西成出身ラッパーの街おこし 心無い落書きではなく合法的なアートを

ラッパーのSHINGO★西成さんを総合プロデューサーとするアートプロジェクト「西成ウォールアートニッポン」(略称:西成WAN)を実施するための資金募集が、クラウドファンディングサービス・CAMPFIREで開始された。

目標金額は50万円。期限は2017年1月7日(土)23時59分までとなっている。

西成をラップするSHINGO★西成

SHINGO★西成さんは、大阪府大阪市西成区出身のラッパー。

大阪UP」や「G.H.E.T.T.O」「諸先輩方からのお言葉」をはじめ、一貫した姿勢で地元・西成区や大阪に密着したラップを発表し続けている。

大阪市西成区と言えば日雇い労働者らが多く集まる通称「あいりん地区」としても知られているが、SHINGO★西成さんはそんな自分の出自を強く打ち出しながらも親しみのある人となりから愛され、関西から日本語ラップシーンにその名を轟かす。

2010年からはラッパーの般若さんが設立した昭和レコードに移籍。さらに精力的に活動を続けている。

SHINGO★西成によるアートプロジェクト「西成WAN」

今回資金募集を発起した「西成WAN」は、2015年1月よりSHINGO★西成さんが手がけるプロジェクト。アーティストと地域の子どもらが街へアートを描いていくことで、西成のイメージアップと来訪者の増加を目指している。

その第3弾となる今回は、南海電鉄萩ノ茶屋駅南側の歩道沿いを全長130mにわたって、ZENONEさん、CASPERさんという大阪出身のグラフィティアーティストたちが新たなウォールアートを制作する予定だ。 支援は3000円から可能。

リターンとして参加アーティストのサイン入りスプレー空き缶やオフィシャルポスター/ステッカーなどがあるほか、「西成WAN」に参加するグラフィティアーティストが、支援者が希望する壁やシャッターにアートを描く権利も用意されている。

落書きや不法投棄の問題が山積する同地区に、地域の許可を得た合法のアートを描く「西成WAN」。その動向に期待がかかる。
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