日本人が今年最もお金を使ったアプリは「ピッコマ」 韓国カルチャーWebToonで人気に

日本人が今年最もお金を使ったアプリは「ピッコマ」 韓国カルチャーWebToonで人気に
日本人が今年最もお金を使ったアプリは「ピッコマ」 韓国カルチャーWebToonで人気に

漫画アプリ・ピッコマ

AIを用いてデータの統計を行うdata.ai社が集計した「2023年上半期モバイルアプリマーケット、ゲームを含む全カテゴリーの消費者支出ランキング」で、漫画アプリ・ピッコマが1位となったことが発表された。

同ランキングでは、2位にゲーム『モンスターストライク』、3位に『ウマ娘 プリティーダービー』がそれぞれランクイン。

ピッコマは、グローバルランキングでもTikTokやYouTube、Disney+などに続いて7位にランクインしている。

「2023年上半期モバイルアプリマーケット、ゲームを含む全カテゴリーの消費者支出ランキング」

日本の漫画アプリ市場シェア50%を誇るピッコマ

ピッコマは、2016年4月20日にリリースされた電子マンガ・ノベルサービス。

アニメ化が発表されている『俺だけレベルアップな件』やドラマが人気になった『梨泰院クラス』の原作なども掲載。日本で主流の横読みの漫画や、縦スクロール(WebToon)形式のブランド「SMARTOON」などで人気を集めている。 今回のランキング1位に際してピッコマが発表したプレスリリースでは、「単一サービスながら、日本のマンガアプリ市場シェア50%以上を占めている」「2021年7月から現在までグローバルマンガアプリ1位」だと説明されている。

ピッコマは、2021年9月にフランスに「ピッコマヨーロッパ」を設立し、2022年3月にサービス「フランスピッコマ」をローンチ。7月にはフランスで開催された「2023 Japan Expo」にも出展していた。

「2023 Japan Expo」会場の様子

『ReLife』『俺レベ』に続くスター作品が求められるWebToon

近年注目を集めている、韓国発のWebに最適化された漫画カルチャー「WebToon」。

日本では、2013年に「comico」がサービスを開始。アニメ化もされた『ReLIFE』が人気を集めた。

最近では、2022年6月にWebToonに特化したプラットフォーム「HykeComic」がリリース。集英社も新規サービス「ジャンプTOON」を発表しており、改めて市場が活性化されている。 2022年には、業界の盛り上がりを受けて、アニメ・漫画に関するカンファレンス「IMART2022」でWebToonをテーマにしたセッションが実施。

『俺だけレベルアップな件』などを手掛けるスタジオ「レッドセブン」の代表取締役・李ヒョンソクさんは、今後さらに市場が活性化するには、『ReLife』『俺だけレベルアップな件』に続くような、ヒットの起爆剤となるスター作品の登場が必要だと語った。 文化としてはまだまだ過渡期であり、各社が試行錯誤を続けているWebToon業界。

今回、ピッコマが日本で最もユーザーがお金を支払ったアプリとなったことは、成長を続ける業界にとっても良い影響を与えてくれるだろう。
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