19

『美術手帖』ゲーム×アート特集 『あつ森』とコロナ禍の世界を考える対談も

POPなポイントを3行で

  • 『美術手帖』最新8月号で「ゲーム×アート」特集
  • ゲームとアート、両者の交差点から考える新たな表現の可能性
  • 『あつまれ どうぶつの森』からインディーゲームまで
『美術手帖』ゲーム×アート特集 『あつ森』とコロナ禍の世界を考える対談も

『美術手帖』2020年8月号

7月7日(火)に発売される『美術手帖』8月号が「ゲーム×アート」を特集。

様々な角度から研究の対象ともなっているゲームと、その手法を使ったメディア・アート、芸術性を追求するゲーム作品、さらには現代美術における遊戯性の系譜まで、広くゲームとアートの領域が重なるところをとりあげ、両者の関係と新たな表現の可能性を考える内容になっている。

アーティスト、学芸員などの識者が考察

PART1では「ゲームアート」と呼ばれる領域を中心に、アートにおける新たなメディアとしてのゲームについて紹介。

巻頭アーティストインタビューでは、国内でいち早くゲームの技法を取り入れてきた谷口暁彦さんと、岡山芸術交流などに出品したことでも知られ、ゲームAIを使った制作を行うイアン・チェンさんが登場する。 また、このテーマを考えるうえで知っておきたいゲーム用語などのキーワードをイラスト入りで解説。

愛知県美術館学芸員・副田一穂さんによる、アナログゲームなどをモチーフとしたアーティストの実践の紹介、若手アーティスト・大岩雄典さんによる「ゲームブック」形式の論考などから、ビデオゲームにとどまらず両領域の関係を考察する。

商業ゲームにおける「美」の概念とは

PART2では、ゲームにおける芸術性に着目。

ゲームクリエイターから、国内外で注目される個人制作者・麓旺二郎もっぴん)さんと、『ぷよぷよ』で知られ、現在は上演形式の作品なども手がける米光一成さんにインタビュー。

また、商業ゲームにおける「美」の概念を、批評家・藤田直哉さんが分析する。 主に作品性を重視したインディ・ゲームを指す「アートゲーム」と呼ばれる分野については、ゲーム研究者・松永伸司さんの監修により紹介。

テーマ別の作品カタログのほか、アートゲーム制作者の草分けとして知られるジェイソン・ローラーさんがその制作について語るインタビュー翻訳も掲載する。

『あつまれ どうぶつの森』とコロナ禍の世界を考える

PART3は論集として構成。

ゲーム制作者・文筆家の山本貴光さんによる、初期コンピュータ・ゲームを題材としたゲームの視覚効果の分析、世界的ゲーム研究者のイアン・ボゴストさんと美学者・吉田寛さんによる、『あつまれ どうぶつの森』とコロナ禍の世界について考える対談、近現代美術史にゲームの系譜を見出す中尾拓哉さんによる論考などを掲載する。

そのほか、ゲームにおける多様性やフェミニズムに注目するキュレーターのイザベル・アルヴェールさんへの取材や、ゲーム内で撮られた写真作品「インゲームフォトグラフィ」のビジュアルページなど、120ページ超の大ボリュームの特集となっている。

また今号では、久門剛史さんのロングインタビューや、コロナ禍における世界のアートシーンの状況レポートも掲載される。

いつだって雑誌が面白い

こんな記事も読まれています

書籍情報

『美術手帖』8月号

発売日 7月7日(火)
定価 1600円+税
発行元 美術出版社

・特集内容
【PART1 アートに見るゲーム的実践】

谷口暁彦
砂山太一=聞き手

イアン・チェン
沖啓介=聞き手

ゲーム×アートを考えるためのキーワード解説
谷口暁彦+松永伸司+大岩雄典+吉田寛=文・構成

コラム:イザベル・アルヴェールに聞く
世界のゲームアートとポストコロニアル/フェミニズム

THE WORLD OF IN-GAME PHOTOGRAPHY
ブノワ・パイエ/オリー・マ/相川勝/ロバート・オーヴァーヴェック
クレア・ヘンシュカー/ロック・エルムス/レオナルド・サン/ケント・シーリー
ジョシュ・テイラー/エロン・ラウチ

アナログゲームから読み解くアーティストたちの実践
副田一穂=文

[ゲームブック]壁抜けと攻略:インスタレーションとヴィデオゲーム(をプレイする)
大岩雄典=文・構成


【PART2 表現としてのゲーム】

麓旺二郎
今井晋=聞き手

米光一成
島貫泰介=聞き手

[論考]ヴィデオゲームにおける「美」とは何か? 藤田直哉=文

トピック別アートゲーム作品ガイド
松永伸司=構成 葛西祝=文

コラム:「意図せざる社会秩序」の生成を表現するメディアとしてのゲーム
井上明人=文

ジェイソン・ローラー
イェスパー・ユール=聞き手 松永伸司=翻訳

【PART3 ゲーム×アートの論点】

[論考]みる→さわる→わかる→ ──ヴィデオゲームの視覚表現と経験
山本貴光=文

コラム:先取られるリバイバル
『スプラトゥーン2 オクト・エキスパンション』に見るレトロ表象の美学
gnck=文

[論考]ミュージアム・コレクションとしてのヴィデオゲームをめぐる諸問題
副田一穂=文

[論考]ゲームの展示、展示のゲーム
松永伸司=文

イアン・ボゴスト×吉田寛
「説得的ゲーム」と『あつまれ どうぶつの森』

[論考]アート・イン・ザ・ゲーム──ゲームアート前史
中尾拓哉=文
____

・その他
ARTIST INTERVIEW
久門剛史
德山拓一=聞き手

特別寄稿
文章を書くこと、翻訳すること、文章のなかで翻訳物と向き合うこと
高橋さきの=文

関連情報をもっと読む

関連キーフレーズ

「美術手帖」を編集する

キーフレーズの編集には新規登録またはログインが必要です。

この記事をツイート 6

KAI-YOU.netでは、ユーザーと共に新しいカルチャーを盛り上げるため、会員登録をしていただいた皆さまに、ポップなサービスを数多く提供しています。

会員登録する > KAI-YOU.netに登録すると何ができるの?

この記事へのコメント(0)

コメントを削除します。
よろしいですか?

ページトップへ