今回で13回目の開催となる資料系同人誌即売会「資料性博覧会」が、2020年5月6日(水・祝)に開催される。
会場は中野サンプラザ13階のコスモルーム。開催時間は13時から17時まで。
きわめて専門性の高いアーカイブなど、資料そのものを取り扱う。図・写真・表・グラフ・リストなどが代表的だが、特に形態も冊子に限定されていない。
「資料系同人誌という言葉は、『研究資料としての用途を持つ同人誌』という観点で取り扱いを始めたことに由来しています」と資料性博覧会担当者は語る。
「資料性博覧会」は、それら資料性の高い専門同人誌を幅広く受け入れる展示即売会として2009年から東京・中野を中心に開催されている。 主催は、資料性博覧会準備会。母体は、漫画専門の古書店であるまんだらけ。
10年前のまんだらけにあった中古同人誌は男性向けと女性向けが中心で、「いわゆる評論や情報がまとめてある同人誌は割と冷遇されていた」という。
まんだらけでアニメ・特撮ムックを担当しているとお客さんから「〇〇という作品の資料はないですか?」という相談をたびたび受けることがあり、そこで今の資料性博覧会の担当者が取り扱いを始め、同時に即売会の開催を思い至ったそうだ。
「ちょうど10年前くらいにAdobeのIndesign日本語版が普及し始めていたんですが、それから徐々に資料系同人誌にも面白いものやレイアウトのかっこいいものが増えてきました。それも『資料性博覧会』を始めるきっかけでした」
「良し悪しは別として、公の場でこの『1/49計画』をつくったサークルの活動が凄いと言うのが自分の仕事かなと思っています」
そのほか、個人的におすすめしたい同人誌として挙げてくれたのが『キャラクタ消しゴム大図鑑』。 70年代から90年代までのアニメ、特撮番組に登場したキャラクタの消しゴム人形約5200種以上の写真と情報が掲載されている(外部リンク)。
「フルカラー320ページの冊子版は税込8400円と高額でしたが、つくり手への敬意を表すために購入していく方々の姿が清々しかったですね。この同人誌をつくったサークル「市場調査班」が出している『月間PVCマガジン』という塩ビ専門誌は、玩具系のコンプリート志向に一石を投じる内容で好印象です」 最後に、商業目的ではアーカイブが難しい資料をとりまとめることの意義について、担当者はこう語った。
「商業出版としては割りに合わないような時間と労力をかけたものって、それだけで価値があると思います。そんな難しい山を、難易度の高いルートと方法で登る人たちへの敬意というか...つくり手の生き様を見せつけるような部分に意義があると思っています」 特定分野を“研究”する在野の専門家たちの新たな成果の数々が、「資料性博覧会13」で披露される。
会場は中野サンプラザ13階のコスモルーム。開催時間は13時から17時まで。
高い専門性を有する資料系同人誌
資料系同人誌とは、研究や調査をまとめた同人誌および、研究資料とすることを目的とした同人誌のこと。きわめて専門性の高いアーカイブなど、資料そのものを取り扱う。図・写真・表・グラフ・リストなどが代表的だが、特に形態も冊子に限定されていない。
「資料系同人誌という言葉は、『研究資料としての用途を持つ同人誌』という観点で取り扱いを始めたことに由来しています」と資料性博覧会担当者は語る。
「資料性博覧会」は、それら資料性の高い専門同人誌を幅広く受け入れる展示即売会として2009年から東京・中野を中心に開催されている。 主催は、資料性博覧会準備会。母体は、漫画専門の古書店であるまんだらけ。
10年前のまんだらけにあった中古同人誌は男性向けと女性向けが中心で、「いわゆる評論や情報がまとめてある同人誌は割と冷遇されていた」という。
まんだらけでアニメ・特撮ムックを担当しているとお客さんから「〇〇という作品の資料はないですか?」という相談をたびたび受けることがあり、そこで今の資料性博覧会の担当者が取り扱いを始め、同時に即売会の開催を思い至ったそうだ。
「ちょうど10年前くらいにAdobeのIndesign日本語版が普及し始めていたんですが、それから徐々に資料系同人誌にも面白いものやレイアウトのかっこいいものが増えてきました。それも『資料性博覧会』を始めるきっかけでした」
「つくり手の生き様を見せつける」資料系同人誌の価値
実際、資料系同人誌にはどのようなものがあるのか? 担当者が真っ先に挙げたのは、『1/49計画』という、現在では欠番となっている『ウルトラセブン』12話についての資料集。たった1話、30分の作品についての資料集ながら、3cmほどの厚みの本で、第3弾まで発行された。「良し悪しは別として、公の場でこの『1/49計画』をつくったサークルの活動が凄いと言うのが自分の仕事かなと思っています」
そのほか、個人的におすすめしたい同人誌として挙げてくれたのが『キャラクタ消しゴム大図鑑』。 70年代から90年代までのアニメ、特撮番組に登場したキャラクタの消しゴム人形約5200種以上の写真と情報が掲載されている(外部リンク)。
「フルカラー320ページの冊子版は税込8400円と高額でしたが、つくり手への敬意を表すために購入していく方々の姿が清々しかったですね。この同人誌をつくったサークル「市場調査班」が出している『月間PVCマガジン』という塩ビ専門誌は、玩具系のコンプリート志向に一石を投じる内容で好印象です」 最後に、商業目的ではアーカイブが難しい資料をとりまとめることの意義について、担当者はこう語った。
「商業出版としては割りに合わないような時間と労力をかけたものって、それだけで価値があると思います。そんな難しい山を、難易度の高いルートと方法で登る人たちへの敬意というか...つくり手の生き様を見せつけるような部分に意義があると思っています」 特定分野を“研究”する在野の専門家たちの新たな成果の数々が、「資料性博覧会13」で披露される。
同人の価値
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イベント情報
資料性博覧会
- 日にち
- 2020年5月6日(水・祝)
- 会場
- 中野サンプラザ 13階コスモルーム
- 時間
- 13:00〜17:00
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