連載 | #1 東京コミコン2017

漫画『ULTRAMAN』フル3DCGアニメ化 監督は神山健治と荒牧伸志

漫画『ULTRAMAN』フル3DCGアニメ化 監督は神山健治と荒牧伸志
漫画『ULTRAMAN』フル3DCGアニメ化 監督は神山健治と荒牧伸志

アニメ『ULTRAMAN』/画像は公式サイトのスクリーンショット

千葉・幕張メッセで開催されている「東京コミコン2017」にて、累計発行部数260万部を突破する漫画『ULTRAMAN』のフル3DCGアニメ化が発表された。

監督は、『攻殻機動隊 S.A.C.』の神山健治さんと、『APPLESEED』の荒牧伸志さん。

制作はProduction I.Gと、荒牧さんらが中心となって設立されたCGプロダクション・SOLA DIGITAL ARTSが担当。公開は2019年を予定している。

発表にあたってティザー映像も公開された。
『ULTRAMAN』公式ティザーPV
作品内容や出演キャストなど、最新情報は順次公式サイトで明かされる。

初代ウルトラマンの息子が主人公『ULTRAMAN』とは?

漫画『ULTRAMAN』は原作を清水栄一さん、作画を下口智裕さんが手がけ、2011年から『月刊ヒーローズ』で連載されている。

『月刊ヒーローズ』2018年1月号

主人公である早田進次郎は、円谷プロダクションが制作して1966年に放送された特撮・初代『ウルトラマン』だったハヤタ・シンの息子。

早田がウルトラマンスーツを身にまとって戦う、等身大のヒーロードラマが描かれている。

『攻殻機動隊 S.A.C.』神山健治×『APPLESEED』荒牧伸志

監督をつとめる神山さんは、アニメ『東のエデン』や『ひるね姫 ~知らないワタシの物語~』などで知られ、映画『009 RE:CYBORG』では、フル3DCG劇場作品としては初めて監督を担当した。

一方、荒牧さんは、日本における3DCGアニメの第一人者。映画『スターシップ・トゥルーパーズ レッドプラネット』、アニメ『キャプテンハーロック』『APPLESEED α(アップルシード アルファ)』など多くのCG作品を手がけている。
「アップルシード アルファ」本予告
アニメ制作におけるCG表現の可能性を追求してきた2人が、『ULTRAMAN』に対してどのようなアプローチを試みるのか。 両者のコメントによると、神山さんが制作手法の1つとして、モーションキャプチャーを初めて使ったことを明かす一方で、荒牧さんは神山さんとの共同制作に「過激な緊張感と期待感」を感じているようだ。

荒牧監督と共に3DCGで『ULTRAMAN』のアニメーション制作に挑戦しています。
いままでにも3Dでのアニメ制作は経験がありましたが、モーションキャプチャーを使用するのは今回初めての経験です。
演出の仕方、絵作りの方法論は手付けや作画のアニメ制作とは異なりますが、新しいチャレンジは作品を作っていく上で刺激になり、面白いアイディアに繋がっていくという確信があります。 神山健治監督コメント

今回、『ULTRAMAN』という大きなタイトルを、さらに神山監督という強力すぎるクリエイターと一緒に作る、ということが、私には過激な緊張感と期待感をもたらしています。
日本で作る3DCGアニメの作品として、CGアニメの新形態を見せたいと思っています。
原作コミックのおもしろさを増幅し、ウルトラマンシリーズのファン、原作コミックのファンだけでなく、全く新しいファンも楽しめるような作品にするべく全力を投入します。 荒牧伸志監督コメント

過去にもあった「ウルトラマン」のアニメ化

「ウルトラマン」関連のアニメ化は過去にもある。

1979年にTVアニメシリーズとして放送された『ザ☆ウルトラマン』では、アニメ制作を日本サンライズ(現:サンライズ、BN Pictures)が手がけ、メカニックデザインとして大河原邦男さんや河森正治さんが参加している。

『ザ☆ウルトラマン』/画像はAmazonより

また、アメリカのハンナ・バーベラ・プロダクションと共同制作された『ウルトラマンUSA』は、1989年に国内で劇場公開されている。

ほかにも1991年に放送された『ウルトラマンキッズ 母をたずねて3000万光年』、同名の漫画を原作に1996年にOVA化された『ウルトラマン超闘士激伝』と、1980年代から1990年代にかけて、散発的ではあるものの、複数の作品がアニメ化されている。

(C)TSUBURAYA PRODUCTIONS
(C)Eiichi Shimizu, Tomohiro Shimoguchi
(C)「ULTRAMAN」製作委員会

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作品情報

『ULTRAMAN』(仮)

監督
神山健治×荒牧伸志
制作
Production I.G×SOLA DIGITAL ARTS

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