前人未到の未知の山脈の頂を目指す『クトゥルフ神話TRPG』向けシナリオ「狂気山脈~邪神の山嶺~」。
数多のTRPGプレイヤーたち、そしてゲーム実況者やバーチャルYouTuber(VTuber)たちがプレイしてきたそのシナリオは、同じストーリーでありながら、その人それぞれの物語を生み出してきた。
そして今、新たな「狂気山脈」の物語──『狂気山脈 ネイキッド・ピーク』が生まれようとしている。
同シナリオを原案として、アニメ映画として物語が再構築される本作。作者・まだら牛さんが主導する制作プロジェクトは、クラウドファンディングサイト・CAMPFIREで、アニメ・漫画部門歴代最高となる1億1930万円もの支援を獲得している。
2月25日には、都内某所にて1年弱をかけて制作されたパイロットフィルムの最速上映会が行われた。今回は、その最速上映会の模様をレポートする。
一方、まだら牛さんが執筆したシナリオ「狂気山脈 ~邪神の山嶺~」では、山としての“狂気山脈”にスポットを当て、前人未到の最高峰を目指す登山家たちの姿を描いている。
同シナリオが高い評価を得た要因の一つは、そのゲーム性の高さだ。山の各所にある難所を、ギミックを攻略し、機転と運を頼りに突破していく。そうして山の頂を目指すための道中は、十人十色の物語を生み出していく。
そしてアニメ映画『狂気山脈 ネイキッド・ピーク』では、物語を彩るNPCたちはそのままに、プレイヤーたちが演じていたポジションの人物として3人のキャラクターが新たに登場。群像劇として描き直されている。
慌ただしく準備をしていると、忙しい合間を縫ってまだら牛さんが受付に登場。「いい感じにできたんですよ」と、当日入口で展示されていたキービジュアルが印刷されたパネルを見せてくれた。その時の本当に嬉しそうな声を聞くと、本当にこの人自身がこの挑戦を楽しんでいるんだなと感じた。 準備を終え、いざ列形成をと周りを見ると、受付近くのスペースには既に人だかりが。当日会場に招待されたのは、クラウドファンディングで最速上映会の来場プランを選択し支援していた人や、事前に一部販売されていたチケットを入手した、熱量の高い「狂気山脈」のファンたち500人以上。
その時点では上映開始にはまだ若干の時間があったが、今か今かと会場の瞬間を待ち侘びるファンたちを見ると、「今は自分もファンではなく、この人たちが満足できるようスタッフとして全力を尽くそう」と気が引き締まった。
列形成を開始すると、人の数は想像していた以上に。受付前のスペースには到底収まらず、近くの階段の頂点に達してなお、列が溢れてしまうほどだった。そんな中でも、皆さんが文句も言わずに列の形成に協力してくれたのは、本当にありがたかった。
列には、年齢・性別を問わずにかなり幅広い人が並んでいた。中には「すいません、この子一人でも大丈夫ですか?」と娘さんを送り出しにきた親子連れもいた。CAMPFIREやBOOTHでのチケット購入という、普通の映画鑑賞などよりも高いハードルを超えてまで、「狂気山脈」はこれだけ多様な人に愛されているコンテンツなのだなということを再確認することができた。
数多のTRPGプレイヤーたち、そしてゲーム実況者やバーチャルYouTuber(VTuber)たちがプレイしてきたそのシナリオは、同じストーリーでありながら、その人それぞれの物語を生み出してきた。
そして今、新たな「狂気山脈」の物語──『狂気山脈 ネイキッド・ピーク』が生まれようとしている。
同シナリオを原案として、アニメ映画として物語が再構築される本作。作者・まだら牛さんが主導する制作プロジェクトは、クラウドファンディングサイト・CAMPFIREで、アニメ・漫画部門歴代最高となる1億1930万円もの支援を獲得している。
2月25日には、都内某所にて1年弱をかけて制作されたパイロットフィルムの最速上映会が行われた。今回は、その最速上映会の模様をレポートする。
目次
改めて、「狂気山脈」とは?
改めてにはなるが、“狂気山脈”とはH.P.ラヴクラフトさんの小説『狂気の山脈にて』に登場する、南極大陸で発見された未知の山脈の名前だ。同作では、南極の調査に来たチームが発見し、物語が進むにつれて徐々にそこに秘められた歴史が明らかになっていく。一方、まだら牛さんが執筆したシナリオ「狂気山脈 ~邪神の山嶺~」では、山としての“狂気山脈”にスポットを当て、前人未到の最高峰を目指す登山家たちの姿を描いている。
同シナリオが高い評価を得た要因の一つは、そのゲーム性の高さだ。山の各所にある難所を、ギミックを攻略し、機転と運を頼りに突破していく。そうして山の頂を目指すための道中は、十人十色の物語を生み出していく。
そしてアニメ映画『狂気山脈 ネイキッド・ピーク』では、物語を彩るNPCたちはそのままに、プレイヤーたちが演じていたポジションの人物として3人のキャラクターが新たに登場。群像劇として描き直されている。
当日KAI-YOUスタッフは会場のサポートとしても参加
上映会当日、実はKAI-YOUスタッフはただ取材に来ていた訳ではなかった。制作チームからの要請によって、会場スタッフとして受付や列整理を担当することになっていたのだ。慌ただしく準備をしていると、忙しい合間を縫ってまだら牛さんが受付に登場。「いい感じにできたんですよ」と、当日入口で展示されていたキービジュアルが印刷されたパネルを見せてくれた。その時の本当に嬉しそうな声を聞くと、本当にこの人自身がこの挑戦を楽しんでいるんだなと感じた。 準備を終え、いざ列形成をと周りを見ると、受付近くのスペースには既に人だかりが。当日会場に招待されたのは、クラウドファンディングで最速上映会の来場プランを選択し支援していた人や、事前に一部販売されていたチケットを入手した、熱量の高い「狂気山脈」のファンたち500人以上。
その時点では上映開始にはまだ若干の時間があったが、今か今かと会場の瞬間を待ち侘びるファンたちを見ると、「今は自分もファンではなく、この人たちが満足できるようスタッフとして全力を尽くそう」と気が引き締まった。
列形成を開始すると、人の数は想像していた以上に。受付前のスペースには到底収まらず、近くの階段の頂点に達してなお、列が溢れてしまうほどだった。そんな中でも、皆さんが文句も言わずに列の形成に協力してくれたのは、本当にありがたかった。
列には、年齢・性別を問わずにかなり幅広い人が並んでいた。中には「すいません、この子一人でも大丈夫ですか?」と娘さんを送り出しにきた親子連れもいた。CAMPFIREやBOOTHでのチケット購入という、普通の映画鑑賞などよりも高いハードルを超えてまで、「狂気山脈」はこれだけ多様な人に愛されているコンテンツなのだなということを再確認することができた。
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