それに合わせて、KADOKAWAをはじめ「ストリエ」に作品を提供する各出版社の代表者を迎えた、記念発表会が赤坂ガーデンシティ ベクトルスタジオで行われた。
発表会では、サービス開始にあたって、プロの作品からユーザー投稿作品まで幅広く楽しめるようになった「ストリエ」の概要や新機能、本日より無料での連載が開始した『フルメタル・パニック!』といった人気ライトノベル作品の紹介のほか、スマートフォン向けアプリ版を利用したタッチ&トライコーナーなども設置。
「ストリエ」を手がけた株式会社インデックスの担当者や、KADOKAWAが抱えるレーベルであるファンタジア文庫、主にTRPG(テーブルトークRPG)関連の書籍を扱うドラゴンブックの統括編集長をつとめる森井巧さんに、「ストリエ」の目的、サービスの詳細などをうかがった。
LINE風読書フォーマット「ストリエ」とは?
「ストリエ」は、LINEのようなタイムライン形式のフォーマットをスクロールすることで物語を読み進めることができる、無料の新感覚読書フォーマット。 「テキスト」「イラスト」「フキダシ」の3つの要素からなり、日本独特の漫画文化の中で発展したイラストや吹き出し、背景といったビジュアル表現と活字表現を掛け合わせた、漫画でも小説でもない新たな読書スタイルで物語を楽しめる。 また、誰でも「ストリエ」を利用してオリジナルの物語を投稿することができるユーザー参加型プラットフォームも提供。5月よりWeb上で提供されているβ版サービスでは、すでに2,000名以上のユーザーがオリジナリティあふれる物語約5,000作品や、他のユーザーが物語の中で自由に使えるイラストを投稿している。 そして、今回の正式オープンに合わせて、KADOKAWAや小学館、講談社、集英社、宝島社、一迅社といった大手出版社から出版されている人気作品45タイトルが、「公式連載」として毎日無料で配信されることが発表された。
『フルメタル・パニック!』『終わりのセラフ 一瀬グレン、16歳の破滅』『彼女がフラグをおられたら』などの有名作品を、「ストリエ」ならではのフォーマットで楽しむことができる。
「ストリエ」の開発・運営を手がけるインデックスの執行役員・田辺隆也さんは、今回の提携にあたり「まだまだ不安な部分もたくさんあるが、各出版社の心強い皆様と一緒にこの可能性を最大限に広げていきたい」と意気込みを語った。(※五十音順) 株式会社一迅社/一迅社文庫/『俺がお嬢様学校に「庶民サンプル」として拉致られた件』 他
株式会社 KADOKAWA/MF 文庫 J / 『ひきこもりパンデモニウム』 他
株式会社 KADOKAWA/ファンタジア文庫/『フルメタル・パニック!』 他
株式会社 KADOKAWA/ドラゴンブック/『グランクレスト・リプレイ かけだし君主の魔王修業』 他
株式会社講談社/講談社ラノベ文庫/『終わりのセラフ 一瀬グレン、16 歳の破滅』 他
株式会社集英社/JUMP j BOOKS/『怪談彼女 ~てけてけ~』 他
株式会社小学館/ルルル文庫/『幽霊伯爵の花嫁』 他
株式会社宝島社/このライトノベルがすごい!文庫/『魔法少女育成計画』 他提供出版社/レーベル/主な提供作品
独自のフォーマットで新しい読者層へ訴求するとともに、新たな作品世界、クリエイターを生み出すことを目的とした「ストリエ」。今後は、課金制による作品販売やメディアミックス展開なども検討しており、2020年までには電子書籍市場で国内ナンバー1を目指しているという。
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