連載 | #10 コバヤシのアナログゲームで遊んでみようのコーナー

ゴジラvs埼玉県知事──アークライトの体験会でボドゲ研究家が遊び尽くす

埼玉県知事として、ゴジラの脅威に立ち向かう

まずは、集まった面々で『ゴジラ』をプレイ。ジャンケンでゴジラ役を決め、話し合いの結果、筆者は出身県でもある「埼玉県知事」を担当することに。

なんとしても埼玉県民(紫のコマ)たちを逃がすべく、ゴジラの脅威に備えます。

ゲームが開始すると、飯田橋に大量の避難民が登場し、その中には埼玉県民の姿も。埼玉県出身で、飯田橋にある法政大学に通っていた筆者としては、「なんとか彼らだけは避難させねば…!」と脱出の道を探ります。

飯田橋へと集まった市民たち

新宿方面から埼玉方面までつながる経路を確保

その後、なんとか他の知事たちと連携し、新宿から飯田橋も経由し埼玉県へと続く避難経路の確保に成功。無事彼らを脱出させることができました。

ゲームも終盤に差し掛かると、ゴジラ側は名所を破壊したことで得た能力を発揮し、確保した避難経路や避難民たちを蹂躙。知事たちも負けじと報道コマを優先して避難させ、「報道カード」を獲得し、最後のチャンスへと望みをつなぎます。

ゴジラがゲーム終了時に海へ帰ることができていないと知事側が追加で「報道カード」を獲得できるので、知事側は「支援カード」で自衛隊の戦車を配置し進路を妨害。すると、ゴジラが最後っ屁とばかりに代名詞とも言える「熱線」攻撃で埼玉~新宿ラインを破壊…!

ゴジラ、埼玉県方面から新宿までを熱線で一掃

その結果、避難経路を失った埼玉県民立が各地で孤立することになってしまいますが、ゴジラ側も海に帰ることができなかったので、知事側に報道カードのボーナスが。

最後の得点計算時には貯めた「報道カード」たちを裏返していき、1から8の数字が揃えば「オキシジェン・デストロイヤー」が発動のチャンスが。

知事側プレイヤーたちは口々に「芹沢博士、この惨状を何とも思わないんですか!」「あなたにも人の心があるはずだ!」「芹沢ぁぁ!」と博士の心を動かすべく激励?の言葉を飛ばします。

すべてのカードが揃い、「オキシジェン・デストロイヤー」が発動

その祈りが届いたのか、なんとか「オキシジェン・デストロイヤー」の発動に成功。しかし、最後の熱線による大量得点が効き、総合得点では惜しくもゴジラ側の勝利となりました。

チャンピオンへの道も楽じゃない『クイックショット!』

その後、今度は『クイックショット!』をプレイすることに。

ルール説明を受け、5~10分で終わるゲームということで、まずは軽く1戦。ゲームの感覚もわかったところで、本格的に勝利を狙っていきます。

パッケージ裏にも熱くなったプレイヤー達の声が載っている『クイックショット!』

2戦目では、全4ラウンド中の前半2ラウンドをあぶなげなく乗り切り、後半2ラウンドで勝つために仕掛けを。

3ラウンド目で、「そのラウンドでは自分は脱落しない」という効果を持つ”1”を出し、最終ラウンドで、「手札から1枚捨てることで捨てたカードの数字を加算できる」”4”を出し、手札にある最強カード”8”を出すことで、チャンピオンになろうと画策します。

しかし……3ラウンド目に”1”を出したところ、別プレイヤーも”1”を出してきたことでバッティングが発生し、脱落しないという効果が消滅。しかも、「そのラウンド中にバッティングしたプレイヤーを脱落させる」という”5”を出したプレイヤーがいたせいで、あえなく撃沈してしまいまいた。

あえなく撃沈する筆者

映画のストーリーや展開を組み込みつつ、人数非対称の対戦ゲームとして練り上げられた『ゴジラ』、昨今のトレンドを組み込み、カジュアルに盛り上がることができる『クイックショット!』。

どちらも今後発売されたら買おう…! と思える楽しいゲームだったので、ぜひチェックしてみてください。

ライトなゲームも、重いゲームも、みんな楽しい

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