プロゲーマー ウォッカが競技から引退 野良連合で世界4強に輝いたばかり

選手引退を発表したウォッカ選手 / 画像は野良連合のTwitterより

POPなポイントを3行で

  • プロゲーミングチーム野良連合のウォッカ選手が引退を発表
  • 今後はゲーム実況・イベント出演をメインに活動予定
  • 経緯を語った動画からはプロ選手の過酷な世界が浮き彫りに
プロゲーミングチーム・野良連合ウォッカWokka)選手が競技シーンからの引退を発表。

ウォッカさんは、e-SportsタイトルであるレインボーシックスシージRainbow Six Siegeシージ)部門のチームリーダーとして活躍し、先月は国際大会「Six Invitational 2019」にてベスト4の成績を残したばかりでした(関連記事)。

今後はストリーマー部門へ異動し、YouTubeへの動画投稿・ゲーム実況やイベント出演を通じてシージの普及に努めていくとのこと。

世界からも注目を集めたウォッカ選手の活躍

ウォッカさんは2017年に野良連合オーナーの貴族さんからスカウトされるかたちで、当時代表を務めていたチーム・One Step Aheadのメンバーと共に野良連合へ移籍。

チームは着々と国内での地盤を固め、昨年5月にはアジア太平洋地域代表として国際大会「Rainbow six Pro League Season 7」へ出場。野良連合はアメリカの強豪・Rogueと激突します。

大方の予想ではRogueの圧勝とされていましたが野良連合は善戦。惜しくも敗退しますがウォッカさんは対戦相手のチーム5人全員を1人で倒すなど目覚ましい活躍を披露。 このプレイは世界からも注目を集め、全てのe-Sportsタイトルから素晴らしい活躍をした選手・配信者などに贈られるEsports Awards 6月の月間MVPに輝きました。 その後に開催された「Rainbow six Pro League Season 8」と「Six Invitational 2019」で二度の世界大会ベスト4へチームを導くなど、日本シージ界の発展に多大な貢献を果たしました。

プロゲーマーの過酷な世界

輝かしい実績を誇るウォッカさんの競技シーン引退に対しては反響も大きく、一部で親しい間柄の方に対する誹謗中傷が起きるまでに発展。

これに対してウォッカさんは発表から一週間後、自身のYouTubeチャンネルにて引退の理由を説明する動画を投稿しています。
選手引退の理由について
動画によると、引退の理由は以下の通り

・休みは週1日、9時から翌日2時までのトレーニング
・ゲーム実況の収入があるため、チームの収益を他のメンバーに回してもらっていた
・結果、4時間睡眠で練習と動画投稿をする毎日
・チーム内の問題で精神的に食事が取れない時期もあった
・モチベーションの低下した状態でチームに居ても迷惑になる
・選手を続けたあとのキャリアについての心配

また、アジア大会に勝てたから世界大会へ向けてここまで続けることができたこと、次の世界大会へ向けてメンバーの入れ替えを考慮するならシーズンの切り替わる今のタイミングしかないことなどが語られています。

あわせてウォッカさんはコメント欄にて、野良連合のオーナーである貴族さんはメンバーが大会シーンだけで生計を立てられるよう努力していると説明。

競技としてのゲームが持つ過酷な一面が、ありありと浮き彫りになる内容になっています。 プロゲーミングチームの収益としては優勝賞金やリーグ戦への参加報酬などのいわゆるファイトマネー以外にも、グッズやアパレル展開による売上、スポンサー企業による支援などが挙げられます。

また、選手引退後のいわゆるセカンドキャリアについてはゲーム実況者やストリーマー以外には、実況・解説やゲーム内のカメラマン、動画編集などの大会運営やコーチ・アナリストなどのチーム運営が考えられます。

世界からも引退を惜しむ声

スパチャみたいにファンが直接的に支援できるルートが増えればいいんだけど」や「日本にもっとe-Sportsが普及して、生活できるようになってほしい」といった多数の意見が、ウォッカさんのファンからも寄せられています。

また、国際シーンでも華々しい活躍をしてきたウォッカ選手に対して世界大会を主催するESLからも、これまでの活躍をまとめたショートムービーとあわせてその引退を惜しむ声が届いています。

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