“漫画家・荒川弘25年目の新境地”──とも言うべき話題作を今回は紹介します!
年間数百タイトルの漫画を読む筆者が、時事に沿った漫画を新作・旧作問わず取り上げる本連載「漫画百景」。第三十二景目は『黄泉のツガイ』です。
5月8日は作者・荒川弘さんの誕生日! 『鋼の錬金術師』など数々の作品を世に送り出し、2024年で漫画家デビュー25年目となる名作家の誕生日を祝して、連載中の本作を紹介します。
荒川弘が『鋼の錬金術師』以来11年ぶり「ガンガン」に帰還
『黄泉のツガイ』は、2021年12月から「月刊少年ガンガン」で連載中の作品です。
代表作『鋼の錬金術師』以来11年ぶりに『ガンガン』へ荒川弘さんが帰ってきたことで、連載当初から注目を集めていました。
6巻特装版に付属する小冊子の作者インタビューでは、『鋼の錬金術師』の連載を終えた後に、荒川弘さんは「修行してまた戻ってくる」と編集部に約束していたそうです。満を持しての里帰り!
個人的にも『鋼の錬金術師』が至高の漫画であり、漫画の面白さを教えてくれた作品だけに、「ガンガン」への帰還はめちゃくちゃテンションが上がったことを覚えています。
『百姓貴族』『アルスラーン戦記』と同時連載
結果的に『このマンガがすごい!2024』のオトコ編と、「マンガ大賞2024」で、それぞれ2位を受賞。近年様々な漫画賞での上位入賞が続き、連載3年目にして人気沸騰中の『黄泉のツガイ』。
物語としてはまだまだはじまりだと思われるため、今からでも追いつきやすいです。
なお、荒川弘さんは爆笑必至の農業エッセイ漫画『百姓貴族』と、田中芳樹さんの大作ファンタジーを元にした『アルスラーン戦記』も現在連載中であり、『黄泉のツガイ』と合わせると3本の連載を抱えている状態。スーパーウーマンです。
そんな荒川弘さんの新境地となる作品が『黄泉のツガイ』となります。
どこがどう新しいのか。代表作『鋼の錬金術師』との比較を交えて、以下からネタバレありで触れていきます。未読の方はご留意ください。
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連載
テーマは「漫画を通して社会を知る」。 国内外の情勢、突発的なバズ、アニメ化・ドラマ化、周年記念……。 年間で数百タイトルの漫画を読む筆者が、時事とリンクする作品を新作・旧作問わず取り上げ、"いま読むべき漫画"や"いま改めて読むと面白い漫画"を紹介します。
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