本田技研工業(ホンダ)は、1月28日にWebサイト「Honda 3D Design Archives」を公開し、これまでに同社から発表されたコンセプトカーから選ばれた5台の3Dデータの配布を開始しました。
開発現場で生まれるアイデアを大切にして新しい発明につなげようとするホンダのモノづくりを、一般の人にも3Dデータを通じて体験してもらおうというのが今回の企画の意図とのこと。
公開されたサイトではコンセプトカーの3Dデータが、3Dの標準的な形式であるSTLファイルで提供され、これを実際に3Dプリンターで出力したり、CAD(コンピュータ支援設計)や3DCGソフトにおいてモデリングの素材として利用することが出来るようになっています。3Dデータについてはクリエイティブ・コモンズの著作ライセンスが適用されており、出典の表示、非営利目的といった規定に沿えばホンダの許可は必要とせず自由に利用することが可能です。
ダウンロードできる圧縮ファイルには、利用者の環境や用途に合わせて選べるように、解像度の違う二つのSTLファイルが入っています。
車体の実物を直接スキャナに通して作られたモデリングデータのようで、さらっと観た印象ではそこそこの精度といったところ。タイヤやブレーキディスクなどの細かいパーツも車本体と一体で作られているのでそのままでは実車のように動かすことはできませんが、3Dプリンターで立体にするのであればこの形のほうが都合が良いとも言えます。
もちろんこのデータは改変できるので自分で改造してリアルな形に修正したり、これをベースに全く新しい形状に作り変えても大丈夫。 またSTLファイルは最近のアップデートで3Dプリントサポート機能が追加されたPhotoshopCCでも開くことが出来るので(PhotoshopCS3~CS6でも「Meshlab」などのフリーソフトを用いてOBJ形式のファイルに変換することで展開は可能)、モデリング以外にもイラストを描く際にパースを取るためのアタリとしての用途などで利用できるかもしれません。
ちなみにサイトの背景動画で実際に3Dモデルを出力しているのはMakerBot社の3Dプリンター・Replicator 2X。2色の樹脂を同時に使いわけながら出力できる機体です。
実際にこのプリンタを購入するとなると本体だけで2800ドルほどかかってしまいますが、最近はDMM社やグラフィック社を筆頭に多数の3Dプリントサービスが提供されています。価格的にも個人で十分楽しめる範囲となっているので、これらのサービスを利用してみるのも一考です。
同じように提供されたデータを使ってみんなで楽しむという点では、Perfumeグローバルサイトでのダンスモーションデータ配布も思い出されるところ。
今回のホンダの取り組みでも、一人では思いつかなかったようなコトをみんなでつくって楽しめる環境が生まれると良いですね。
開発現場で生まれるアイデアを大切にして新しい発明につなげようとするホンダのモノづくりを、一般の人にも3Dデータを通じて体験してもらおうというのが今回の企画の意図とのこと。
公開されたサイトではコンセプトカーの3Dデータが、3Dの標準的な形式であるSTLファイルで提供され、これを実際に3Dプリンターで出力したり、CAD(コンピュータ支援設計)や3DCGソフトにおいてモデリングの素材として利用することが出来るようになっています。3Dデータについてはクリエイティブ・コモンズの著作ライセンスが適用されており、出典の表示、非営利目的といった規定に沿えばホンダの許可は必要とせず自由に利用することが可能です。
実際に3Dデータを覗いてみた
提供されているデータを3DCGソフトで展開してみました。ダウンロードできる圧縮ファイルには、利用者の環境や用途に合わせて選べるように、解像度の違う二つのSTLファイルが入っています。
車体の実物を直接スキャナに通して作られたモデリングデータのようで、さらっと観た印象ではそこそこの精度といったところ。タイヤやブレーキディスクなどの細かいパーツも車本体と一体で作られているのでそのままでは実車のように動かすことはできませんが、3Dプリンターで立体にするのであればこの形のほうが都合が良いとも言えます。
もちろんこのデータは改変できるので自分で改造してリアルな形に修正したり、これをベースに全く新しい形状に作り変えても大丈夫。 またSTLファイルは最近のアップデートで3Dプリントサポート機能が追加されたPhotoshopCCでも開くことが出来るので(PhotoshopCS3~CS6でも「Meshlab」などのフリーソフトを用いてOBJ形式のファイルに変換することで展開は可能)、モデリング以外にもイラストを描く際にパースを取るためのアタリとしての用途などで利用できるかもしれません。
ちなみにサイトの背景動画で実際に3Dモデルを出力しているのはMakerBot社の3Dプリンター・Replicator 2X。2色の樹脂を同時に使いわけながら出力できる機体です。
実際にこのプリンタを購入するとなると本体だけで2800ドルほどかかってしまいますが、最近はDMM社やグラフィック社を筆頭に多数の3Dプリントサービスが提供されています。価格的にも個人で十分楽しめる範囲となっているので、これらのサービスを利用してみるのも一考です。
同じように提供されたデータを使ってみんなで楽しむという点では、Perfumeグローバルサイトでのダンスモーションデータ配布も思い出されるところ。
今回のホンダの取り組みでも、一人では思いつかなかったようなコトをみんなでつくって楽しめる環境が生まれると良いですね。
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