日本でも最も有名な2大文学賞である芥川賞と直木賞の第149回の選考会が7月17日(水)に開催され、その受賞作が発表された。芥川龍之介賞の受賞作は藤野可織さんの『爪と目』、直木三十五賞の受賞作は桜木紫乃さんの『ホテルローヤル』。
芥川賞は純文学の新人作家の小説に贈られ、直木賞はエンターテイメント寄りの小説に贈られる文学賞。どちらも『週刊文春』などを発行する出版社・文藝春秋が年に2回、上半期と下半期に開催している。最近では、ベテランや中堅作家が受賞することが多いと言われている直木賞を『桐島、部活やめるってよ』などで知られる若手作家の朝井リョウさんが直木賞史上初の平成生まれの作家、また男性受賞者の中では最年少の受賞となるなどの偉業を達成したことでも話題となった。
芥川賞を受賞した『爪と目』の著者・藤野可織さんは、2006年に『いやしい鳥』でデビューを果たした京都出身の33歳の小説家。過去に『いけにえ』が第141回芥川賞の候補作に選ばれ、今回は2度目の候補での受賞となった。そして直木賞を受賞した『ホテルローヤル』の著者・桜木紫乃さんは高校を卒業後、裁判所の勤務を経て執筆活動を始め、2002年に『雪虫』でデビューを果たした北海道出身の48歳の小説家。過去に『ラブレス』が第146回直木賞の候補作に選ばれている。
第149回の芥川賞の候補作には、同賞受賞作品に選ばれたのが今回で4度目となった戌井昭人さんによる『すっぽん心中』。そして、日本のヒップホップシーンの第一人者として知られ、88年に刊行した処女小説『ノーライフキング』によって80年代の空気感を見事に切り取って小説家としても高く評価されたいとうせいこうさんの16年ぶりの新作『想像ラジオ』などがあがっていた。
一方の直木賞にも、映画化もされ、本屋大賞など数々の小説賞を受賞した『告白』で有名な湊かなえさんの作品が、初めて候補作品に選ばれていた。また、同じく本屋大賞受賞作『夜のピクニック』はじめ、数多くの小説を刊行しているベテラン作家の恩田陸さんも、今回で5度目となる直木賞の候補作品として『夜の底は柔らかな幻』があがっていた。
なお、受賞作以外の候補作は以下の通りとなっている。 ※敬称略
【芥川賞】いとうせいこう『想像ラジオ』/戌井昭人『すっぽん心中』/山下澄人『砂漠ダンス』
【直木賞】伊東潤『巨鯨の海』/恩田陸『夜の底は柔らかな幻』/原田マハ『ジヴェルニーの食卓』/湊かなえ『望郷』/宮内悠介『ヨハネスブルグの天使たち』
普段小説を読まない方も、芥川賞と直木賞という著名な文学賞の受賞作や候補作ならば手に取りやすく、また一定層への読書のガイドとして機能していると言われている。
芥川賞は純文学の新人作家の小説に贈られ、直木賞はエンターテイメント寄りの小説に贈られる文学賞。どちらも『週刊文春』などを発行する出版社・文藝春秋が年に2回、上半期と下半期に開催している。最近では、ベテランや中堅作家が受賞することが多いと言われている直木賞を『桐島、部活やめるってよ』などで知られる若手作家の朝井リョウさんが直木賞史上初の平成生まれの作家、また男性受賞者の中では最年少の受賞となるなどの偉業を達成したことでも話題となった。
芥川賞を受賞した『爪と目』の著者・藤野可織さんは、2006年に『いやしい鳥』でデビューを果たした京都出身の33歳の小説家。過去に『いけにえ』が第141回芥川賞の候補作に選ばれ、今回は2度目の候補での受賞となった。そして直木賞を受賞した『ホテルローヤル』の著者・桜木紫乃さんは高校を卒業後、裁判所の勤務を経て執筆活動を始め、2002年に『雪虫』でデビューを果たした北海道出身の48歳の小説家。過去に『ラブレス』が第146回直木賞の候補作に選ばれている。
第149回の芥川賞の候補作には、同賞受賞作品に選ばれたのが今回で4度目となった戌井昭人さんによる『すっぽん心中』。そして、日本のヒップホップシーンの第一人者として知られ、88年に刊行した処女小説『ノーライフキング』によって80年代の空気感を見事に切り取って小説家としても高く評価されたいとうせいこうさんの16年ぶりの新作『想像ラジオ』などがあがっていた。
一方の直木賞にも、映画化もされ、本屋大賞など数々の小説賞を受賞した『告白』で有名な湊かなえさんの作品が、初めて候補作品に選ばれていた。また、同じく本屋大賞受賞作『夜のピクニック』はじめ、数多くの小説を刊行しているベテラン作家の恩田陸さんも、今回で5度目となる直木賞の候補作品として『夜の底は柔らかな幻』があがっていた。
なお、受賞作以外の候補作は以下の通りとなっている。 ※敬称略
【芥川賞】いとうせいこう『想像ラジオ』/戌井昭人『すっぽん心中』/山下澄人『砂漠ダンス』
【直木賞】伊東潤『巨鯨の海』/恩田陸『夜の底は柔らかな幻』/原田マハ『ジヴェルニーの食卓』/湊かなえ『望郷』/宮内悠介『ヨハネスブルグの天使たち』
普段小説を読まない方も、芥川賞と直木賞という著名な文学賞の受賞作や候補作ならば手に取りやすく、また一定層への読書のガイドとして機能していると言われている。
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