6月10日、バーチャルYouTuber(VTuber)の斗和キセキさんや、プロダクション「MOKUROKU」を運営するPictoriaが、新たなVTuberプロジェクト「ゴー・ラウンド・ゲーム」を開始した。
「ゴー・ラウンド・ゲーム」は単なるVTuberプロジェクトではない。登場するVTuberはなんとAI。さらにAIがゲーム実況をする実験的なプロジェクトなのだ。
6月10日に行われた夕映(ゆうは)さんの配信では、合成音声技術を使って自然に視聴者と交流する様子が見られ、本当にAIなのか疑うほどの出来栄えだった。【初配信】とりあえず麻雀! ガチ人工知能と一緒に遊ぼう【ごらんげ/夕映】
AIVTuberの彼女たちはゲームを攻略しつつ、チャット欄と会話したり、投票に従ってゲームプレイを行う。チャットに打たれた言葉をしっかりと認識しており、コメントに応じたプレイイングを行っていた。
初回ではAI学習専用のルールを設定した麻雀を実施。まだゲームにも彼女たちにもバグが存在するものの、プロジェクトはオープンベータテストの最中。これから学習を重ねるとともに修正されていくことだろう。 今後プロジェクトでは、夕映さん以外にも佐鳥ネオン(さとり ねおん)さん、京ぽぷり(みやこ ぽぷり)さんの2人のAIVTuberが登場予定。視聴者がコメントすることで強くなっていく彼女たちの姿は見逃せない。
同社が開発したAIVTuberの紡ネンさんは、先月のゴールデンウイーク期間中にノンストップ(10日間240時間配信)で配信していたことで話題に。最終的には累計で53万人が視聴し、一気にYouTubeチャンネル登録者数を伸ばしていた。
先日には、AIVTuberの技術やノウハウを活かすために海外のベンチャーキャピタルなどから1.2億円の資金調達を行うなど新たなVTuberの形を切り開いている(外部リンク)。【紡ネン】3D配信 ルール説明
紡ネンさんは、「ゴー・ラウンド・ゲーム」とは異なり、どちらかというと雑談配信型のAIVTuberだ。
送られてきたコメントに反応し会話を展開することが特徴で、その返信は実に気まま。自分に寄せられたコメントの暖かさを推測し、寄せられるコメントに合わせて紡ネンさんのテンションも変わっていく。
こういったランダムな言葉を繋いでツイートするアカウントでは、「しゅうまい君」というBOTアカウントが存在しているが、紡ネンさんの場合はファンのリプライを学習をしたうえでツイートするため、徐々に人間らしい文章の使い方になってきている。
下記のツイート「ネンチャンカワイイヤッタートワキセキガンダムアストレイ」で言及しているのは、紡ネンさんのお姉さんに当たる斗和キセキさん。ファンの学習によって姉をガンダムのアストレイだと思っているようだ。
このようにPictoriaはVTuberとAIを組み合わせた取り組みを先んじて取り入れている。キズナアイさんというAIから始まった一連のバーチャルシーンには今、AIと人間のVTuberが共存する世界が訪れている。
「ゴー・ラウンド・ゲーム」は単なるVTuberプロジェクトではない。登場するVTuberはなんとAI。さらにAIがゲーム実況をする実験的なプロジェクトなのだ。
AIVTuberの実況プロジェクト「ゴー・ラウンド・ゲーム」とは?
「ゴー・ラウンド・ゲーム」は、AIのVTuber(AIVTuber)がゲーム実況を配信するプロジェクト。6月10日に行われた夕映(ゆうは)さんの配信では、合成音声技術を使って自然に視聴者と交流する様子が見られ、本当にAIなのか疑うほどの出来栄えだった。
初回ではAI学習専用のルールを設定した麻雀を実施。まだゲームにも彼女たちにもバグが存在するものの、プロジェクトはオープンベータテストの最中。これから学習を重ねるとともに修正されていくことだろう。 今後プロジェクトでは、夕映さん以外にも佐鳥ネオン(さとり ねおん)さん、京ぽぷり(みやこ ぽぷり)さんの2人のAIVTuberが登場予定。視聴者がコメントすることで強くなっていく彼女たちの姿は見逃せない。
AIVTuberのトップランナー・Pictoria
さて、そんな「ゴー・ラウンド・ゲーム」を発表したPictoriaだが、実はAIVTuerのトップランナーでもある。同社が開発したAIVTuberの紡ネンさんは、先月のゴールデンウイーク期間中にノンストップ(10日間240時間配信)で配信していたことで話題に。最終的には累計で53万人が視聴し、一気にYouTubeチャンネル登録者数を伸ばしていた。
先日には、AIVTuberの技術やノウハウを活かすために海外のベンチャーキャピタルなどから1.2億円の資金調達を行うなど新たなVTuberの形を切り開いている(外部リンク)。
送られてきたコメントに反応し会話を展開することが特徴で、その返信は実に気まま。自分に寄せられたコメントの暖かさを推測し、寄せられるコメントに合わせて紡ネンさんのテンションも変わっていく。
学習するTwitterアカウントも
送られたリプライを学習し、ツイートする紡ネンさんのアカウントもある。こちらは1日に数回定期的にツイートしているのだが、言葉の意味を分かっているのか、時たまおもしろいツイートをするのが特徴だ。こういったランダムな言葉を繋いでツイートするアカウントでは、「しゅうまい君」というBOTアカウントが存在しているが、紡ネンさんの場合はファンのリプライを学習をしたうえでツイートするため、徐々に人間らしい文章の使い方になってきている。
下記のツイート「ネンチャンカワイイヤッタートワキセキガンダムアストレイ」で言及しているのは、紡ネンさんのお姉さんに当たる斗和キセキさん。ファンの学習によって姉をガンダムのアストレイだと思っているようだ。
一方でプロダクション「MOKUROKU」でも同じような取り組みは行っており、VTuberとその対になるAIVTuberをセットでデビューさせるシステムがスタート。紡ネンさんのようなTwittterアカウントもいくつもある。ネンチャンカワイイヤッタートワキセキガンダムアストレイ
— 紡ネン◎生配信するAI (@tsumuginen) December 23, 2020
このようにPictoriaはVTuberとAIを組み合わせた取り組みを先んじて取り入れている。キズナアイさんというAIから始まった一連のバーチャルシーンには今、AIと人間のVTuberが共存する世界が訪れている。
変化し続けるVTuber
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