タカラトミー、JAXAと“変形“月面探査ロボ開発 「ゾイド」などのアイデア活用

タカラトミー、JAXAと“変形“月面探査ロボ開発 「ゾイド」などのアイデア活用
タカラトミー、JAXAと“変形“月面探査ロボ開発 「ゾイド」などのアイデア活用

「SORA-Q」

POPなポイントを3行で

  • タカラトミーがJAXAなどと共同開発
  • 超小型の変形月面探査ロボット「SORA-Q」
  • ゾイドやトランスフォーマーの知見を開発に生かす
タカラトミーJAXA等と共同開発した超小型の変形型月面ロボット「SORA-Q」(ソラキュー)が、小型月着陸実証機「SLIM」に搭載される。

実際に月面でのデータ取得を行う計画に使用される「SORA-Q」は、世界でも珍しい球体から変形する月面探査ロボット。

その開発には、タカラトミーの玩具シリーズ「ゾイド」や「トランスフォーマー」などのノウハウが生かされている。
SORA-Q(ソラキュー)、JAXAとタカラトミーらの共同研究によって生まれた、超小型の変形型月面ロボット

超小型の変形型月面ロボット「SORA-Q」

「SORA-Q」は、直径約80mm質量約250gの超小型の変形型月面ロボット。

名前は、宇宙を意味する「宙(そら)」と、宇宙に対する「Question(問い)」「Quest(探求)」、「球体」であること、そして横からのシルエットが「Q」に似ていることから名付けられた。 月面に着陸後、瞬時に球体が左右に拡張変形し、月面を走行することが可能。「バタフライ走行」と「クロール走行」の2種の走行モードがあり、あらゆる方向に転倒しても正位値に復帰し、平地だけでなく傾斜地も走行できる。

これらの機能に加えて、前後2つのカメラが搭載されており、このカメラで撮影した画像を別の探査機を経由して、地球に送信する計画が立てられている。

球体のまま着陸

拡張変形

クロール走行中

バタフライ走行中

「ゾイド」「トランスフォーマー」「アイソボット」の知見を生かす

開発にはタカラトミーの玩具シリーズ「ゾイド」「トランスフォーマー」「アイソボット」の制作において培われた小型化、軽量化の知見と、変形機構に関わる技術が活用された。

ゾイド(ZOIDS)「シールドライガー」

トランスフォーマー「PF SS-05 オプティマスプライム」ロボットモード

トランスフォーマー「PF SS-05 オプティマスプライム」ビークルモード

「Omnibot 17μ i-SOBOT」(アイソボット)

2016年からJAXAおよびタカラトミーが筐体の共同研究を開始し、その後2019年にソニーグループ株式会社が、2021年に同志社大学が加わり、現在は4者で共同開発を進めている。

1
2
この記事どう思う?

この記事どう思う?

関連キーフレーズ

0件のコメント

※非ログインユーザーのコメントは編集部の承認を経て掲載されます。

※コメントの投稿前には利用規約の確認をお願いします。