KADOKAWAが運営する女性向けポータルサイト「魔法のiらんど」が、ホームページやブログなどの一部機能を終了する。
現在リニューアルに向けたメンテナンスを実行中で、完了後は小説投稿に特化したサイトとして生まれ変わる。
対象となるホームページ、ブログ、画像倉庫、アルバム、掲示板、プロフィール、編集局(メルマガ)、投票アンケート、私書箱、禁止語といったサービスが、3月31日で終了する。
携帯電話を使って手軽に自身のホームページを作成して友人らと交流でき、当時、ガラケー世代と呼ばれた中高生を中心に人気を集めた。
中高生の間では、ホームページのアクセスカウンターで切りのいい番号「キリ番」を踏んだユーザーが、ページ作成者に報告したり、掲示板に記念コメントを書き込んだりする文化が生まれた。
先日、サービス終了が発表された「忍者カウンター」同様、個人サイトやブログ、ホームページ運営を下支えしてきたサービスでもある。
現在もユーザーの4割以上が17歳、月間ユニークユーザー数は250万人、ページビュー数は月間150億PVを記録しているという(外部リンク)。
ケータイ小説の草分けであり、ともに映画化・ドラマ化などメディアミックスを展開した『恋空』や『赤い糸』は、どちらも「魔法のiらんど」のサービスから生まれている。 『ケータイ小説的。』の著者である速水健朗さんは、当時ギャルの象徴であった浜崎あゆみさんの楽曲の歌詞と、ケータイ小説の物語の展開との共通点を指摘。
浜崎さん自身も携帯電話キャリアのCMに出演しており、「魔法のiらんど」は2000年代のギャル文化、ガラケー文化を語る上で欠かせないサービスの1つでもあった。
一方で、終了するホームページ作成サービスは、思わぬところに影響を及ぼしたことで話題を呼んでいる。
「M-1グランプリ」や「キングオブコント」のファイナリストであり、野田クリスタルさんは2020年の「R-1ぐらんぷり」の優勝者。
野田クリスタルさんは自身のTwitterで、サービス終了に対して惜別の思いをつづっているが、終了までの残りわずかの間、思い出のページやブログをのぞいておこう。
なお、当初は4月1日(水)からのリニューアルを予定していたが、メンテナンス作業に遅延が発生し期間を延長。小説投稿に特化したサイトとしての新たなスタート時期は確定次第アナウンスされる。
現在リニューアルに向けたメンテナンスを実行中で、完了後は小説投稿に特化したサイトとして生まれ変わる。
対象となるホームページ、ブログ、画像倉庫、アルバム、掲示板、プロフィール、編集局(メルマガ)、投票アンケート、私書箱、禁止語といったサービスが、3月31日で終了する。
中高生のネット文化を生成した「魔法のiらんど」
1999年に無料ホームページ作成サービスとしてスタートした「魔法のiらんど」。スマートフォンがない時代、いわゆるガラケー(フィーチャーフォン)向けのサービスとして隆盛。携帯電話を使って手軽に自身のホームページを作成して友人らと交流でき、当時、ガラケー世代と呼ばれた中高生を中心に人気を集めた。
中高生の間では、ホームページのアクセスカウンターで切りのいい番号「キリ番」を踏んだユーザーが、ページ作成者に報告したり、掲示板に記念コメントを書き込んだりする文化が生まれた。
先日、サービス終了が発表された「忍者カウンター」同様、個人サイトやブログ、ホームページ運営を下支えしてきたサービスでもある。
現在もユーザーの4割以上が17歳、月間ユニークユーザー数は250万人、ページビュー数は月間150億PVを記録しているという(外部リンク)。
『恋空』に『赤い糸』 ケータイ小説のヒットを生む
2000年代後半には小説投稿サイトとして、「ケータイ小説」のヒット作を生み出したプラットフォームとしても注目を集めた。ケータイ小説の草分けであり、ともに映画化・ドラマ化などメディアミックスを展開した『恋空』や『赤い糸』は、どちらも「魔法のiらんど」のサービスから生まれている。 『ケータイ小説的。』の著者である速水健朗さんは、当時ギャルの象徴であった浜崎あゆみさんの楽曲の歌詞と、ケータイ小説の物語の展開との共通点を指摘。
浜崎さん自身も携帯電話キャリアのCMに出演しており、「魔法のiらんど」は2000年代のギャル文化、ガラケー文化を語る上で欠かせないサービスの1つでもあった。
「魔法のiらんど」サービス終了の余波、思わぬところに
リニューアル後、小説投稿サイトに特化する「魔法のiらんど」。公式サイトでは「いまの時代にあった、使いやすくシンプル、そして女の子の気持ちに寄り添ったサービス」を目指すとしている。一方で、終了するホームページ作成サービスは、思わぬところに影響を及ぼしたことで話題を呼んでいる。
野田クリスタルさんと村上さんによるお笑いコンビ・マヂカルラブリーのホームページが「魔法のiらんど」でつくられているからだ。魔法のiらんどが今日で最終日です!
— マヂカルラブリー 野田クリスタル (@nodacry) March 31, 2020
13年くらい続けました
前のコンビを合わせると15年以上お世話になりました
魔法のiらんどのおかげで今があります。それは嘘です。そんなわけありません。
でも僕にとって大切な場所です
最後によかったら覗いていってくださいhttps://t.co/0WHrshKWEo
「M-1グランプリ」や「キングオブコント」のファイナリストであり、野田クリスタルさんは2020年の「R-1ぐらんぷり」の優勝者。
野田クリスタルさんは自身のTwitterで、サービス終了に対して惜別の思いをつづっているが、終了までの残りわずかの間、思い出のページやブログをのぞいておこう。
なお、当初は4月1日(水)からのリニューアルを予定していたが、メンテナンス作業に遅延が発生し期間を延長。小説投稿に特化したサイトとしての新たなスタート時期は確定次第アナウンスされる。
インターネットを彩ったサービスたち
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