「コミティア」経営難でクラファンへ 内藤泰弘やこうの史代ら描き下ろしリターンも

「コミティア」経営難でクラファンへ 内藤泰弘やこうの史代ら描き下ろしリターンも
「コミティア」経営難でクラファンへ 内藤泰弘やこうの史代ら描き下ろしリターンも

「COMITIA133」フライヤービジュアル/COMITIA実行委員会のTwitterより

POPなポイントを3行で

  • 「COMITIA」クラウドファンディング詳細発表
  • 8月28日から、目標額は3000万円
  • 内藤泰弘、こうの史代、たつき(irodori)描き下ろしオリジナルラベルのドリンクなど
自主制作漫画誌展示即売会「COMITIA」(コミティア)実行委員会および有限会社コミティアが、継続をかけたクラウドファンディングを、8月28日(金)から10月23日(金)にかけて行うことを発表。

プラットフォームは「MOTION GALLERY」。目標額は3000万円と設定され、今回発表されたリターンも様々だ。

『血界戦線』内藤泰弘さん、『この世界の片隅に』こうの史代さん、『ケムリクサ』監督のたつき(irodori)さんによる描き下ろしオリジナルラベルのドリンクはじめ、サークル参加権や法人向けの会場内での広告掲示やカタログのPR記事掲載といったものまで用意されている。

新型コロナの影響「経営面のダメージは深刻」

9月21日に予定されていた自主制作漫画誌展示即売会「COMITIA133」の中止が、8月6日に公式から発表された。

屋内イベント入場者数の制限「5000人以下」の緩和が、当初8月1日に行われる予定だったが8月末まで延期されることが政府から発表され、今後の見通しも立たないことや新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の再拡大の状況を考慮しての判断になったとのこと。

実行委員会はかねてから、新型コロナウイルス感染症の影響で「経営面のダメージは深刻」と報告。

7月の時点で、持続化給付金などの行政からの支援や金融機関からの借入れによって存続しており、その上で「もし2020年内のコミティアが全て中止になった場合、今後の開催を継続することは難しくなります」と逼迫した現状を発表していた。

そこにきて「COMITIA133」の中止も決定。2021年上半期以降の管理費や準備費用を調達するあてがなく、残された時間ではイベント開催以外の収益の道を探すのも困難というのが実情だ。

「同人文化は大きく縮小した地点からの再出発になるでしょう」

発表の中で、コミティアはこう綴っている。

今般のコロナ禍が同人業界全体に与えている影響は甚大で、すぐには回復不能なダメージを受け続けています。2021年以降に日常生活が戻ったとしても、同人イベントや同人誌印刷所が元に戻るには時間がかかるはずですし、同人文化は大きく縮小した地点からの再出発になるでしょう「コミティア継続に向けたクラウドファンディングの実施について」より)

事実、運営や出店サークルに限らない関連企業に少なくない影響が出ていることが報告されている。

中でも、二次創作ではないオリジナルオンリーの同人誌即売会として、出張マンガ編集部はじめ出版社とも連携をとってきたコミティア。

1984年から始動し35年以上の歴史を誇り、今もなお、最前線で活躍する漫画家やイラストレーター、アニメーターを支える活躍の場として機能し続けてきた。

その存続が危ぶまれている現状を赤裸々に訴えてきた実行委員会、いよいよクラウドファンディングに踏み切る。

コミティア存続の危機について

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