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『Magic: The Gathering』で《霊気池の驚異》が禁止 一体どうして?

『Magic: The Gathering』で《霊気池の驚異》が禁止 一体どうして?

画像はMTG Salvationより

トレーディングカードゲーム『Magic: The Gathering』において、2016年9月の登場以来、トップメタの一角として君臨したカード《霊気池の驚異/Aetherworks Marvel》のスタンダード環境(最も一般的な対戦のフォーマット)での禁止が発表された。

《霊気池の驚異/Aetherworks Marvel》

禁止改定は6月13日深夜に発表され、施行は6月19日(月)より行われる。

これまで多くのプレイヤーが愛用する一方、禁止を望む声も強かったカードだが、なぜこのタイミングで禁止となったのだろうか?

圧倒的に強いデッキ、カードではなかった

《霊気池の驚異》デッキの基本的な動きは、《霊気池の驚異》の起動に必要な「エネルギー」という、カラデシュブロックだけの特別なコストをため、《霊気池の驚異》を起動し、めくった6枚の中から最強クリーチャーである《絶え間ない飢餓、ウラモグ/Ulamog, the Ceaseless Hunger》のマナコストを踏み倒して唱えるというもの。

《絶え間ない飢餓、ウラモグ/Ulamog, the Ceaseless Hunger》

『Magic』に詳しくない人はちんぷんかんぷんかもしれないが、通常のプレイではなかなか召喚できない、召喚すればほぼ勝ちが決まる強力カードを、格安なコストでプレイすることができるのが《霊気池の驚異/Aetherworks Marvel》だ。

しかし、そううまくはいかず、6枚めくっても何も良いカードをひけなかったり、そもそも《霊気池の驚異》よりも先に《絶え間ない飢餓、ウラモグ》が手札にきてしまったりすると目も当てられないという、ギャンブル要素の強いデッキだった。

『Magic: The Gathering』公式サイトでは、今回禁止に至った経緯を事細かに説明している。

禁止になる理由の多くはゲームバランスを崩してしまうほどの強力なカードである、ということがほとんどだが、《霊気池の驚異》は上述したギャンブル要素が強すぎて安定性という面ではあまり芳しくない。

公式サイトでも、対《霊気池の驚異》デッキの勝率を掲載しているが、どんなデッキでもほぼ五分五分くらいの勝率、むしろ負け率のほうが高いくらいともいえる数字が出ている。

「マジックの最高のゲームというのは、両方からのやり取りがあって成立するもの」

公式サイトでは、《霊気池の驚異》が禁止に至った理由を「スタンダードにおいて健全でもないし楽しくもない」という意見が多かったこと、そして「マジックの最高のゲームというのは、両方からのやり取りがあって成立するもの」であるとして、一瞬で勝負が決まってしまう可能性が高いことを挙げている。

今回の禁止について、多くのプレイヤーも言及。いかに《霊気池の驚異》が嫌われていたかがわかる。 一瞬で決着がついてしまうことは、カードゲームでのやり取り、呪文や能力での応酬といった対人戦ならではのコミュニケーションという魅力が損なわれてしまう。運営はその点を考慮して禁止に踏み切ったと見える。

しかし、《霊気池の驚異》というカード自体はギャンブル性が高く、逆にその側面が「使っていて楽しい」と思うカジュアルプレイヤーもいる。

実際の強さ、勝率という面以外にも、そういったギャンブル性に惹かれて使用していたプレイヤーにとっては残念な結果だといえるだろう。

現在、『Magic: The Gathering』のスタンダード環境には《守護フェリダー/Felidar Guardian》、《密輸人の回転翼機/Smuggler's Copter》、《約束された終末、エムラクール/Emrakul, the Promised End》、《反射魔道士/Reflector Mage》、そして《霊気池の驚異》の禁止によって、5枚もの禁止カードが存在する。

これは『Magic』の歴史的にみても異例の出来事。激変するスタンダード環境に動揺しているプレイヤーも少なくない。

なお、次回の禁止改定告知は 2017年8月28日に行われる予定となっている。

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