現在、東京・有楽町マルイおよび福岡・博多マルイにて、イラストレーター・漫画家である窪之内英策さんの個展「『その時、カノジョは。』放送記念 窪之内英策展~100のときめき~」が開催されている。
漫画『ツルモク独身寮』や「日清カップヌードル HUNGRY DAYS アオハル」シリーズをはじめ、美麗な女の子のイラストを描くことで知られる窪之内さんによる「胸キュン」をテーマにした個展を、最近「ときめきが不足している」と嘆くアラサー女性ライター・ひらりさがレポート!
さっそく、東京・有楽町マルイへと足を運んだ(なお、博多マルイでは展示内容が一部異なります)。
取材・文:ひらりさ 撮影:黑田菜月 編集:須賀原みち
2018年も2カ月を残すことになった今日このごろ、この1年を振り返ってみて「もしかして……恋愛してなくない?」「忙しくて気づいてなかったけど、生活に潤いがなかったのでは?」と、自問自答している人も少なくないのではないでしょうか。
いや、絶対多いと思います。
かく言うわたし──ひらりさも、忙しさにかまけて、現実のときめきはおろか、ボーイズラブや映画を摂取する時間すらカツカツになっていました。うう、このまま平成を終えてしまっていいのでしょうか。
そんなガサガサした生活から目をそむけている最中に舞い込んだのが、有楽町マルイ・博多マルイで行われているという「『その時、カノジョは。』放送記念 窪之内英策展~100のときめき~」なる展覧会の案内。
窪之内英策さんというと、めちゃくちゃ美麗なイラストがTwitterなどでRTされてきて、その作品を目にしたことがある人も多いはず。
TwitterやPixiv、Instagramなどで発表した“楽描き”が反響を呼び、現在は日清カップヌードルCM「アオハル」シリーズのキャラクターデザインや、NOKKOをはじめとしたアーティストのCDジャケットを担当するなど、精力的に活動しています。
『その時、カノジョは。』は、窪之内さんが原案・キャラクターデザインを手がけるショートアニメーション。なんと“ラブラブ妄想ツイート”で名高いライターの夏生さえりさんも参加しており、4人の女性を主人公に、高校、大学、社会人という各世代それぞれの恋愛を描くのだとか。 これは、失われたときめきを補充する絶好のチャンスかもしれない。そんな期待を抱きながら、10月某日、私は有楽町マルイへと向かったのでした。
すでに「かわいい!」という言葉で胸がいっぱいです。 しかし場内に入ったら、それどころではありませんでした。
壁を埋め尽くす、美、キュート、ときめきの数々……。 「〜100のときめき〜」というタイトルにある通り、なんと100枚の「ラクガキ」が原画・複製パネル両方で飾られています。圧巻すぎる。
『窪之内英策展~100のときめき~』の写真をすべて見る ひとつひとつのイラストには、ナンバリングがされているのみ。解説も、個別のタイトルもついていません。何か特別なテーマやコンセプトをもって描かれたものではなく、本当に純粋に、窪之内さんがそのときどきで描きたくなったものを描きためておいたスケッチが「胸キュン」をキーワードにして、100枚選び出されているからです。
でもだからこそ、窪之内さんのイラストに込められたシンプルな鉛筆の線で生み出された女の子たちは、どこまでも生き生きとしていて、一人ひとり違った表情をしていて、イラストとして切り取られた一瞬の先を知りたくなるような、奥深い美しさを秘めています。
うう、尊い……。 Twitterで一瞬見ていただけでは気づいていなかったのは、窪之内さんが描く女の子の多種多様さ。100枚をゆっくりじっくり眺めてみましたが、「同じ女の子の別のシーンかな?」と思える作品もありつつ、ひとつとして同じ表情や同じ仕草のものがなく、すべてが別々の「胸キュン」として迫ってくるのです。
髪の毛の描き方も細かくて、ウェーブ打つロングヘアの毛先にうっとり見惚れたり、ぱつっとした前髪のラインに触りたくなったり、モノクロの世界のなかに確実な質感があって、目の前にその子がいるかのように錯覚してしまうリアリティでした。
場内は写真撮影OKで、ハッシュタグ「#ソノカノ #eisakuten」をつけてお気に入りの女の子の写真をツイートすると、プレゼントが当たるキャンペーンもやっているのですが……迷う! 選べない!! 全員かわいいもん!!!
悩んだ結果、私が良いなと思ったのは、#60と#99(絞りきれてない)。 元来、他人の横顔のアンニュイさや、振り向きざまの刹那の表情に萌えるタイプなので、100枚の中でも、この2人にキュンキュンきたのでした。あと#52とか#89とかも良かったなあ……と追加で挙げていくと、「全部!」になっちゃいそうなので我慢します。
キャラクター設定表には「笑った時も口は小さめ」「上まつ毛は跳ね上がったようにカール」など、それぞれのキャラクターを描くときの細かな注意点が。
丁寧にきっちり書き込まれた文字を読んでいくと、窪之内さんがどれほど細部までに配慮をしてイラストを描いているかが、つくづく実感でき、先ほどの100枚のラクガキの尊さも、さらに身にしみてきます。 4人のカノジョの彼氏である、男性キャラたちのイラストも展示。それぞれのキャラクターがしっかりと立っており、全員違ったイケメン……。こちらもキュンキュンです。 『ソノカノ』コーナーでは、線画だけでなく、着彩されたイラストも楽しむことができます。最近デジタル着色の作家さんが多くなってきていますが、コピックでもここまでの表現ができるのか……。
美麗なカラーの裏側にあるだろう窪之内さんの神テクニックとここまでの研鑽を思い、胸がいっぱいになりました。
できあがったぬり絵は当然、窪之内さんのオリジナルには遠く及びませんでしたが、その分、窪之内さんの画力を実感する体験となりました。漫画研究部に所属していた中高時代の記憶も蘇り、これはこれで甘酸っぱい……。 出口の先の限定ショップでは、複製原画からイメージ香水まで、バラエティに富んだ『ソノカノ』グッズも販売中。 有楽町マルイでの会期は、11月9日(金)まで。期間中に2000円以上のグッズを購入した方は、11月24日(土)に都内某所で開催予定の『その時、カノジョは。』アニメ上映会&トークショーの応募抽選券も入手できます。アニメ上映会&トークショーでは、『ソノカノ』でユウタ役の声優を務めた浦田わたるさんも登壇予定とのことです。 さらに、2018年9月18日より『ソノカノ』エポスカードがデビュー。作中に登場する「ユカリ」と「テッチャン」がデザインされた券面デザインとなっており、イベント会場、マルイ各店や、ネットからも入会できます(詳しくはこちら)。
親しい誰かと一緒に来て、「どの子が好き?」なんて会話し合うのも楽しそうな「窪之内英策展~100のときめき~」展。平成の終わりを突っ走るべく、あなたも覗いてみませんか?
『窪之内英策展~100のときめき~』の写真をすべて見る
漫画『ツルモク独身寮』や「日清カップヌードル HUNGRY DAYS アオハル」シリーズをはじめ、美麗な女の子のイラストを描くことで知られる窪之内さんによる「胸キュン」をテーマにした個展を、最近「ときめきが不足している」と嘆くアラサー女性ライター・ひらりさがレポート!
さっそく、東京・有楽町マルイへと足を運んだ(なお、博多マルイでは展示内容が一部異なります)。
取材・文:ひらりさ 撮影:黑田菜月 編集:須賀原みち
失われたときめきを探して
最近、ときめいたのっていつだっけ?2018年も2カ月を残すことになった今日このごろ、この1年を振り返ってみて「もしかして……恋愛してなくない?」「忙しくて気づいてなかったけど、生活に潤いがなかったのでは?」と、自問自答している人も少なくないのではないでしょうか。
いや、絶対多いと思います。
かく言うわたし──ひらりさも、忙しさにかまけて、現実のときめきはおろか、ボーイズラブや映画を摂取する時間すらカツカツになっていました。うう、このまま平成を終えてしまっていいのでしょうか。
そんなガサガサした生活から目をそむけている最中に舞い込んだのが、有楽町マルイ・博多マルイで行われているという「『その時、カノジョは。』放送記念 窪之内英策展~100のときめき~」なる展覧会の案内。
窪之内英策さんというと、めちゃくちゃ美麗なイラストがTwitterなどでRTされてきて、その作品を目にしたことがある人も多いはず。
もともとは、漫画家として活動していた窪之内さん。鉛筆でしか出せない線画の艶。 pic.twitter.com/iF6tNIu7tq
— 窪之内 Eisaku 英策 (@EISAKUSAKU) 2018年9月15日
TwitterやPixiv、Instagramなどで発表した“楽描き”が反響を呼び、現在は日清カップヌードルCM「アオハル」シリーズのキャラクターデザインや、NOKKOをはじめとしたアーティストのCDジャケットを担当するなど、精力的に活動しています。
『その時、カノジョは。』は、窪之内さんが原案・キャラクターデザインを手がけるショートアニメーション。なんと“ラブラブ妄想ツイート”で名高いライターの夏生さえりさんも参加しており、4人の女性を主人公に、高校、大学、社会人という各世代それぞれの恋愛を描くのだとか。 これは、失われたときめきを補充する絶好のチャンスかもしれない。そんな期待を抱きながら、10月某日、私は有楽町マルイへと向かったのでした。
「胸キュン」をキーワードにした100枚
いつもは散財しまくるファッションフロアを素通りし、8階までのぼると、迎えてくれたのは、口元にそっと指を当てた、思わせぶりな表情の女の子。いつもTwitterのサイズで見ていたけど、この大きさで見ると、なおさら窪之内さんの絵の繊細な美しさが脳にインパクトを与えてきます。すでに「かわいい!」という言葉で胸がいっぱいです。 しかし場内に入ったら、それどころではありませんでした。
壁を埋め尽くす、美、キュート、ときめきの数々……。 「〜100のときめき〜」というタイトルにある通り、なんと100枚の「ラクガキ」が原画・複製パネル両方で飾られています。圧巻すぎる。
『窪之内英策展~100のときめき~』の写真をすべて見る ひとつひとつのイラストには、ナンバリングがされているのみ。解説も、個別のタイトルもついていません。何か特別なテーマやコンセプトをもって描かれたものではなく、本当に純粋に、窪之内さんがそのときどきで描きたくなったものを描きためておいたスケッチが「胸キュン」をキーワードにして、100枚選び出されているからです。
来場者に与えられる情報は、純粋に、目の前の描線のみ。『胸キュン』というこっぱずかしいワードで日々のラクガキをかき集めてみました。
紙と鉛筆で描いた女の子達の向こう側に、そのこっぱずかしい記憶が潜んでます。
『胸キュン』が懐かしい人も、『胸キュン』が現在進行の人も、甘酸っぱい余韻を感じてもらえたら幸いです。
(窪之内さんからの展覧会テーマ)
でもだからこそ、窪之内さんのイラストに込められたシンプルな鉛筆の線で生み出された女の子たちは、どこまでも生き生きとしていて、一人ひとり違った表情をしていて、イラストとして切り取られた一瞬の先を知りたくなるような、奥深い美しさを秘めています。
うう、尊い……。 Twitterで一瞬見ていただけでは気づいていなかったのは、窪之内さんが描く女の子の多種多様さ。100枚をゆっくりじっくり眺めてみましたが、「同じ女の子の別のシーンかな?」と思える作品もありつつ、ひとつとして同じ表情や同じ仕草のものがなく、すべてが別々の「胸キュン」として迫ってくるのです。
髪の毛の描き方も細かくて、ウェーブ打つロングヘアの毛先にうっとり見惚れたり、ぱつっとした前髪のラインに触りたくなったり、モノクロの世界のなかに確実な質感があって、目の前にその子がいるかのように錯覚してしまうリアリティでした。
場内は写真撮影OKで、ハッシュタグ「#ソノカノ #eisakuten」をつけてお気に入りの女の子の写真をツイートすると、プレゼントが当たるキャンペーンもやっているのですが……迷う! 選べない!! 全員かわいいもん!!!
悩んだ結果、私が良いなと思ったのは、#60と#99(絞りきれてない)。 元来、他人の横顔のアンニュイさや、振り向きざまの刹那の表情に萌えるタイプなので、100枚の中でも、この2人にキュンキュンきたのでした。あと#52とか#89とかも良かったなあ……と追加で挙げていくと、「全部!」になっちゃいそうなので我慢します。
アニメ・漫画ファン垂涎 『ソノカノ』設定資料も
さて、“100の胸キュン”と向き合ったあとは、『その時、カノジョは。』に関するコーナーへ。そう、今回の展覧会は100枚のラクガキ以外に、『ソノカノ』の原画や設定資料が見られちゃうのです。キャラクター設定表には「笑った時も口は小さめ」「上まつ毛は跳ね上がったようにカール」など、それぞれのキャラクターを描くときの細かな注意点が。
丁寧にきっちり書き込まれた文字を読んでいくと、窪之内さんがどれほど細部までに配慮をしてイラストを描いているかが、つくづく実感でき、先ほどの100枚のラクガキの尊さも、さらに身にしみてきます。 4人のカノジョの彼氏である、男性キャラたちのイラストも展示。それぞれのキャラクターがしっかりと立っており、全員違ったイケメン……。こちらもキュンキュンです。 『ソノカノ』コーナーでは、線画だけでなく、着彩されたイラストも楽しむことができます。最近デジタル着色の作家さんが多くなってきていますが、コピックでもここまでの表現ができるのか……。
美麗なカラーの裏側にあるだろう窪之内さんの神テクニックとここまでの研鑽を思い、胸がいっぱいになりました。
自分の手で女の子に彩りを。ぬり絵体験コーナーも
そうして出口に差し掛かると……なんと「ぬり絵体験」コーナーが。『ソノカノ』にかかわる線画と、色とりどりのコピックが用意されており、なんと来場者が窪之内さんのイラストに着色することができるのです。ぜ、贅沢すぎる……。 恐れ多いと思いつつ、私もチャレンジ。ロングヘアの女の子が手で顔を覆っている線画を選び、見本や他の人の作品を眺めながら、塗り塗りしていきました。できあがったぬり絵は当然、窪之内さんのオリジナルには遠く及びませんでしたが、その分、窪之内さんの画力を実感する体験となりました。漫画研究部に所属していた中高時代の記憶も蘇り、これはこれで甘酸っぱい……。 出口の先の限定ショップでは、複製原画からイメージ香水まで、バラエティに富んだ『ソノカノ』グッズも販売中。 有楽町マルイでの会期は、11月9日(金)まで。期間中に2000円以上のグッズを購入した方は、11月24日(土)に都内某所で開催予定の『その時、カノジョは。』アニメ上映会&トークショーの応募抽選券も入手できます。アニメ上映会&トークショーでは、『ソノカノ』でユウタ役の声優を務めた浦田わたるさんも登壇予定とのことです。 さらに、2018年9月18日より『ソノカノ』エポスカードがデビュー。作中に登場する「ユカリ」と「テッチャン」がデザインされた券面デザインとなっており、イベント会場、マルイ各店や、ネットからも入会できます(詳しくはこちら)。
親しい誰かと一緒に来て、「どの子が好き?」なんて会話し合うのも楽しそうな「窪之内英策展~100のときめき~」展。平成の終わりを突っ走るべく、あなたも覗いてみませんか?
『窪之内英策展~100のときめき~』の写真をすべて見る
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イベント情報
「その時、カノジョは。」放送記念 窪之内英策展
- ■東京・有楽町マルイ
- 開催場所
- 東京・有楽町マルイ 8Fイベントスペース
- 開催期間
- 2018年10月6日(土)~11月9日(金)
- 営業時間
- 11:00~21:00(日・祝 10:30~20:30)
- ■福岡・博多マルイ
- 開催場所
- 福岡・博多マルイ2F イベントスペース
- 開催期間
- 2018年10月26日(金)~11月18日(日)
- 営業時間
- 10:00~21:00
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