“メタバースが一番よくわかる教科書”を謳っており、定価は1650円(税込)。Amazonなどで予約を受け付けている。
clusterを生んだ加藤直人が語る「メタバース」
ここ数年、ITやゲーム業界を中心に大きな注目を集めているワード「メタバース」。正確な定義はまだ定まりきっていないが、仮想空間上でユーザーたちがアバターを介してコミュニケーションや経済活動を行えるサービスの総称を指している場合が多い。これを解説するのが『メタバース さよならアトムの時代』だ。
著者の加藤直人さんは、2015年にクラスター社を創業し、2017年にメタバースプラットフォーム・clusterを公開。以来、この業界の最前線に立ってきた先駆者の1人だ。
スポーツ観戦、ハロウィーン、ライブイベントなど、様々な企画が開催されている東京・渋谷区公認の配信プラットフォーム「バーチャル渋谷」も、clusterからアクセスすることができる。
興味深いワードが並ぶ目次
そんなclusterの生みの親である加藤直人さんがによる『メタバース さよならアトムの時代』だが、Amazonの商品ページなどで目次が公開されている。これを確認する限り、一番最初に「メタバース」という言葉を使ったことで知られるSF小説『スノウ・クラッシュ』や、トラヴィス・スコットさんやアリアナ・グランデさんといったトップアーティストがライブも行うゲーム『Fortnite』などに触れながら、「メタバース」を解説しているようだ。
『メタバース さよならアトムの時代』目次
第1章 メタバースとは何か
伝説的小説『スノウ・クラッシュ』/一世を風靡した「セカンドライフ」/メタバース7つの条件/8つ目の条件は「身体性」/世界的大ヒットゲーム「フォートナイト」/MMORPGとの違いは「自己組織化」/フェイスブックの大きな賭け etc.
第2章 メタバース市場とそのプレイヤーたち
ゲーム業界とSNS業界の戦い/デジタル資産・NFTの活用先/実現可能な『ハリー・ポッター』の魔法/究極のネイティブ広告/ノーコード・ツールとしての「どうぶつの森」/Web3.0を牽引するイーサリアム etc.
第3章 人類史にとってのメタバース
「計算」は身体と深く結びついている/「数学を数学する」という挑戦/人間と機械を融合する「サイバネティクス」/知性とはパターンを見つけること/現実はすでに「圧縮」されている/情報を動かすバーチャリティの時代/主役はアトムからデータへ交代 etc.
第4章 VRという技術革命
VR発展の3つのフェーズ/画期的な89年の「アイフォン」/VRの3大技術要素/オキュラスの快進撃/デバイス技術をオープンソースに/2016年の新機種旋風/VRデバイスの驚異的な進化スピード etc.
第5章 加速する新しい経済
ゲーム・イベント・エロ/VR・ARでやる必要がないこと/世界初の有料VRライブ/アーカイブ機能はタイムマシンである/メタバースの第1次&第2次産業/NFTによるクリエイターの復権/遊べば遊ぶほど稼げる未来 etc.
第6章 メタバースの未来と日本
”面倒くさい”コミュニケーションの歴史/デジタル世界で「体を重ねる」/メタバース・ファーストな都市/コラボして建造するメタバースのピラミッド/日本のストロングポイント etc.タイトル
「メタバース」を巡る様々な言葉
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