《ライチュウ》
【moguco(マーケター/プランナー)のコメント】
好戦的な顔つきをしながら、雷を迸らせて技を繰り出そうとしているイラスト。放とうとしているのは10まんボルトでしょうか?
個人的に、アニメ『ポケットモンスター』カントー編第14話の可愛い見た目で不敵な笑みを浮かべたライチュウにグッサリきたのもあって、強気でアグレッシブなライチュウが大好きな私には、このイラストはめちゃくちゃグッサリきました。
ライチュウの可愛らしさはありつつも、闘争心が旺盛でかっこいい姿をイラストに落とし込んだこのカードこそ、イチオシのカードです。
《アトラクサの討死/Atraxa's Fall》
【小林優介(編集者/Webディレクター/漫画コンシェルジュ/ボドゲ研究家)のコメント】
『マジック:ザ・ギャザリング』が30周年を迎えるにあたって、物語として大きくフィーチャーされたのが、機械と融合した凶悪な種族・新ファイレクシアによる多元宇宙の侵略でした。
元々天使だったアトラクサは、新ファイレクシアに捕まり改造された結果、凶悪な堕天使となってしまいます。
「偉大なる統一者」と称され、物語的にもゲーム的にも環境に影響を与える大立ち回りを演じたアトラクサ。このカードでは、ニューカペナという世界を侵略した彼女が、ニューカペナの歴史の象徴である巨大なビルの下敷きになり討ち死にした姿が描かれています。
強大なアトラクサを倒した達成感と、多大な犠牲を支払ったことへの悲しみが入り混じった哀愁あるアート。そして、街を守るため戦ったマフィアのセリフが記された「堕天使は堕ちたままであれ。」というフレーバーテキストもオシャレな一枚です。
《完全なる統一/All will be one》
【古見湖(YouTubeチャンネル「KAI-YOU Videos」ディレクター)のコメント】
『マジック:ザ・ギャザリング』には、白・青・黒・赤・緑の5つの色があります。1つ前で紹介されたアトラクサは、赤を除いた白・青・黒・緑の4色のカードです。
なぜアトラクサに赤がないのか? それは新ファイレクシアの象徴的存在としてアトラクサを生み出そうとした際、赤を司る新ファイレクシア陣営の幹部・ウラブラスクが、その計画に反対したからです(なお、その後ウラブラスクはファイレクシアを裏切ります)。
ファイレクシア陣営のリーダーであるエリシュ・ノーンは《完全なる統一/All will be one》という理念を掲げ、世界征服の計画を実行していきます。その侵略の真っ最中の1シーンを描いたのが、この赤のカード。
元々、新ファイレクシアによる多元宇宙の侵略は、カードのデザインとして、黒色にしかいなかった新ファイレクシアがだんだんと他の色にも増えていく、といった形で表現されていました。
そして《完全なる統一/All will be one》の赤は、象徴的存在・アトラクサに欠けていた最後の1ピースであり、新ファイレクシア陣営の裏切り者であるウラブラスクの色。
《完全なる統一/All will be one》と題されたカードを5色にするのではなく、赤にする──憎いデザインの1枚です。5色にならないことで、新ファイレクシアの野望が決して叶わないことも示唆しています。
《ヴィシャス=アストラウド》
【タスマニアルー子(デザイナー)のコメント】
2023年1月14日に発売された『CYBERSTORM ACCESS(サイバストーム・アクセス)』に収録されたこのカード。
当初は、効果微妙じゃない?と見向きもされなかったのですが、使ってみたら今の環境にめちゃくちゃ合う……!
召喚条件は緩いのに、コストの除外も特定のカードならアドバンテージが取れるし、モンスターは破壊できるし、一枚で展開がめちゃくちゃ広がるカード……! しかも1ターンに1回の効果じゃないから何度も出てくる……!
さらに、戦闘破壊耐性・攻撃力UPのオマケつき……! デッキの中継地点にも、ラストを決めるアタッカーにもなるカードです。
イラストの方もカッコよくて、鎧のような鱗の隙間から見える光ってなんか良いですよね…中二心をくすぐられる一枚です!
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1件のコメント
匿名ハッコウくん(ID:9023)
推しは
スターダスト·ドラゴン
ブラック·マジシャン
E·HEROワイルドマン
オッドアイズ·ペンデュラム·ドラゴン