アニメーションの企画制作プロダクション・ツインエンジンが、ゲーム業界大手のテンセントグループ、電子書籍プラットフォーム「めちゃコミック」を運営するアムタス、同じく同名の電子書籍プラットフォームを運営するBookLive(ブックライブ)の3社を引受先とする第三者割当増資を行い、シリーズBラウンドの資金調達を完了したと発表した。
シリーズBとは、ビジネスが軌道に乗った段階での投資を意味する。ツインエンジンでは2019年4月、電通を引き受け先とした第三者割当増資を、ビジネス開始段階の投資に当たるシリーズAとして実施していた。
ツインエンジンはシリーズBの資金調達の狙いについて、ゲーム化ライセンスの収益性強化や自社IPのグローバル化、電子書籍プラットフォームでコミック・アニメを共同開発するプロジェクトの発足という2つを掲げている。
グループには、スタジオコロリドやジェノスタジオ、スタジオカフカといったアニメスタジオやクリエイティブユニットを抱えており、『ペンギン・ハイウェイ』『泣きたい私は猫をかぶる』などの劇場アニメ、『どろろ』『ヴィンランド・サガ』『からくりサーカス』などのTVアニメを手掛けている。
2022年9月16日(金)には、『ペンギン・ハイウェイ』の石田祐康監督による新作長編アニメ映画『雨を告げる漂流団地』がNetflixで配信および劇場公開。
Netflixとは同作を含め3本の新作長編アニメを共同制作することになっており、2024年には『泣きたい私は猫をかぶる』の柴山智隆監督による新作映画の配信を控えている。
1つ目は、ゲーム化ライセンスの収益性強化及び自社IPのグローバル化。ゲーム化を中心としたマーチャンダイジングがアニメの主要な収益源となっている現状を踏まえ、将来的な基幹事業の1つとして捉えているという。
中国の巨大企業・テンセントグループとの資本提携をきっかけに、ゲーム化やグローバル化をキーワードとするアニメの企画開発・制作に注力。ライセンスビジネスの飛躍的な拡大を目指す。
その上で、短期的な小さいヒットではなく、狙いを定め、大型タイトルと連動する世界的なゲームコンテンツを創出するというビジョンを掲げ、中長期的に取り組んでいきたい考えだ。
オリジナルアニメのヒットをミッションに掲げるツインエンジンにとっては、アニメのイメージやストーリーの元となる原作の開発が不可欠。そのためコミック原作の自社開発に向けた体制づくりやノウハウの蓄積を進めているという。
アムタスとBookLiveもまた、既存の出版社の電子書籍を扱いながら、自社オリジナルのコミック制作に注力。資本提携を通じて、両社とはコミックとアニメのビジネス展開を戦略的に見据えたオリジナルIP開発プロジェクトを発足させる。
ツインエンジンとしては、配信権販売ベースの基幹ビジネスを安定的に成長させながら、世界を見据えた大型タイトルを自ら生み出していくべく、3社からの資金調達に至った。
ツインエンジンはシリーズBの資金調達の狙いについて、ゲーム化ライセンスの収益性強化や自社IPのグローバル化、電子書籍プラットフォームでコミック・アニメを共同開発するプロジェクトの発足という2つを掲げている。
スタジオコロリドなどを抱えるツインエンジン
ツインエンジンは、フジテレビのアニメ枠「ノイタミナ」を長年率いた山本幸治さんが2014年に設立した、アニメの企画立案、オリジナル原作の開発、宣伝・戦略やビジネススキームの構築を展開する企画制作プロダクション。グループには、スタジオコロリドやジェノスタジオ、スタジオカフカといったアニメスタジオやクリエイティブユニットを抱えており、『ペンギン・ハイウェイ』『泣きたい私は猫をかぶる』などの劇場アニメ、『どろろ』『ヴィンランド・サガ』『からくりサーカス』などのTVアニメを手掛けている。
2022年9月16日(金)には、『ペンギン・ハイウェイ』の石田祐康監督による新作長編アニメ映画『雨を告げる漂流団地』がNetflixで配信および劇場公開。
Netflixとは同作を含め3本の新作長編アニメを共同制作することになっており、2024年には『泣きたい私は猫をかぶる』の柴山智隆監督による新作映画の配信を控えている。
ゲーム化を基幹事業に見据えテンセントと提携
アニメの企画制作プロダクションとして独自の成長を続けるツインエンジンが、シリーズBの資金調達を完了させた狙いとしては大きく2つ。1つ目は、ゲーム化ライセンスの収益性強化及び自社IPのグローバル化。ゲーム化を中心としたマーチャンダイジングがアニメの主要な収益源となっている現状を踏まえ、将来的な基幹事業の1つとして捉えているという。
中国の巨大企業・テンセントグループとの資本提携をきっかけに、ゲーム化やグローバル化をキーワードとするアニメの企画開発・制作に注力。ライセンスビジネスの飛躍的な拡大を目指す。
その上で、短期的な小さいヒットではなく、狙いを定め、大型タイトルと連動する世界的なゲームコンテンツを創出するというビジョンを掲げ、中長期的に取り組んでいきたい考えだ。
電書プラットフォーマーと原作開発プロジェクト発足
もう1つは、電子書籍プラットフォーム大手のアムタス、BookLiveとの資本提携によって、オリジナル作品をコミックとアニメで共同開発する狙いがある。オリジナルアニメのヒットをミッションに掲げるツインエンジンにとっては、アニメのイメージやストーリーの元となる原作の開発が不可欠。そのためコミック原作の自社開発に向けた体制づくりやノウハウの蓄積を進めているという。
アムタスとBookLiveもまた、既存の出版社の電子書籍を扱いながら、自社オリジナルのコミック制作に注力。資本提携を通じて、両社とはコミックとアニメのビジネス展開を戦略的に見据えたオリジナルIP開発プロジェクトを発足させる。
ツインエンジンとしては、配信権販売ベースの基幹ビジネスを安定的に成長させながら、世界を見据えた大型タイトルを自ら生み出していくべく、3社からの資金調達に至った。
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