3D音楽ライブ「バ美肉紅白2024」が12月28日(土)にメタバースプラットフォーム・cluster内で開催されることが発表された。
「バ美肉紅白2024」は、バ美肉(※)VTuberの8名が「両声類」チームと、「ボイチェン(=ボイスチェンジャー)」チームに分かれて「kawaiiボイス」を競い合う、メタバース内の歌合戦イベント。
入場/視聴は無料。スマホやデスクトップでも入場可能となっている。また、YouTube上でもライブ配信が行われる。
※「バ美肉(ばびにく)」とは、バ―チャル美少女受肉の略語。バーチャル世界で美少女の姿を受肉した(手に入れる)存在という意味を持つ。
音声技術振興を目的に開催される「バ美肉紅白2024」
「バ美肉紅白」は、単なる音楽ライブではなく、各メンバーが磨いた音声技術の実演博覧会という側面も持つ。
メタバース上で美少女になることを指す「バ美肉」文化と、音声技術の振興のために毎年開催されており、今年で第5回目の開催なる。
両チームの各メンバーが歌唱と技術紹介を披露したのち、来場者の決戦投票により勝敗を決定し、勝者チームがその年の「紅組」の栄冠を手にする。なお、前回大会である第4回は両声類軍の勝利で幕を下ろした。
第5回目となる今回は、両声類チームとしてhalさん、荒木パカさん、あまちじょんこさん、雫月/シズキさんが参加。ボイチェンチームとして、バーチャル美少女ねむさん、セイ・クイーンさん、日野みのりさん、ラランさんが参加する。
メタバースにおける「両声類」「ボイチェン勢」とは何か?
「両声類」とは、ボイストレーニングを極めることで、声帯を自在に操り、男声/女声の両方を生身で出し分ける、特殊な発声技術を獲得した人を指す言葉。
非常に難易度の高い技術とされているものの、メタバース住人の中では一定数が両声類として生息しているという。2023年に行われた大規模公開アンケート調査「ソーシャルVRライフスタイル調査2023」において、回答者のうち約4%が両声類であることが分かった。
「ボイチェン勢」とは、「ボイスチェンジャー」と呼ばれる機器で音声を変換し、現実とは違う声色でしゃべる人たちのこと。
音響加工機器を利用する「HW(ハードウェア)ボイチェン」、PC上のソフトウェアで音声にエフェクトをかける「SW(ソフトウェア)ボイチェン」、機械学習を用いることで別人の声に置き換える「AIボイチェン」など、様々なタイプが存在している。
いずれも音質や遅延などの課題を持ち、自在に使いこなすには高い技術を要するという。「ソーシャルVRライフスタイル調査2023」では、回答者のうち、約9%がボイチェンを利用していた。
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イベント情報
バ美肉紅白2024
- 日時
- 2023年12月28日(土) 20:30開場、21:00開演(2時間程度予定)
- 入場料
- 無料
- 入場定員
- 先着500名。ぜひお早めに入場ください
- 場所
- イベント向けメタバース「cluster」
- 公式ハッシュタグ
- #バ美肉紅白
バ美肉紅白実行委員会
主催・司会:hal & バーチャル美少女ねむ
カメラマン・ビジュアル担当:めんどす (VRアバターデザイナー)
メタバースで活動するアバター絵描き。halとタッグを組んだアバター制作サークル「KeroPiyoWorks(けろぴよワークス)」デザイン担当として各種VTuberの3Dモデル制作を手掛ける。キャラデザイン・イラスト・ロゴ・アイコンなど幅広く活躍。clusterアバターマーケットで販売した「ぴよぴよアバター」は長く愛されている。
音響監督:Kapruit/カプルート (メタバースDTMer)
自身もメタバースの住人であり、VTuberへの楽曲提供を中心に活動。バーチャル美少女ねむのテーマ楽曲『ココロコスプレ』『ファントムセンス』『メタバースデイ』『ディビデュアル』などメタバースの可能性をテーマとした曲を次々と発表している。
ダイジェスト動画制作:かわみや かなえ(私立バ美肉学園声楽部)
「カワイイもカッコイイも面白いも全部ほしい!」をモットーに、皆様に元気を与えられる芸人を…ではなくw、VTuber活動を目指している。ボイチェンVによるイベント「バ美肉ロックフェスティバル」では実行委員を務め、自分の活動を通して「ボイチェンで歌う人達」の界隈を盛り上げることを目指して活動中。
特設ステージ・告知動画制作:hal (同上)
広報プロデュース:バーチャル美少女ねむ(同上)
宣伝協力 : 株式会社ブイノス
VNOSは「Vの者がVのまま社会参画できる未来」を目指す実践検証組織。所属する個人系バーチャルアーティストたちや、企業である株式会社ブイノスと連携しながら、個人と法人の枠を超えた様々なプロジェクトを行っている。今回の「バーチャル美少女ねむ」ように、個人で活動する所属アーティストが企業としてプレスリリースを行うのも、その実験のひとつである。
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