夏彦の作品群
京極夏彦さんは、1994年に『姑獲鳥の夏』でデビュー。同作を含む「百鬼夜行」シリーズを代表作に持ち、幅広い読者を獲得しています。
また、1997年の『嗤う伊右衛門』で泉鏡花文学賞、2004年の『後巷説百物語』で直木賞を受賞。他にも数多くの賞を受賞するなど、日本を代表する小説家の一人です。
長いキャリアの中でたくさんの長編作品を執筆しています。6月19日にKADOKAWAから刊行されたばかりの新作『了巷説百物語』はハードカバーで1,152ページ。やはりぶ厚い。
1997年からスタートし、ついに完結した「巷説百物語」シリーズの最新刊に相応しい威容を誇っています。
7月26日(金)には、歌舞伎舞台化のために書き下ろされた長編小説『狐花 葉不見冥府路行』を刊行予定。こちらの舞台は東京・銀座の歌舞伎座で8月4日(日)から上演されます。
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1件のコメント
匿名ハッコウくん(ID:10452)
ネタのようでいて全方向にちゃんとしてた。