『ジョン・ウィック』の“アンチ・マトリックス“的アクションを読み解く

「ジョン・ウィック:チャプター3」海外版予告編

POPなポイントを3行で

  • 最高のアクション映画『ジョン・ウィック』
  • 「アンチ・マトリックス的」な“痛み”というファクター
  • 『ジョン・ウィック』は悼みの物語でもある
キアヌ・リーブス主演の映画『ジョン・ウィック』シリーズ最新作、『ジョン・ウィック:パラベラム』が5月17日より全米で公開されました。

本作はオープニング3日間でシリーズ最高の全米興行収入5700万ドルを記録。週末の北米映画興行収入ランキングでは、前週まで3週連続1位だった『アベンジャーズ/エンドゲーム』を退け、全米初登場1位を記録しました。

シリーズ1作目となる『ジョン・ウィック』(2015年日本公開さ)はスマッシュヒットを記録。2017年に公開された続編『ジョン・ウィック:チャプター2』は、全米でオープニングからたった8日間で1作目の2倍以上の成績(約3千万ドル=約30億円)を上げ、トータル興収約4.6千万ドルという大ヒットを達成した、今日のアクション映画に多大な影響を与えたシリーズです。

世界中でこここまでヒットしているにも関わらず、日本公開はなぜか半年近く「おあずけ」を食らっている日本の『ジョン・ウィック』ファンを代表して、今回はここ数年で1番のアクション映画シリーズと言っても良い本作品を徹底解剖していきたいと思います。

『ジョン・ウィック』は最高のアクション映画であり、最高の神話であり、最高の痛みの劇場であり、最高の中二病ワールドであり、最高のキアヌ・リーヴス映画なのです。

アクションシーンの潮流を刷新する『ジョン・ウィック』

John Wick (2014) - Official Trailer - Keanu Reeves
本作の真骨頂は、ひたすらにかっこいいガンアクションシーンです。

『ジョン・ウィック』シリーズを監督しているチャド・スタエルスキさんとデヴィッド・リーチさんは、キアヌ・リーヴスさんが主演している『マトリックス』シリーズのスタント・コーディネーターを務めるなど、スタント業界では名の知られた人材でした。監督の2人がアクション映画の要ともなるスタントに通じているとは言え、なぜ本作品は他とは一線を画すアクション・シーンを演出することが出来たのでしょうか

『ジョン・ウィック』以前のハリウッドにおける本格アクションの二大潮流は、「シェイキー・カメラ」と「ファスト・カット」という撮影・編集手法でした。

シェイキー・カメラというのは文字通り、カメラが手ブレしている様に見せる手法で、アクション・シーンをドキュメンタリーチックに生々しく演出することを可能としました。ファスト・カットというのは、アクション・シーン中のカット割を非常に短くすることで、スピーディーで荒々しいアクションを演出することを可能とします。また、カット割りが非常に短いということは、俳優とスタント・マンの切り替わりという「違和感」を極限まで抑えることが出来るというメリットもあります。

この2つを組み合わせた撮影手法を用いた、マット・デイモンさん主演の『ジェイソン・ボーン』シリーズがヒットしたことから、アクション業界ではこのスタイルが非常に持て囃されることとなりました。
The Bourne Identity (7/10) Movie CLIP - Pen Versus Knife (2002) HD
ただし、この手法には上記で挙げたメリットと隣り合う形で、デメリットが存在していました。この撮影手法を用いれば、誰でも「それっぽい」アクション・シーンが撮れてしまうのです。画面が揺れている上に、あまりにも早く切り替わるということは、アクションの粗が目立ちにくくなり、「それっぽい」シーンに見えるのです。

その結果、アクション・シーンとしては「それっぽい」けれども、画面上で何が起こっているのかよく分からないというアクション映画が量産されることになりました。また、このトレンドにフラストレーションを感じる観客も少なくありませんでした。

『ジョン・ウィック』のアクション・シーンにはその様なフラストレーションは存在しません。何故なら、この作品の中でのアクション・シーンはそういった流行とは真逆にあるものだからです。上記で挙げた流行のアクション撮影手法を意識しながら、シリーズ1作目のアクション・シーンを見て下さい。
John Wick (2/10) Movie CLIP - Noise Complaint (2014) HD
お分かりいただけたでしょうか。アクションを丁寧に映すロング・ショット、そしてアクションの連続性を全く損なわないカット割り。これが本当に見ていて「気持ちの良い」アクション・シーンだと言えるでしょう。そして、これを可能にしているのが、ほとんどのスタントを自身で行っているキアヌ・リーヴスという主演俳優の存在です。主演俳優が自身のアクション・シーンをこなすということは、撮影において一切の「誤魔化し」が必要ないということなのです。つまり、この作品はアクションの粗を隠す「シェイキー・カメラ」や「ファスト・カット」といった撮影手法に頼ることを最初から放棄しているのです。

キアヌさんは本作品の役作りのために、4ヶ月間に渡っての柔術、射撃、そして運転のトレーニングをこなしました。しかも当時52歳だった彼は、このトレーニングを週5日、1日8時間というハード・スケジュールで取り組んでいたのです。射撃場でのルーティンをこなす彼の姿は、まさにジョン・ウィックというキャラクターが現実に存在しているかのような錯覚を私達に与えます。
Keanu shredding with Taran Butler

最高の神話としての『ジョン・ウィック』

そんな最高のアクション映画である『ジョン・ウィック』1作目の冒頭29分間には、アクションの「ア」の字も出てきません。何故なら、その29分間はジョン・ウィックという「神話」の演出に費やされているからです。

その象徴とも言えるのが、1作目のラスボスにあたるロシア系マフィアのドン、ヴィゴ・タラソフがウィックの逸話を語る序盤のシーンです。彼はこのシーンで、自身の息子ヨセフがジョンの犬を殺したことに、怒りと恐れを静かに交えて、こう語ります。

ヴィゴ:お前が手を出したのは、ジョン・ウィックだ。奴は一時期、我々と行動を共にしていたのだ。我々は彼を「ババ・ヤガ」と呼んでいた。

ヨセフ:ブギーマンってか?(※:想像上の怪物 -海外版の獅子舞の様な存在)

ヴィゴ:正確に言うと、そのブギーマンを殺すために雇われたブギーマンが奴なのだよ。…奴が鉛筆一本で人を3人殺すのを、私は見たことがある。たった一本の鉛筆でな。…奴がこの世界から足を洗いたいというから、最後に不可能な仕事を任せたのだ。その仕事で彼が築いた死体の山が、今日の我々の礎になったのだ。
-映画『ジョン・ウィック』より

この時点では、ジョンは妻を失い、その妻が残した犬も殺されてしまった悲劇的な男としてしか描かれていないのです。そこにこのシーンがぶち込まれると、もう鳥肌がヤバいわけです。「ナメてた相手が実は殺人マシンでした」ジャンルの映画の中でも1、2位を争う導入と言っても過言ではありません。このシーン以外にも、ジョンのヤバさの断片となる台詞の数々が複数のキャラクターから飛び出していき、その一つひとつが私達の期待を煽っていくのです。

また、『ジョン・ウィック』1作目は文字通り神話としても読み解くことができます。この1作目はギリシャ神話になぞらえるならば、ブギーマンという悲劇の怪物が神々の住まうオリュンポス山にあたる裏社会に殴り込みをかけるというお話なのです。そして、そこに住まう魅力的な神々がこの作品には次々と登場します。

コンチネンタル・ホテルの支配人・ウィンストン/画像は「John Wick (2014) - Official Trailer - Keanu Reeves」より

殺し屋たちが利用し“不可侵領域”である「コンチネンタル・ホテル」のマネージャー・シャロンは導きと光の神「アポロ」として、そのホテルの支配人・ウィンストンはオリュンポスの番人「ゼウス」、ラスボスのヴィゴ・タラソフは戦いの神「アレス」というようにです。

また、ジョンと顔なじみの女殺し屋・ミズ・パーキンズは狩猟の女神「アルテミス」、汚れ仕事を請け負う掃除屋のボス・チャーリーは職人の神「ヘパイストス」、ヴィゴの息子であるヨセフはアレスの息子「デイモス」となぞらえることができます。こうしたそれぞれのキャラクターの立ち位置が、「ジョン・ウィック・ユニバース」に華を添えています。

ジョン・ウィックをこの視点から見ると、それぞれの神々の思惑が交差していることが分かるはずです。オリュンポス山のルールを破った際に、ゼウスがどの様な行動に出るのか、そしてどの様なパワー・バランスの変化が発生するのか。一人ひとりのキャラクターに明確な役割を与えつつ、神話的で壮大な背景を匂わせることで、『ジョン・ウィック』は作品世界の奥行きを演出しています。

キャラクター造形以外にも、ジョンが復讐の用意を整える為に地下室の隠し床岩を打ち砕くハンマー、ギリシャ神話でいうところの「ミョルニル」を持ち出すなどの目配せもあります。ジョンが一番最初に乗り込むロシアン・クラブも、やはり現実感を欠いた「人智の及ばない」堕落した楽園として演出されています。

『ジョン・ウィック』に設置された、感情移入の装置

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そんな無敵の怪物ジョン・ウィックは、同時に非常に人間らしいキャラクターとしても描かれています。ジョンは少し頑丈なだけで、私たちと何も変わらない人間であることが、作品内で繰り返し強調されています。

たとえば、菓子研究家の福田里香さんの提唱する有名な「フード理論」に則って言えば、ジョンは愛犬と一緒に普通のシリアルを朝食にしていることから、その庶民性が伺えます。戦闘の負傷後にジョンが痛み止めとして飲んでいるブラントンという銘柄のバーボンも、庶民の手が届くものです。

これは、劇中で高価なリキュールを飲んでいるラスボス・ヴィゴとの対比になっています。こういった細かいディテールの積み重ねで、観客の私たちにとってジョンという人間に感情移入がしやすい下地が出来て行くのです。もちろん劇中に挟まれるちょっとしたブラック・ユーモアも効果的に働いています。

“アンチ・マトリックス的”な作品が描く、「痛み」というファクター

また劇中に見事に反映された「痛み」というファクターも、神話的な物語のなかで、ジョンが人間として当たり前の「痛み」を感じるという点も、感情移入の装置として非常に重要なポイントになります。

淡々と殺人マシーンが如く敵兵を仕留めていくジョンですが、実はジョンも他者を殺めるということに人並みの「痛み」を感じています。その象徴的なシーンが下の動画の00:47~からの殺陣シークエンスです。
John Wick (3/10) Movie CLIP - Bath House Bloodshed (2014) HD
相手の口を押さえながら、ナイフで確実に相手の息の根を止めるというキツめのシーンですが、ジョンは虚ろな目で、死にゆく相手の目をしっかりと見つめています。その姿は人を殺めるという罪の重さから生じる「痛み」を、自分の感情を必死に殺すことで麻痺させようとしている様にも見えます。

同じ理由から、『ジョン・ウィック』という作品は一秒たりとも暴力を美化することはありません。一言で言ってしまえば、『ジョン・ウィック』は「アンチ・マトリックス的」なのです。『マトリックス』は『グリーン・ディスティニー』を始めとして、『酔拳』や『ブラック・マスク』といった中国映画の舞踊的とも言えるアクションのスタイルを大々的にハリウッドに輸入しました。そしてマトリックスの成功により、その「Gun Ballet=銃舞踊」というスタイルは映画やビデオ・ゲームといったメディアに爆発的に広まっていきました。
The Lobby Shootout - The Matrix (6/9) Movie CLIP (1999) HD
しかし、この流行の発端に加担していたキアヌさんと監督たちはこのトレンドを否定するかの様に、『ジョン・ウィック』という作品を世の中に送り出しました。劇中のジョンの暴力は、あくまでも「目的のための手段」であり、そこに伴う「痛み」を含む現実を描写することを怠らないのです。

ジョンの扱う銃は弾切れを起こしますし、銃弾を急所に受ければダメージを受けます。そして、ジョンの殺陣はいかに効率的に相手を仕留めるかというテーマから逃げることはありません。そこには『マトリックス』的な無駄の多いアクションが付け入る隙間は存在しないのです。
John Wick: Chapter 2 (2017) - Pencil Kill Scene (6/10) | Movieclips

最高の中二病ワールドとしての『ジョン・ウィック』

ここまで連々と『ジョン・ウィック』シリーズが最高な理由を分析してきましたが、圧倒的な中二病ワールドとしてのこの作品の側面については、もはや説明不要かと思います。

血の誓印、主席連合、掃除屋、仕立て屋、銃器ソムリエ、殺し屋ホットライン、ブギーマン、聾唖の殺し屋、ホームレスの、絶対中立の「コンチネンタル・ホテル」、裏社会でのみ取引される「金貨」などなど、中二病設定の大バーゲンです。このアメコミ・オタクの妄想闇鍋と言っても良いほどに、設定の作り込みが生み出すケレン味。それこそが、本シリーズの魅力の1つであることは間違いありません。

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「ジョン・ウィック・ユニバース」という無限のストーリーが散らばっている世界で、たまたまジョン・ウィックというキャラクターの物語が今回はフォーカスされているだけ。そう思わせてしまうほど、本シリーズの世界観は私達の想像力を掻き立て止みません。

スピン・オフを求める声が多いのも納得で、現に『ザ・コンチネンタル』というテレビ・シリーズの企画が既に動き始めているというニュースも報じられています。(外部リンク

そして、最新作の『ジョン・ウィック:パラベラム』では、まさに「ジョン・ウィック・ユニバース」VS「ジョン・ウィック」という展開が繰り広げられるというのですから、もうこれは今からでもアメリカに行くしかありません!

さらに、先日早くも『ジョン・ウィック4』の全米公開を21年5月21日と発表。約2年後であるにも関わらず、詳細な公開日程をアナウンスするという異例の発表となりました。

最高のキアヌ・リーヴス映画『ジョン・ウィック』

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スピード』シリーズや『マトリックス』三部作で人気俳優の地位を確立したと思われがちなキアヌ・リーヴスさんですが、実は『マトリックス』以後、同作で演じたキャラクターネオのイメージが強くなり過ぎてしまった彼のキャリアは低迷していました

決してヒット作に恵まれなかったわけではないのですが、本人もインタビューなどで、思ったような仕事が出来ていないということをたびたび打ち明けていました。ミームとして彼をネット上で見かけることはあっても、劇場で彼の勇姿を私達が目撃することは減ってきていたのです。

また、彼は私生活においても数々の悲劇に見舞われてきました。共演者であり親友でもあったリバー・フェニックスさんの死、第一子の死産に次ぐ離婚、元妻の事故死、パパラッチとの衝突、そしてファンによる度重なる家宅侵入など、彼は大切な人たちの死を悼む余裕さえ与えられなかったのです。 そういった意味で、『ジョン・ウィック』は彼にとって起死回生の1本であり、彼の俳優としてのキャリアと実人生が色濃く反映された作品でもあります。

本作の大きなテーマは、前述した「痛み」に加え、大切な人を失ったことに伴う「悼み」です。彼の悲しみや苦しみを少しでも緩和させたいという願いから、ジョンの妻はデイジーという犬を残して、この世を去っていきます。ジョンにとって、デイジーは「悼む機会 (An opportunity to grieve)」でした。これは劇中でも、あるシーンでジョンがはっきりと口にしています。また、このシーンはジョンが感情を表に吐き出す数少ない場面の1つでもあるのです。

愛犬のデイジーが殺されてしまったことによって、彼はこの「悼む機会」を理不尽にも取り上げられてしまいます。挙げ句の果てには、逆恨みで自宅に殺し屋集団まで送り込まれる始末。ジョンの世界に静寂が訪れることはありません。この理不尽に立ち向かう為に、彼は過去の栄光と共に地下深くに葬っていた杵柄を掘り起こすことを決意するのです。この物語は、ジョン・ウィックとキアヌ・リーヴスさんという老兵達の鎮魂歌なのです

ちなみに、ジョンの愛犬デイジーを殺す、ロシアン・マフィアのバカ息子ヨセフ・タラソフは、『ゲーム・オブ・スローンズ』でシオン・グレイジョイを演じた俳優のアルフィー・アレン。もう、本当にどうしようもないバカ野郎を演じさせたら超一流です。

ヨセフ・タラソフ/画像は「John Wick (2014) - Official Trailer - Keanu Reeves」より

日本公開に合わせて、キアヌ来日か!?

『ジョン・ウィック:パラベラム』の全米公開に合わせて、現地時間5月15日のLAプレミアに登場したキアヌ・リーヴスさん。プレミアイベントの前には、これまでの業績を称えてキアヌ・リーブスがTCLチャイニーズシアターの前庭に手形と足形を残すセレモニーが行われました。

200人を超える映画界に貢献したスターの手形や足形、サインが展示されており、このたびその仲間入りをはたしたキアヌは、スピーチで歴史的な場所に招かれたことへの感謝の気持ちを語るとともに、「映画は私に人生を与えてくれました。また私自身も人生を捧げてきました。僕は映画が好き好きでたまりません。映画を観るのも、作るのも愛しています。今日ここにいることを光栄に思いますし、この神聖な地にいることも名誉だと感じています」と映画への深い愛を述べました。

最後にキアヌは、日本のファンに向けて「アリガトウゴザイマシタ~! 9月に日本行けたらいいな~」とチャーミングな日本語でメッセージを贈り、盛大なイベントは幕を閉じました

ジョン・ウィックあるある早く言いたい〜

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