肉感的な表現をギリギリまで
──肉感的でありながら可愛らしいイラストが特徴ですが、キャラクターを描く上で、特にこだわっていることは何ですか?魔太郎 こだわりという意味では、全身を描く場合は、足の指先までシルエットを意識して描いています。
それから、あくまでも二次元のキャラクターなので、あえて「嘘の絵」を描いたりするのが好きですね。リアルさにこだわりすぎると、規則に縛られて描きづらくなってしまい、絵に温もり感がなくなってしまう気がします。
とはいえ、イラストのクオリティを上げるためにはリアルな表現ももちろん必要なので、そこはうまくバランスを取りながら、たとえば靴や服といった小物は私物を参考に描くことも多いですね。
──ご自身のイラストの強みについて、どのように考えていらっしゃいますか?
魔太郎 おっしゃっていただいたように、肉感については一番力を入れていると思います。女性キャラクターの一番の魅力はムチムチ感だと思っていますので、服装もその質感が強調できるデザインが多めです。おかげさまで、ファンの方にも大変ご好評いただいております(笑)。 ──アダルト・一般問わず活動されていますが、キャラクターをデザインする上での違いはあるんでしょうか?
魔太郎 そこまで大きな差はありません。一般の仕事でもできる限りの「エロ」「フェティシズム」を盛り込み、大事な部分はうまく隠すようにデザインしています。
アダルトの仕事の場合は、修正基準ギリギリまでエロく、色彩もこってり・テカテカ・派手を意識して、とにかく「エロ可愛く」描くことを徹底しています。
──どちらの仕事でも“限界”や“ギリギリ”を追求するスタンスは、活動当初から変わらないポリシーですか?
魔太郎 はい。当初からムチムチで巨乳な女の子を描くのが大好きでした。絵を描く前から、巨乳の女の子が出てくるアニメや漫画が大好きだったので、筋金入りの性癖ですね(笑)。
魔太郎のイラストで世界を幸せに
──今回はご自身がデザインしたキャラクターのおっぱいグッズを監修されましたが、かなり珍しい機会だったのではないでしょうか?魔太郎 これまでフィギュアの監修経験はありましたが、おっぱいグッズの監修は、イラストレーターでもなかなか経験できないので、興味津々で楽しく協力させていただきました。
フィギュアは見たり集めたりしていたので多少の知識はあったものの、やはり自分のイラストが立体化するとなると、監修するポイントも多く、制作時にイラストのイメージをどう伝えるかなど、かなり苦戦した部分もありました。
原型師さんの手癖や、フィニッシャーさんのイラストの解釈の仕方など、フィギュア1体に対して、数人でつくり上げるものなので、それぞれの意見や感性をうまくつなげていくのはとても大変だと思いました。 ──普段、おっぱいを描く上で、どのような点を意識しているんですか?
魔太郎 今までいろいろなおっぱいを描いてきましたが、同じものは1つもありません。キャラクターやシチュエーション、服装、ポーズが変わるごとに、その時々で最高のおっぱいを描くことが一番のこだわりですね。
──最後に今後挑戦してみたいことを教えてください。
魔太郎 挑戦したいことは無限にありますが、まだまだ自分には知識やノウハウが足りなかったりするので、仕事の合間にスキルを身に着けたいです。
最新技術はまずアダルトコンテンツに使われると聞いたことがありますが、やはり「エロパワー」は世界共通なんだなと思っていますし、今はTwitterやYouTubeなど、簡単に世界とつながることができるので、こんなご時世だからこそ自分のイラストで世界中を幸せにできれば最高です。
……と、かなりスケール大きく出てしまいましたが、少しずつですが海外進出もできればと思っています。これからも皆さんを元気にできるようなイラストを描いていきます!
魔太郎さん使用機材・作業環境
【画像】魔太郎さんのオリジナルイラスト【ペンタブレット】
初代のペンタブであるwacom製「intuos1」(知人から中古でいただいたもの)は、意外と長く使っていて、フリーランスのイラストレーターになった後も数年使っていました。それが壊れて「intuos5」に乗り換え、現在も使用中です。周りのイラストレーターさんは液晶タブレットを使っていてオススメされるのですが、ペンタブで特に不便はないのでこのままですね。
【モニター】
ASUSの普通のパソコンモニターを使っていたのですが、色味にはこだわりたかったのでイラスト用のモニターの王道・EIZO製のモニターに変更しました。
【部屋など】
賃貸マンションですが、一番長い時間を過ごす場所なので、仕事部屋は窓が大きく、広い部屋にしました。目の疲れがすごいので、たまにカーテンを開けて遠くの景色を眺めたりします。いつか一軒家に住んで自分好みの書斎をつくるのが夢です(笑)。
【作業用BGM】
実はこれが一番大事で、無音だと絵が描けないのです(笑)。なので、映画や音楽など、とにかく何でもいいので流しています。イラストのテーマに合わせてBGMを変えることもありますね。
イラストレーターの創作に対する思考
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魔太郎
イラストレーター/漫画家
KomifloのLPイラストやライトノベル・漫画雑誌の表紙、イベントやゲームのマスコットキャラクターを生み出すなど様々な分野で活躍中。自身のイラストを基にした数多くのフィギュア化に関わる。
公式サイト:https://mataro777.wixsite.com/mataroweb
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