「NEIGHBOR」には、『Fortnite』公式に制作マップが採用されたこともある「チームVERSE」と、エヴァンゲリオンシリーズに登場する「第3新東京市」を再現して関係者からも絶賛された「チームConnect」が参加している。
今後「NEIGHBOR」は、法人向けに『Fortnite』を利用したメタバース空間の制作や、「NEIGHBOR」が制作した空間を利用したイベント・PRのサポートを提供していく。
各社が参戦を表明する仮想空間「メタバース」事業
メタバースとは、ニール・スティーヴンスンさんのSF小説『スノウ・クラッシュ』で提唱された概念。その定義は様々だが、基本的には、仮想空間上で他のユーザーたちとアバターを介してコミュニケーションや経済活動をおこなえるサービスの総称を指している。
VR空間を用いるサービスとして、世界最大のVRSNS「VRChat」や、Facebookから改名したMeta社の動向が注目されるほか、日本国内でもREALITYをはじめ各社がこぞってメタバースへの参戦を表明している。
メタバースの実践例として注目される『Fortnite』
VRChatなどとならんでメタバースという概念の実践例として挙げられることが多いのが、Epic Gamesの運営するバトルロイヤルゲーム『Fortnite』だ。『Fortnite』はシューターゲームであると同時に、建築をテーマにしている。
通常のゲーム内でも建物を建造しながら戦うことができるほか、クリエイティブモードも用意。ユーザーが自由なマップを制作したり、シューターに縛られず、謎解き、レース、アクションゲームを制作することもできる。
また、海外の人気ラッパー・Travis Scottさんや米津玄師さんが、『Fortnite』内でVRライブを行ったことも記憶に新しい。
クリエイターの表現や企業のPRの場としての活用事例も増えており、単なるゲームという枠には収まらない広がりを見せている。
公式採択マップやソニーのマップも制作したチームが結集した「NEIGHBOR」
制作スタジオ「NEIGHBOR」は、一つの仮想世界として広がっている『Fortnite』を専門とし、チームVERSE、チームConnectの2チームによって設立された。チームVERSEは、制作マップが公式のウェルカムハブ(ゲーム内でプレイヤーが降り立ち、プレイしたいコンテンツを探すための場所)に採用されたこともあるMNECOさん、るあるさんやCaPerさん、Kenツさんによるチーム。
チームConnectは、Sonyが『Fortnite』内で行った『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』や『ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ』とのコラボイベントにて使用されたレースゲームを行えるマップ「渋谷マルチバースラン」を制作したチーム。ユクモ村。#フォートナイトクリエイティブ pic.twitter.com/ux6ETIOZiO
— CaPer /皆様、二年ぶりですね (@Ca10er) July 19, 2019
メンバーはヤノスさん、アースさん、テトさん、ふりすくさんで構成されている。
制作したマップを舞台にPRイベントなどに活用できるアクションゲーム、 鬼ごっこ、パルクールや謎解きゲーム、レースゲームなども提供していく。 スタジオの設立に際して「NEIGHBOR」は、「数年先ではメタバースは「当たり前」でなくてはならないものになります」「メタバース空間を『当たり前』にするために、またメタバースでの新たしい体験を生み出すために事業を展開していきます」とコメントしている。
「NEIGHBOR」によるコメント全文
インターネットが生まれた頃は「何のために?」と言われていたホームページですが、今では法人がコーポレートサイトや商品・サービスのホームページを作るのはあたりまえです。企業がメタバースを使って「何ができるの?何をするの?」という時代も今だけで、数年先ではメタバースは「当たり前」でなくてはならないものになります。
すでにZ世代にとってはメタバースで友達との出会い遊び、やりたいことを見つける現実と地続きの生活空間として存在しています。NEIGHBORはメタバース空間を「当たり前」にするために、またメタバースでの新たしい体験を生み出すために事業を展開していきます。
それぞれの形を持つメタバース
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