ボカロP・東京真中(トーキョーマナカ)さんによる楽曲「ブレインロット feat. 重音テト」のMVが、YouTubeで再生回数1000万回を突破した。
同楽曲は、2026年2月の公開以降、ボカロ文化の祭典「ボカコレ2026冬」でTOP100部門2位を記録したほか、Billboard JAPAN「ニコニコ VOCALOID SONGS TOP20」で首位を獲得。
今回の1000万再生は、その拡散力と持続的な支持を示す結果となった。
リミナルスペースを想起させる「ブレインロット」MV
「ブレインロット」は、“brain rot(脳の腐敗)”というインターネットスラングをタイトルに掲げた楽曲。作詞/作曲/編曲を東京真中さんが手がけている。
過剰な情報摂取や短尺コンテンツへの依存といった現代的な感覚を背景とした「用法容量度外視」「合法Doping」といったフレーズの反復が印象的だ。
「ブレインロット」ジャケット写真
MVは、どこか見覚えがあるようで、どこにも属さない空間──いわゆるリミナルスペースを思わせるビジュアルがベース。
無人の室内や中途半端な公共空間のような背景の中で、キャラクターが踊る演出が繰り返される。
背景の舞台設定が印象的な「ブレインロット」/画像はYouTubeより
キャラクターデザインはヱア紺さん、アニメーションにはヱア紺さんのほか、ばん犬さん、まご山つく蔵さんら複数のクリエイターが参加。さらに背景表現は、HAL2400さんによって生成AI技術も用いられている。
ネットミームをテーマにした楽曲が支持を集める東京真中
東京真中さんは、2024年5月より活動を開始。海外のインディーポップ、ハウス、エレクトロニカなどを再構築した楽曲で知られる。
ホロライブの常闇トワさんと獅白ぼたんさんの楽曲「君と明かした夜」や、マクドナルドのハッピーセットのTVCMなど、商業作品も数多く手がける。
東京真中さん
2025年8月公開の楽曲「ドゥーマー feat. 重音テト」も、「ブレインロット」と同じくインターネットミームをテーマにした楽曲。
“Doomer”とは、主に海外の掲示板文化から広がった言葉で、社会や未来に対して希望を持てず、諦念や倦怠を抱えたまま日々を過ごす人物像を指す。
インターネットミームをテーマに現代的な感覚を落とし込んだ楽曲が、広く支持を集める理由と言えそうだ。
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