土地や街に根ざす、路上のカルチャーをかつて「ストリート」と呼んできた。でも、今の日本を取り巻くゆるやかな空気感としての「ストリート感」は必ずしもそうじゃない。 ヒップホップがなぜ日本でもここまで流行したのか? B-BOYイズムな“ライフスタイル”としてのヒップホップから解き放たれて、トラックメイクもフロウもリリックも自由になった結果、音楽・言葉遊びとしての面白さが世間一般に認知され音楽的にも成熟したからだと捉えることもできる。
かつてヤンキーやスポーツマンのものだったスケーターブランドやスポーツブランドは、その歴史や文脈から切り離されて、今やクールなファッションとして当たり前に取り入れられるようになった。例えばスケーターブランド「Supreme」がハイブランド「LOUIS VUITTON」とコラボした事件は、2017年のファッション業界を大きく揺るがした。
世界的な美術家・村上隆がストリート的な意匠を取り入れて日本のアートを世界に打ち出しているのはなぜか? 若者がこぞって真似をするTWICEがトラップを取り入れている理由は? 今のストリートは特定のコミュニティや土地を持っていないのかもしれない。けれど、ストリート的な意匠や精神性、スタイルは、希釈あるいは変質を遂げて、確実に今の社会に浸透している。
そう言われても、ピンと来ない人もいるかもしれない。この特集をもってそれを示せればと思う。2018年現在、それと意識せずに、私たちの社会にいかにストリートは偏在しているのか。それは、どこにあるのか──
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特集「2018年のストリート」
KAI-YOU.netが送る特集第3弾「2018年のストリート」は、1月中に更新予定。
記事一覧と更新予定記事の予告は、特設ページから。続々更新していきますので、ご期待下さい!!
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石川
株式会社せーの 代表取締役社長
1975年神奈川生まれ。静岡育ち。2004年よりVANQUISHをスタート。
@vanquishceo(Instagram)
@fxxkingrabbits(Instagram)
能見真優華
医大生/フリーモデル
医大に通うかたわら、「にょみ。」の愛称で知られるモデルとしても活動。事務所に所属せず、フリーモデルとして活動を続ける。
テレビ番組で佐々木希のそっくりさんとして紹介されたり、Webメディアにたびたび取り上げられ、現在、自身のInstagramのフォロワー数は22万人を超えるまでに。
@nyon514(Instagram)
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