村上隆キュレーションのグループ展「Kaikai Kiki Autumn Show」に寺田克也ら

TENGAone
TENGAone(1977年生まれ)は、東京を拠点に活動するストリートアーティスト。アーティスト名は「画が天職(天画)」に由来するとか。
米軍基地のそばで、駐在する兵士が日本に持ち込んだ母国のアートムーヴメントである、タギングやスローアップ等のアメリカンスタイルのグラフィティを身近に見ながら育つ。生のグラフィティカルチャーに触れた経験は彼に大きな影響を与え、14歳でスプレーペイントを使ったグラフィティを自ら制作し始める。アパレルのグラフィックデザイナー、またWEBデザイン会社での勤務を経て、2007年にアーティストとして正式に活動を開始。街中のグラフィティ、商業および公共施設の巨大ミューラル、スカルプチャー、グラフィックデザインなど、制作のジャンルは多岐に渡り、ギャラリーやアートフェアでもその作品を目にすることができます。

個展
2022 「Doki Heads Tokyo Shibuya 1990(仮)」Kaikai Kiki Gallery(東京)

くらやえみ
1995年神奈川県生まれ、多摩美術大学絵画学科油画専攻在籍中のアーティスト。2018年にHidariZingaroでの個展「Inside Outside」を行い、カイカイキキ所属となりました。今年は、香港バーゼル、NYフリーズにも出展。少女をモチーフとしたペインティングを発表し、たしかな人気を得て今後の活躍が期待されています。
少女を描くことは「日々感じたことや目にしたものを日記に書き留めるような行為」であり、自身が触れ、感じてきた暗い部分から作品が生み出されるというくらやさん。これまで見てきた様々な人物やイメージの集合体である少女の、暗さのなかにわずかな明るさを秘めた姿から、外の世界へつながるための手がかりを探っています。

個展
2021 「Window and Scales」ペロタンギャラリー(ソウル)
2019 「凪をさがして」Kaikai Kiki Gallery(東京)

T9G (TAKUJI)
トイフィギュアの造形師で培った技術を活かし、造形作家として数々の作品を発表している東京在住のアーティスト。
ドールアイを主に使用し、独特な世界観を具現化した立体造形作品を制作。
台湾、香港、シンガポール、アメリカ、タイ、韓国、上海など国内外にて個展やグループ展、アートトイフェアの参加など精力的に活動。
オリジナルキャラクターのアートトイも多数発表し国内外で高い評価をされています。

展覧会歴
2021 「(タイトル未定)」ナカザワショーコとの2人展Hidari Zingaro(東京)
2019 グループ展「UNWRAPPED」JPS GALLERY(東京)
2018 個展「ARTIFACT」DOTDOTDOT GALLERY(香港)

本秀康
1969年京都生まれ。イラストレーター/漫画家1990年よりフリーイラストレーターとして活動。その後漫画家としてもデビュー。2014年には7inchレコード専門レーベル「雷音レコード」を設立。一見牧歌的な画風でありながら鋭い毒を持つストーリー/世界観によって、熱狂的なファンを獲得しました。音楽への造詣が深く、音楽誌への寄稿、執筆も多いです。

主な著作/『MOTO HIDEYASU MUSIC BOOK』(P-VINE)、『レコスケくん』(ミュージックマガジン)、『ワイルドマウンテン』(小学館)、『たのしい人生完全版』(青林工藝舎)など。

個展
2021 「(タイトル未定)」個展Hidari Zingaro(東京)
2019「MOTO JAM」VOID(東京)
2018「ロックとマンガ」クリエイションギャラリーG8(東京)

寺田克也
岡山県玉野市生まれ。マンガ家、イラストレーターとしてスタート。「西遊奇伝・大猿王」(集英社)、「バーチャファイター2」キャラクターリデザイン(セ
ガ)、「BLOOD: The Last Vampire」(プロダクションIG)などで国内外に知られる。

並行してエキシビジョン活動も活発に行う。日本、米国、台湾などでも個展を開催。Hidari Zingaroでの展示は2015年以来の2回目となる。
近著に、マーカードローイングを編んだ「寺田克也原寸」、ラクガキスケッチを500ページに収めた「SKETCH」(いずれもPIE International)がある。

個展
2021 「Monster Head Girl」Hidari Zingaro(東京)

細川雄太
1982年10月27日生まれ。大阪府出身。2013年、アップサイクルブランド「READYMADE」をスタートし、バッグを発表。
そのバッグが米ロサンゼルスのセレクトショップ、マックスフィールドで発売されたことをきっかけに、アメリカで知名度を上げ、その後日本で人気を博した。

2020年秋、ロサンゼルスを拠点にマルチビジュアルアーティストとして活動するCali ThornhillDeWittと共に「©SAINT Mxxxxxx」を立ち上げ、デビューと共に完売続出するブランドとなった。2021年春には「READYMADE」より、ペットボトルのキャップをリサイクルして制作した椅子を発売するなど、アパレルに留まることなく制作の幅を広げている。

2021 「-YES-」個展Kaikai Kiki Gallery(東京)
2021 READYMADE ×NIKE BLAZER MID

坂知夏
坂の作品は日本において、リベラルなサブカルチャーシーン、特に女性のシーンに受け入れられている。女性の社会独立ドキュメンタリーのTVショウのオープニングアニメーションに原画を提供したり、子供の社会内独立心を謳う絵本を共同執筆したりという立ち位置。日本のサブカルチャーの中にある、超常現象好きや自然愛好=ロハスのムーブメントは、時として現実世界への不安とリンクし、ある種の攻撃性を持つ。それは311の震災以降、とくに原発の事故後に顕著になってきている。その不安は、シュールレアリスム的な造形とリンクし、現実世界からの逃避、決別へと流れる。坂の作品はそうした今の日本人の女性たちの気持ちのビビットな部分に触れ、癒しの効力を発揮している。

國方真秀未
過食症、アスペルガー症候群の病名を病院で言い渡され、アルバイトを辞めさせられる経験多数。気分に斑があり、制作のペースもその斑と同期する。しかし、故にサヴァン的な集中力も一方では持ちあわせ、制作のモードになった途端に驚くべき作品を作り上げる。2年間、そんな感じで制作を中止していたが、2012年、再起動に成功し、新作をどんどん仕上げた。代表作は「コオリユクオト」シリーズ。アニメーション監督、長濱博史氏と同名のアニメ作品制作をコラヴォレーション。オリジナル新作漫画も準備中。

社会とアートをつなぐ起爆剤・カイカイキキ

1
2
この記事どう思う?

この記事どう思う?

展示会情報

「2021 Kaikai Kiki Autumn Show」

参加アーティスト
Mr./ タカノ綾/ MADSAKI/ TENGAone/ 大谷工作室/ ob/ くらやえみ/T9G/ 細川雄太(READYMADE・©SAINT M××××××)/ 本秀康/ 寺田克也/坂知夏/ 國方真秀未
会期
9月10日(金)から9月19日(日)
会場
Kaikai Kiki Gallery
開廊時間
11:00-19:00
定休日
会期中無休
住所
〒106-0046 東京都港区元麻布2-3-30 元麻布クレストビルB1F

関連キーフレーズ

0件のコメント

※非ログインユーザーのコメントは編集部の承認を経て掲載されます。

※コメントの投稿前には利用規約の確認をお願いします。