これから日本語ラップを知りたい・聴きたい人に向けて、BPMやキングギドラなど1980〜90年代の日本語ラップ、BUDDHA BRAND、NITRO MICROPHONE UNDERGROUNDによる2000年代を飾った曲のほか、BAD HOPやAwichさんといった2020年代の日本語ラップにも迫る。
帯には、ラッパーのサイプレス上野さんから「結論から言おう。掲載されている名盤達は“見たら買え!”だ。コレは。」、ライター・磯部涼さんからは「敷居は低く、奥は深く、そして世界へ開かれている。画期的な“入門書”!」といったコメントが寄せられている。
【画像】韻踏み夫『日本語ラップ名盤100』掲載内容『日本語ラップ名盤100』内「はじめに」より
アメリカのヒップホップについての歴史書はすでに多くの優れた本が出版されている。しかしながら、日本のヒップホップ、すなわち「日本語ラップ」についての言葉はいまだにまったく足りていないというのが現状である。そこで、日本語ラップとは何かなにかを知りたい新しいリスナーたちのために、入門書として書かれたのが本書である。
気鋭の批評家・韻踏み夫による珠玉のディスクレビュー
『日本語ラップ名盤100』の著者・韻踏み夫さんは、2015年に「韻踏み夫による日本語ラップブログ」を開設して以降、日本語ラップやヒップホップに関連した執筆活動を展開している。文芸批評と文学研究の雑誌『文学+』では、日本語ラップ批評の論点整理を行う批評文「耳ヲ貸スベキ!――日本語ラップ批評の論点――」を連載。
ほかにもトークイベント「日本語ラップ批評ナイト」を開催するほか、『ユリイカ』『ミュージック・マガジン』『POPEYE』『ele-king』などに寄稿。ラッパーへのインタビューなども担当している。まあ、というわけで本出ます!イーストプレスから、9月予定で、『日本語ラップ名盤100』という仮タイトルで、100枚プラス関連盤200枚をレビューするディスクガイド的な本です!
— 韻踏み夫 (@rhyminaiueo) June 25, 2022
文脈性の高いヒップホップ、日本語ラップの文化に造詣が深い彼によるこのディスクレビューは、日本語ラップの基本をおさえたまさに珠玉の一冊となるだろう。
※本書で紹介するもの(一部)
【I 1987-1999】
スチャダラパー『5th Wheel 2 the Coach』:ハードコアを気どる者を黙らせたドープな一枚
キングギドラ『空からの力』:日本語ラップの教科書
THA BLUE HERB『STILLING, STILL DREAMING』:北の僻地からの声が日本語ラップのパラダイムを変えた
Shing02『緑黄色人種』:ポエトリー・ラップの先駆者
【II 2000-2004】
BUDDHA BRAND『病める無限のブッダの世界』:史上最も偉大なグループの、最も偉大な作品
OZROSAURUS『ROLLIN' 045』:「レペゼン」とはなにか?
RIP SLYME『FIVE』:日本語ラップ随一のパーティー・ラップグループ
ECD『失点インザパーク』:孤高のラッパーが残した日本語ラップの最前衛
姫『姫始』:「日本人・女性・ラッパー」はいかにして可能か?
【III 2005-2009】
SEEDA『花と雨』:日本語ラップを決定的に変えた名盤
サイプレス上野とロベルト吉野『ドリーム』:高いヒップホップIQで日本語ラップ史の伝道する
SHINGO★西成『SPROUT』:日本語ラップのワーキング・クラス・ヒーロー
COMA-CHI『RED NAKED』:ヒップホップ・フェミニズムのはじまり
METEOR『DIAMOND』:独特なストーリーテリングが光る小説的ラッパー
【IV 2010-】
SIMI LAB『PAGE 1』:日本語ラップが目指したふたつの方向の合流点
LBとOtowa『インターネットラブ』:ヒップホップの「現場」はネット空間にも
KOHH『DIRT』:日本語ラップの夢「世界で勝負」を無邪気にはたす
tofubeats『lost decade』:ヒップホップの手法で「失われた未来へのノスタルジー」を鳴らす
Awich『Queendom』:「まさか女が来るとは」現在のシーンの頂点に君臨
関連商品
発売日:2022/9/17
言語:日本語
単行本(ソフトカバー):224ページ
ISBN-10:4781621082
ISBN-13:978-4781621081
この記事どう思う?
書籍情報
韻踏み夫『日本語ラップ名盤100』
- 出版社
- イースト・プレス
- 発売日
- 2022年9月17日
- 言語
- 日本語
- 単行本(ソフトカバー)
- 224ページ
- ISBN-10
- 4781621082
- ISBN-13
- 978-4781621081
関連リンク
0件のコメント