原作者・石塚真一の筆致と「絶頂」をアニメで再構築
素晴らしい音楽面の一方で、大・雪祈・玉田によるJASSの演奏シーンのアニメ表現はどうだったのか。結論から言うと、原作者・石塚真一さんの筆致・テイストを原画レベルから再構築し、うまく表現できていた。たとえば、人物の左側に光が当たる場合、首・耳・鼻の右側に生まれる影をフリーハンドで斜線として描写した点は、原作の再現力の高さを感じた。
時折、顔や体の輪郭に青色が用いられているのも印象的。本来ならば黒線だが、ティザービジュアルや本ポスターでも意識的に青色が使われている。 青色の描線を意識的に使っていたのは、劇中のセリフ「あのライブはBLUE GIANTだった」という言葉を表現するかのようであり、加えて大・雪祈・玉田の3人がぶつかり合いながら仲を深めていく青春模様……彼らのほとばしる若さやどう猛さを描くためか。さまざまな解釈・意味合いが込められているように感じら...
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