衝撃作『ジョーカー』国内週末興収1位 DCコミックス映画の日本新記録

『ジョーカー』

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POPなポイントを3行で

  • 『ジョーカー』が国内週末興収ランキング1位
  • アメコミ作品として初、世界三大映画祭で最高賞受賞
  • 全米で物議を醸す「問題作」
10月4日より全国ロードショーとなった映画『ジョーカー』が、国内での週末興収ランキング1位を獲得した。

10月4日から10月6日までの3日間で動員数49万8071人、興行収入7億5566万8700円。10月4日から10月5日の2日間で2008年に公開された『ダークナイト』の興行収入(16.3億円)の2.5倍(251%)を記録し、日本におけるDCコミックス映画の新記録を樹立した

来場者層は大学生から50代まで幅広く、20代の男性グループや女性同士、カップルでの来場者が目立ったという。


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世界12カ国で、WB映画今年一番のオープニング記録

『ジョーカー』は、孤独だが心優しかった男が悪のカリスマに変貌していくさまを、アカデミー賞常連の実力派スタッフ・キャストで描くサスペンス・エンターテインメント作品。

アメコミ作品としては初めて、世界三大映画祭とされるカンヌ国際映画祭、ベルリン国際映画祭、ヴェネツィア国際映画祭すべてにおいて最高賞受賞の快挙を達成したことでも話題となっていた。

米サイト「Box Office Mojo」の速報(10月6日付け)によると、10月4日から6日までの3日間、全米4374館での暫定の興行収入は、9350万ドル(99億8318万円:※1ドル=106.77円換算)と2位以下を大きく引き離し、10月公開作品のオープニング興収記録を保持していた『ヴェノム』の8025万ドルを大きく塗り替えた。

また、アメリカ、日本を含む73カ国でも公開後初めての週末を迎え、日本を含む12カ国でワーナー・ブラザース映画で今年一番のオープニング記録を達成した。

議論を巻き起こしている「問題作」の背景

アメリカ・ニューヨークでは、市内全域の映画館で映画『ジョーカー』が上映時に私服警察官を配置することをニューヨーク市警察が発表するなどしていた(外部リンク)。

この背景には、2012年にコロラド州オーロラの映画館にて『ダークナイト ライジング』上映中に発生した銃乱射事件がある。犯人が「ジョーカー」を自称したことから(のちに誤報であると否定された)、アメリカでは作品の暴力性が与える影響について大きな社会問題となった。

(事件との関連性はないものの)事件現場となった映画館で『ジョーカー』が上映されないことが決定し、"暴力を誘発する"「いまアメリカでもっとも危険な映画」として一部で扱われるなど、本作の暴力的な描写もあいまって公開前から賛否が巻き起こっていた本作品。

また一部では、これらのネガティブな反応がプロモーションとしても作用しているという見方もある(外部リンク)。

どちらにせよ、さまざまな意味で「衝撃作」であることに変わりない本作。自身で足を運んで鑑賞し、作品が起こした議論について考えを巡らせてみてはいかがだろうか。

配給:ワーナー・ブラザース映画
(c)2019 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved TM & (c) DC

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