そんな中、武蔵野美術大学(通称:ムサビ)の有志が集まって、バーチャルSNS「cluster」上で開催されているのが「バーチャルムサビ展」だ。
スマホやPCからアクセスできる「cluster」上に特設ワールドを制作し、作品が実際の展覧会のように展示されてる本展。
筆者も自宅から参加してきたので簡単にその様子をレポートする。
大変長らくお待たせしてしまいました!!バーチャルムサビ展開催します!!!!!!!!!
— バーチャルムサビ展(4/20~30) (@v_musabi_exh) April 20, 2020
(詳しい来場方法はリプツリーに!) #バーチャルムサビ展 pic.twitter.com/6XcjSQb5Gz
バーチャル世界「cluster」で芸術鑑賞
今回の展覧会が開催される「cluster」は、掲示板などのチャットルームを3次元化した「ワールド」を制作し、投稿できるバーチャルSNS。アカウントを登録すれば投稿されたワールドに遊びに行くことも可能で、ユーザーの自由な創作の場として活用されている。
そんな「cluster」内で開催されている「バーチャルムサビ展」ワールドに実際に遊びに行ってみた。 ワールドに入ると、まずは桜舞い散る会場の外観に降り立つ。 中に入ると特設ステージ付きのロビーにたどり着いた。
ロビーには新型コロナウイルス被害の支援募集情報を登録できるWebアプリ「OUEN!」の広告がビラとして貼られているのが確認できた。 ロビーを抜けた先にある展示スペースには、実際の美術館のようにイラストや写真、動画など様々な作品が展示されている。
展示作品の中を歩き回って鑑賞する中で、よく見ようとアバターをジャンプさせている人がいるなど、かわいらしい光景も見ることができた。 この歩き回って鑑賞するというのがポイントで、例として獅子野あんころさん(@Shishino_ankoro)の作品『行く先戻る先』を見てみると、遠くから見た時の作品の印象と近くに寄って筆の線や塗り方が認識できたときの感じ方はまた違うもののように感じる。
これは自分の立っている場所や視点によって様々に質感を変える美術鑑賞の体験をバーチャルの世界でも体験できることの証だと筆者は感じた。 そんな「バーチャルムサビ展」の開催期間は、4月20日から4月30日(木)まで。
25日(土)にはムサビの非常勤講師もつとめるデザイナー・有馬トモユキさんによるバーチャル講評会も行われるという。
気になった人はこちらのリンクから実際に遊びに行ってみてはいかがだろうか(外部リンク)。
広がるバーチャルイベント可能性
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イベント情報
バーチャルムサビ展
- 開催期間
- 4月20(月)〜4月30日(木)
- アプリ
- cluster
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連載
新型コロナウイルスによる感染症が世界中で広がっている。 各国政府によって様々な方針や対策が掲げられているが、そのおおよそはとにかく「STAY HOME」──そう、外出自粛だ。 社会がその対応に追われ、混乱し、経済活動もままならない中、僕らのかつての「遊び」も急速に失われていっている。 居酒屋で飲んだり、音楽フェスやクラブで踊ったり、カードゲームの大会に出たり、そんな当たり前だったことが、もしかしたらしばらくできなくなるかもしれない。 しかし人類とウイルスが切っても切れない関係であるように、人類と「遊び」の関係もまた長い年月をかけて少しずつ変容してきた。こんな「STAY HOME」な状況だからこそ、今だからこそできる「遊び」や、時代の要請によって新しく生まれた「遊び」を特集。 ポストコロナの現代──ただ暇だといって何もしないで自宅に籠っているよりも、「STAY HOME」を遊びつくす。それがKAI-YOUのスタンスだ!
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