「バーチャルマーケット」NFT関連ブースを撤去 配信元「Steam」の規約違反か

「バーチャルマーケット」NFT関連ブースを撤去 配信元「Steam」の規約違反か
「バーチャルマーケット」NFT関連ブースを撤去 配信元「Steam」の規約違反か

「バーチャルマーケット」

POPなポイントを3行で

  • 「バーチャルマーケット」NFT関連ブースを撤去
  • NFTに関する展示も部分的に削除に
  • VRChatの配信元「Steam」の規約違反か?
メタバース上で開催される世界最大級のイベント「バーチャルマーケット」で、NFT(非代替性トークン)に関連する出展ブースが一時撤去された。

撤去されたのは、VRアバターの取引・作成できるプラットフォーム「CryptoAvatars(クリプトアバターズ)」。

同様に、ワールドのひとつ「私立Vket学園」夜の部の特定サークルについても、NFTに関する展示が部分的に削除された。

Steamの規約違反により撤去・削除の可能性

NFT関連の出展ブースの撤去は、「バーチャルマーケット」が開催されているソーシャルVRプラットフォーム「VRChat」の判断によるもの。

現在「VRChat」はオンライン配信システム「Steam」を介して、VRChat社より配信されている。

「VRChat」を配信するためには、当然配信プラットフォームである「Steam」の利用規約に則る必要がある。

しかしながら「Steam」では、NFTの技術的活用を禁止しているため、今回の撤去や部分削除が行われたと考えられる。

「Steam」はNFTを“公開すべきではないもの”に指定

「Steam」を運営するValve社は10月、開発者向けのガイドラインを改定(外部リンク)。

その中で「Steamで公開すべきではないもの」として、ヘイトスピーチやアダルトコンテンツなどと共に「暗号通貨またはNFTの発行や交換を許可するブロックチェーン技術に基づいて構築されたアプリケーション」を明文化した。

この詳しい理由は明らかにされていないが、NFTアイテムが法定通貨としての取引される際に付随するリスクを避けるためではないかと考えられている。

なお「バーチャルマーケット」からの発表に対しては、肯定的な意見に加え、NFTやメタバースの健全な発展への影響を心配する声も相次いだ。

日本でも注目が集まるNFT

昨今注目を集めているNFTは「ブロックチェーン」という技術を用いることで、デジタルデータ上の芸術作品に、固有の資産価値を付与できる技術のこと。

実体を持たないデータ(作品)に唯一性を持たせることで、貴金属や土地などと同様の資産として「所持」することが可能になる。

2021年に入って以降、日本でも、VRアーティスト・せきぐちあいみさんや、『ポケモンカードゲーム』公式イラストで知られるイラストレーター・さいとうなおきさんら、アーティストの作品が高額で落札されたことで話題を呼んでいる。

ナイキ(Nike)やアディダス(Adidas)、ソフトバンクなどの参入によって、NFTと同じくワードとして、そして市場としても注目されるメタバース。

直近でも暗号資産(仮想通貨)交換業者らによる「一般社団法人日本メタバース協会」の設立や(外部リンク)、仮想空間上の取引の法整備も報じられている(外部リンク)。

一方で、これまでメタバースに親しんできたユーザーからは、文化的背景を理解しないルールづくりを懸念する声も上がっている。

Vket2021は12月19日まで!

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イベント情報

「バーチャルマーケット2021」

主催
VR法人HIKKY
会期
2021年12月4日(土)~12月19日(日)(計16日間)
テーマ
メタバース・シティ
企業出展会場
パラリアル渋谷/パラリアル秋葉原
来場方法
VR機器・ゲーミングPCからはVRChat内特設ワールドにご来場いただけます。

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