『MtG』プロ 市川ユウキ インタビュー ネットとリアル、競技と遊びの間で

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『MtG』プロ 市川ユウキ インタビュー ネットとリアル、競技と遊びの間で
『MtG』プロ 市川ユウキ インタビュー ネットとリアル、競技と遊びの間で
現在のTCGの競技文化を知る上で、市川ユウキという『Magic: The Gathering(以下、Magic)』のプロプレイヤーを外すことはできない。

瀬畑」の愛称で知られる彼だが、それは『Magic』のオンライン版である『Magic Online』をニコニコ生放送で配信するときのアカウント名。ネットで腕を磨いた市川さんだが、いまでは各国で開催されるグランプリや招待制のプロツアーで、文字通りに世界を股にかけて最前線で戦っている選手の一人だ。

2015年からは『Shadowverse』や『グランブルーファンタジー』の開発で知られる、株式会社Cygamesがスポンサードする『Magic』のプロチーム・Team Cygamesに所属。数々のトーナメントで優勝を勝ち取っている。

自由闊達な印象や、生配信で魅せるトークの面白さ、その持ち前の明るさから、世間一般が思うカードゲームプレイヤーとは一味違った魅力を持つ市川ユウキさん。

彼のなかで『Magic』とはなんなのか? 今後トレーディングカードゲームはどのように発展していくのか? 5月26日〜28日にかけて開催されたGP神戸の本戦の合間を縫って、プロとしての責任や、競技にかける思いを吐露してくれた。

取材・文:米村智水 取材・編集:新見直

10年間離れていた『Magic』とネットで再開を果たす

──大会参戦中のお忙しいなかありがとうございます。市川さんが『Magic』をはじめたのはいつからですか?

市川 今、僕は29歳なんですけど、『Magic』を最初に手にしたのは、小5〜6年生くらいのときです。ちょうどそのころに『コロコロコミック』で、『Magic』を題材にしていた漫画(『デュエル・マスターズ』)が連載されていて。その影響もあってか、僕の世代では小中学生の頃にやってた人が多いと思います。

僕の場合は、中学にあがったら一緒にやってくれる人がいなくなってしまって、『Magic』から10年くらい離れていました。それで2010年くらいに復帰して、いまに至るという感じです。

──10年も離れていたんですか! 復帰することになった、きっかけのようなものはあるんでしょうか?

市川 復帰した理由は、『Magic Online(以下、MO)』というオンライン上で遊べる『Magic』を知ったのが大きいです。辞めていた間も、いつかやりたいなとは思っていたんですよ。結構楽しかったなという記憶はずっとあって。オンラインでのプレイなら、周りにやってる友だちがいないとか、コミュニティの問題も解消されますし、空いた時間でもできるかなと思って復帰しました。
Magic Online: Overview
──今では市川さんといえば、日本を代表するプレイヤーの一人ですが、『MO』をやってるうちに『Magic』どんどんのめり込んでいった?

市川 ずっと『MO』だけを1年くらいやっているうちに、グランプリ(*1)とかプロツアー(*2)という大会があるんだということを知って。それに出てみたいと思うようになっていきましたね。もともとカジュアルな感覚でプレイしていたのが、次第に競技シーンに挑戦したいと変化していった感じで。

──市川さんはニコニコ生放送で「瀬畑」という名前で配信をしていたじゃないですか。いまも時々配信されていますが、どうして配信しようと思ったのですか?

市川 本当に、当時は『Magic』界隈に全く知り合いがいなかったんですよ。そんな中で、単に勉強したい・上手くなりたいという気持ちがありました。例えば、ネットで出回っている有名プレイヤーのデッキリストをコピーしても、回し方がわからないからリスナーに教えてもらおう、という感じでやっていましたね。

今ではカードショップがチャンネルを持って、動画コンテンツをネットで配信するような時代になっていますが、僕が配信していた時は、まだ『Magic』の配信をやってる人が2〜3人しかいなかったんです。やってる人が少数だったから、リスナーからも暖かく迎えられて。需要と供給のバランスが悪すぎて、供給側がもてなされてた(笑)。下手だったけど、リスナーが優しく教えてくれてましたね。

──「MO発のプレイヤー」という特殊な出自を持っているイメージが強いですが、市川さんはリアルと『MO』でのプレイの差みたいなものは感じますか?

市川 お互いの表情とか、ドローした後の間とか──そういった微妙な機微で情報って漏れちゃうんだなって思いますね。最初はそれが全く分からないまま、リアル大会にも出場しはじめたんですが、1〜2年は全然勝てなくて……。ようやく少し慣れてきて、最近勝てるようになったかなと(笑)。リアルとオンラインの対戦を比べると、情報量がぜんぜん違いますよね。リアルは盤面だけでない、膨大な情報量をどうやって処理していくか、という難しさがある。

*1 グランプリ
『Magic: The Gathering』の祭典。日本では年に3〜4回開催され、本戦でベスト8に入るとプロツアー出場の権利を得られる。近年、参加者は増加傾向にあり、本戦参加者だけでも3000人を越える規模となっている。各種サイドイベントも充実しており、初心者から上級者までが一堂に会する大規模イベントとなっている。なんの権利がなくとも出ることのできる、優勝賞金10,000ドルのチャンスに満ちたイベント。プロプレイヤーの中には、世界各国のグランプリを巡って旅をしながら出場する選手も存在する。

*2 プロツアー
厳しい条件をクリアし、参加権を得たプレイヤーのみが参加できる招待制の世界大会。一年に4回、世界のどこかで開催される。『Magic: The Gathering』最高峰の大会に位置付けられる(プロツアーのさらに上には1年に1回しか開催されない世界選手権も存在する)。多くの競技プレイヤーが目指すべき場所であり、プロツアーで毎回上位にランクインする者こそが本当のプロだという向きもある。とにかくヤバい大会。

デジタル化が進むトレーディングカードゲームと現在

──最近は『Magic』に限らず、TCG(トレーディングカードゲーム)がデジタル化する流れが非常に多く、商業的にも成功しているケースがあります。リアルとネットで、ネットのほうが良いと思うことはありますか?

市川 ネットだと、単純に対戦相手を探すのも気軽だし、大会を運営する側も(GP神戸の会場を見回しながら)こんな大きな会場を借りる必要もないと思うし、手軽に楽しめるところが良いと思います。リアルにはリアルの良さもあるし、実際に対面して対戦相手と戦うというのも、醍醐味の一つだと思います。

アナログで楽しめたものがデジタルに移行していくというのは『Magic』だけじゃなくて様々な分野で起きていますよね。レコードがCDになったり、CDがストリーミングになったり──それと同じことが、カードゲームの世界でも起きている。最終的には全部デジタルに取って替わられるかもしれないけど、その中で『Magic』のアナログの良さも楽しく残ってくれればいいですよね。

グランプリ神戸の会場風景

──答えづらいとは思うんですが、市川さんの中でアナログとデジタル、『Magic』だとやっていてどっちが楽しいですか?

市川 うーん、難しいですね……。僕は出不精なんで、家で遊べるデジタルのほうが気は楽です。でもそれはそれで、やっぱりちょっと味気ない。プロツアーみたいな大きな大会で、強豪の人が対戦相手として座って、「ここで勝てばTOP8!」という瞬間があるほうが、テンション的には全然違いますよね。燃えてくるものがある。だから大きな大会はリアルでやってくれたほうが、僕としては楽しいかな。

──すべてデジタルになってしまうかもしれない、という話がでましたが、『MO』から『Magic』をはじめる人というのは、世代的にも最近増えてきている?

市川 プロプレイヤーみたいな観点だと、あまりいないんですけど、僕より後の世代だと最初が『MO』という人も多いようです。これからも増えていくんじゃないかな。『MO』はとっかかりやすいし、僕もそうだったけど、コミュニティなんてなくても挑戦していってほしいという気持ちはありますね。

──『Magic』といえば、世界最大のTCGであると同時に、その奥深さが敷居を上げる要因になっているようにも思います。『MO』でその敷居は下がった?

市川 かなり下がったと思いますね。周りに上手い人がいなくても、とりあえず『MO』でずっとデッキを回して、基礎力を上げるということも可能になったのは大きいです。

『MO』は本当に世界中から常時プレイヤーがアクセスして──今回のGP神戸のレギュレーションはモダン(*3)ですけど、『MO』でも参加するであろう日本人っぽいアカウントとめちゃくちゃ当たりましたね。競技的な意味合いで練習として使うケースも増えています。『MO』で培った経験をリアルでもしっかり反映すれば、実際に勝てるようになると思います。

──一方で、MOとリアルでは全然違った結果になることもあると聞きますが。

市川 あります、あります。

──例えば、プロツアー前に「ゾンビ」デッキがMOでちらほら出ていたときに、「こんなのMOだけだろ」ってみんなが思っている中、実際にプロツアーで蓋をあけてみたら、ものすごい勢力になっていて優勝してしまった話だとか。

市川 よくご存知ですね(笑)。それはプロツアーという特殊な大会だというのもあって、結構難しいですね(笑)。

今回、GP神戸の前の『MO』モダン環境では、デスシャドウ(*4)、エルドラージトロン(*5)、アブザンカンパニー(*6)がメタゲームの中心だと言われていました。でも、リアルではモダンのデッキって金銭的にも揃えるのが大変で、デッキをころころと変えたりすることはあまりできない。自分の好きなデッキを、その3つに勝てるように調整する人が多いと睨んでます。だから、実際は違ったメタゲームになっているんじゃないかな。

──実際に使われるカードを、資産の観点(カードにかかる金額)から考えてらっしゃるのは、驚きました。

市川 本当に、MOと現実のメタが散らばるのは資産の問題もあって。例えば、グリクシスデスシャドウ(*7)とジャンドデスシャドウ(*8)という《死の影/Death's Shadow》を中心に沿えた2つの人気デッキがモダンにあるんですが──リアルだと多分、グリクシスデスシャドウのほうが多い。それはなぜかというと、《ミシュラのガラクタ/Mishra's Bauble》というカードが必要ないから──アンコモンで、汎用性のないゴミみたいなカードなのに、1枚3000〜4000円するんですよ。排出量が少ないから……。

*3 モダン
20年以上の歴史を持つ『Magic: The Gathering』はカード種類が多すぎる(1万5千種類)故に、使えるカードの範囲を分けている。モダンと呼ばれるレギュレーションは、比較的古いカードまで使用することができるため、あまりに多くのデッキが存在する(これをメタゲームが複雑である、とも言う)。競技レベルで主力となるカードは比較的高価で取引されており、資金面や膨大なカードの知識が必要となるため、初心者にはやや参入のハードルが高い。

*4 デスシャドウ
ライフが少ないと強くなるクリーチャー《死の影/Death's Shadow》を使ったデッキのこと。主にジャンドデスシャドウとグリクシスデスシャドウの2種類がトーナメントに用いられ、他にも様々な型が存在する(後述)。豊富な手札破壊と優秀なクリーチャーを用いた対応力の高いデッキ。 *5 エルドラージトロン
3枚揃うと莫大なマナを生み出す「ウルザランド」という土地から、中型〜大型の無色クリーチャーや強力な呪文を叩きつけるデッキ。強くてデカい。GP神戸のトップメタと目されていた。 *6 アブザンカンパニー
3マナ以下のクリーチャーを《集合した中隊/Collected Company》で高速展開するクリーチャー/コンボデッキ。特定のクリーチャーが揃うと無限マナを生み出せる。 *7 グリクシスデスシャドウ
青黒赤で構成される《死の影/Death's Shadow》デッキ。カウンターや除去を構えながら、先述した《死の影/Death's Shadow》や《秘密を掘り下げる者/Delver of Secrets》といった低マナ域ながら攻撃力の高いクリーチャーで相手のライフを削っていく。

*8 ジャンドデスシャドウ
黒赤緑で構成される《死の影/Death's Shadow》デッキ。こちらは手札破壊で妨害しつつ、高速で墓地を肥やして最強の2マナクリーチャーと名高い《タルモゴイフ/Tarmogoyf》で圧力をかけていく。《ミシュラのガラクタ/Mishra's Bauble》が高騰する原因となったデッキ。

競技シーンの実情とプロプレイヤーとしての責任

──今回、KAI-YOUでTCG/DCG特集をやる中で、事前にユーザーアンケートをとったのですが、これだけ『Magic』をはじめとするTCG/DCGが盛り上がっている一方で、やったことない人にとっては「敷居が高い」とか「オタク趣味」というイメージが強い現状が分かりました。市川さんはこの状況についてどう思いますか?

市川 難しいですね……(笑)! でも、どんなカルチャーも、そういう側面からスタートしていると思う。一つ言えるのは、プロプレイヤーという存在が、一般にもっと認知されるようになれば良いなと思ってます。高額な賞金のかかった世界大会があって、それには招待制で呼ばれていて、というような。カードショップで遊んでいる光景だけじゃない広い世界があるんだということを知ってくれれば変わるかもしれない。

それは僕たち(プロプレイヤー)にも責任はあると思っていて。立ち振る舞いや発言とか、オタオタしくプレイするんじゃなくてね。でも、これからに期待できると思っています。

世界中の強豪、プロが一堂に介するプロツアーは、多くのプレイヤーにとって憧れの舞台だ

──実際、世界的に『Magic』は盛り上がってきている?

市川 そうですね。それに日本でも、年々グランプリの参加者数は増えていて、平気で本戦参加者が3000人とかいきますし。アメリカやアジアの他の国でも参加者は増えています。

そういった状況をしっかりフォローアップして、日本でもしっかりと文化として見られるように、世間的な評価ももう少し上がってくれればいいなと思っています。そうすれば仕事の休みとかもとりやすくなるだろうし(笑)。

──仕事というと、市川さんは『Magic』一本で生活しているわけではないのでしょうか?

市川 僕はふつうに仕事しています。それも全然『Magic』と関係ないような。

──『Magic』のプロプレイヤーは、他のカードゲームの開発に携わっている人が多いと聞きましたが。

市川 『Magic』プレイヤーって、トーナメントで勝っていく中で、カードゲームをつくっている会社に拾われて職に就くことが多いんですね。僕の場合は、ふつうに仕事をしている中で『Magic』をやりだしたという流れだったから。でも大きな大会がある度に、休みも自由に取らせてもらっているので、このままでいいかなあという感じです。

──将来的には『Magic』一本でやっていきたい! という思いはありませんか?

市川 んん〜〜難しいですね……もちろんやってもいいんですが、正味な話、単純にリターンがどれだけ大きいかじゃないですか。現状だと(『Magic』1本に絞ってしまうと)リターンのわりにリスクが大きいです。勝てなくなることもありますし。今後、リターンがでかくなれば、そういう人はもっと増えるかもしれない。でも僕は、精神的にも「勝っても負けても仕事あるし!」って思えるから、それが良いかなって。逆に、仕事が上手くいかない時も『Magic』という趣味があるから、そっちで頑張れば楽しくなれる。すごく良いバランスで今はやらせてもらってますね。

──なるほど。市川さんにとって、『Magic』は仕事なのか、趣味なのか、遊びなのかが気になります。

市川 ここ数年で、仕事としての比重も増えてきています。Cygamesさんにスポンサードされたのもそうですし、今は全体的にスポンサード文化も強くなってきています。今回の取材みたいにネット上でコンテンツをつくってもらったり。仕事っぽい部分は増えているけど、現状ではまだ一本でやれるような仕事ではないかな、という気持ちです。趣味として今までやってきたけど、年々仕事のウェイトも上がってきている。

『Magic』がどんどん盛り上がって、認知度もあがって、もっとお金もとれるようになれば良いなという気持ちはありつつ、そのお金を取れるようになる人は僕じゃなくても極論としては良いと思ってる。それが、僕のチームメイトの渡辺雄也(*9)とかが、『Magic』の稼ぎだけでフェラーリを乗り回すようになったりとか(笑)。そうなれば夢がある仕事になるじゃないですか! そんな風になってほしいし、僕も盛り上げていきたい。

*9 渡辺雄也
日本の『Magic: The Gathering』プロプレイヤー。Team Cygames所属。2016年にマジック・プロツアー殿堂選出。2017年にはプロツアー「アモンケット」で準優勝。日本最強プレイヤーの一人として名を挙げられることが多い。

──そういう意味では、Cygamesのようにゲーム業界の外の組織がチームをつくったのは大きいですね

市川 すごく大きいです。今までは基本的に、プレイヤーをスポンサードするという流れはカードショップだけのものだった。でもそれだと内地の食い合いでしかなくて、いずれ枯渇してしまう。だから、外部の企業が参入するようになって、その流れがムーヴメントになれば嬉しい。ありがたいし、プレイヤーとしてお返ししたいという気持ちもあります。

競技としての『Magic』にのめり込んだワケは?

──お金とはべつの意味で、市川さんの中で、遊びから競技に意識がシフトした瞬間のようなものはいつでしょうか?

市川 当たり前ですけど、『MO』の配信をやっていたときから、勝ちたいという気持ちはずっとあって──どうやったら勝てるようになるのかな? という話はずっとしていました。多分「プロツアーに出たい!」と思ったことが一番最初かも。同じく生配信をしていたプレイヤーに行弘賢(*10)くんがいて。彼は僕が生配信しているときからすでにプロツアーにも出場していて、TOP8には入らなかったけど、上のほうにいたんです。

その活躍が公式で対戦レポートや記事になったりしていて、それがかっこいいと思ったんですよね(笑)。俺もプロツアーに出たい、記事書いてもらいたい! って。

それでプロツアーに出るための方法をたくさん調べて、グランプリやPPTQ(プロツアー予備予選)に出るうちに、競技シーンを楽しいと思うようになった。いまも『Magic』を続けているのは、プロツアーが楽しいから。プロツアーに出たいからっていう気持ちが根底にあると思います。

*10 行弘賢
Dig Cards所属の『Magic』プロプレイヤー。2017年はオリジナル要素の強い黒緑ビートダウンでプロツアー「アモンケット」ベスト4を勝ち取った。

──市川さんの中で、遊びと競技の線引きは難しい?

市川 言い切れないんですよね。僕のなかでは、すごく曖昧なものです。楽しいことをずっと続けていたら、プロツアーに出れるようになって今に至っている感じなんで。

そういう人は多いと思いますよ。仕事としてっていうよりも、楽しくてずっと続けて、長く遊んでるうちに友達もできて──それでプロツアーに出れるようになって。ずっと目の前のことを続けていたらプロって言われるようになってたみたいな。

──『Magic』初心者やまったく知らない人に向けて、今回はその魅力を伝えたいとも思っています。市川さんから一言お願いします!

市川 『Magic』って、僕みたいに競技にどっぷり浸かるような──アジアの大会に出て、世界の大会を巡って──みたいな深い遊び方もできるんですけど、すごくカジュアルな遊び方もたくさんあるんです。

例えば、1000円以下で3パック買って、その場でデッキをつくって戦うというドラフトという遊び方があるんですが、1000円で3時間くらい遊べちゃいます。しかも、なんなら高いレアカードを引いたら元取れるどころかプラスになっちゃう(笑)。

映画館いくより絶対コスパも良いし、良い遊びだと思うんですよ。こういうカジュアルな遊びもありつつ、深い遊びもありつつ。『Magic』って自分のやりたい深度で遊べるんですよね。だからすごくおすすめで、「お金や時間がかかっちゃうんじゃないか」とか思わないで、まずはカジュアルな気持ちで楽しんでほしいなって思っています。

──ちなみに、市川さんってプレイ中の顔が怖いっていうのも有名ですよね。

相手の表情や間を見逃さまいとする市川ユウキさん

市川 (笑)よくいわれますね……。本当に無意識なんです。やっぱりリアルに移行したときに、最初は表情や微妙な間を読み取れなくて、相当負けたんですね。だから、その反動で、向こうの手札に何があるとか、危険な土地はないかとか、何とか見逃すまいと……情報を得ようとするのに必死なんですよ!

──最後の質問がこんなのですみません…お忙しいところ、ありがとうございました!

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