連載 | #296 ポップな動画を紹介してみた

JAXA職員が本気でラップしたらこうなった「こんなに面白い研究者たちがいる」

JAXA職員が本気でラップしたらこうなった「こんなに面白い研究者たちがいる」
JAXA職員が本気でラップしたらこうなった「こんなに面白い研究者たちがいる」

JAXA研究員で構成されたラップ集団・ISAS Rhyme/画像はすべてJAXA宇宙科学研究所(ISAS)提供

JAXA(宇宙航空研究開発機構)研究員の若手有志によるラップMV「ISAS Rhyme feat.MC Freddy-楽しいことばっかやってこうぜー!」が、YouTubeチャンネル「jaxasgm-JAXA相模原チャンネル」で公開された。

この企画は10月21日に開催された「JAXA相模原キャンパス・オンライン特別公開 2022」で配信されたもの。

企画・製作から作詞・作曲・出演・演奏・撮影・編集までを、神奈川県相模原市にあるJAXA宇宙科学研究所(ISAS)の研究者が担当。

研究者という名のイメージからはいい意味でかけ離れた映像に仕上がっている。

今回は、企画を主導した宇宙科学研究所宇宙飛翔工学研究系 宇宙航空プロジェクト研究員・久保勇貴(くぼ・ゆうき)さんと、宇宙科学研究所太陽系科学研究系 特任助教・深井稜汰(ふかい・りょうた)さんに話を聞いた。

ラップの3拍子が揃ったJAXA研究者たちの努力の結晶

「ISAS Rhyme feat.MC Freddy-楽しいことばっかやってこうぜー!」
今回の企画「ISAS Rhyme feat.MC Freddy-楽しいことばっかやってこうぜー!」では、作詞をISASラッパーズが担当し、作曲はJAXAの久保勇貴さんと深井稜汰さんが手がけた。

ビートに乗せられたラップは、宇宙に関連したリリック(歌詞)を、リズミカルなフロウ(曲のリズムや流れ)とともに奏でている。

「火星の月は フォボスダイモス 取るべき砂は そう 奪い取る」「我らJAXA 宇宙(そら)駆ける 奴ら」「夢中で探査 追いかけるAnswer」など、独自性の高いライム(韻を踏むこと)が展開されている。

JAXA研究員による本気のラップ MVカット

実際に働く研究員たちを映したJAXAならではのシーン

このようにラップの3拍子と呼ばれているリリック、フロウ、ライムが揃っていたり、tofubeatsさんの楽曲「水星」のサンプリングと思われるビートやリリック。ヒップホップへの愛を感じる。

MVでは各組織についての紹介を行なっており、実際に研究員が働いている場面も映していたりと、JAXAの活動を知れる様々な仕掛けが施されている。また、「【JAXA研究者の裏側】」と題して、MVのメイキング映像も公開されている。
「Making of ISAS Rhyme」のメイキング映像

BUMPにRAD、JAXA若手研究者の“本気の企画”

JAXA宇宙科学研究所(ISAS)の研究者たちはこれまでにも、BAMP OF CHICKENの「天体観測」やRADWIMPSの「前前前世」を、“本気”でパロディしてきた。

どの企画も歌い方の特徴を捉えていたり、MVも本家とかなり似せて制作されていることから、研究者たちが本気でアーティストたちにリスペクトをおくっていることがわかる。
天体観測のプロがBUMP OF CHICKEN『天体観測』を本気でパロディしてみた
宇宙探査のプロが本気で『前前前世』を替え歌してみた
一方で、「天体観測のプロがBUMP OF CHICKEN『天体観測』を本気でパロディしてみた」の動画タイトルからは、研究者ならではのユーモアもうかがえる。

「前前前世」の替え歌では、「試作・試験・審査だらけで 頭痛いよ」「同じ機器を積み込んで 壊したくないよ」といった苦悩も歌われている。

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