映画『Backrooms(バックルームズ)』の監督として知られる映像クリエイターのケイン・パーソンズ(Kane Parsons)さんが、SNS上でネットミーム化して話題になっています。
発端となったのは、映画ニュース風の文体を用いてケイン・パーソンズさんが実際には発言していない内容を「発言したことにする」ジョーク投稿。
『Backrooms』は匿名掲示板発の都市伝説をもとにしたホラー映画です。インターネット発のミームを映画化した監督が、今度は自身がミームとして消費される現象が起きています。
A24でも最大のヒットを達成した映画『Backrooms』
ケイン・パーソンズさんは2006年生まれの映像クリエイター。『Backrooms』は、匿名掲示板・4chanに投稿された画像から広がったインターネット都市伝説「Backrooms」を原作とするホラー映画です。
ケイン・パーソンズさん
2022年にケイン・パーソンズさんが、YouTubeチャンネル「Kane Pixels」で公開した映像シリーズ『The Backrooms』が大きな人気を獲得。その後、映画スタジオ・A24による映画化へと発展しました。
映画『Backrooms』は5月29日の公開後、北米興収でA24歴代最高記録を更新。世界興収でも2億ドルを突破し、同スタジオ最大のヒット作となっています。
弱冠20歳の監督、ネット都市伝説発の映像作品、さらに『ミッドサマー』『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』などの話題作を有するA24でのヒット。
Webメディアが取り上げる話題には事欠きません。例に漏れず、KAI-YOUでもこれまで度々取り上げてきました。
Webメディアの文体を模倣したミームが急速に拡散
そんな『Backrooms』のニュースが溢れる昨今のインターネットを笑うのがこのネットミーム。
「Minecraftの世界に入った」「ハンバーガーを4つ食べた」「棒付きキャンディを盗んだ」など、言いたい放題なジョークがどんどん広まっていきます。
Xユーザー・Mr Statementさんは「“Backrooms” Director Kane Parsons has successfully achieved mitosis.(ケイン・パーソンズが分裂に成功した)」という内容を投稿。
これはジョークの代表例として拡散され、ネットミームが広まっていく様子とも妙にマッチしていました。
もちろん締めは「He is only 20 years old.(彼はまだ20歳です)」。
アメリカ国内において、公開初週末の興行収入で1位を記録したケイン・パーソンズさんの偉業を強調するためにメディアが実際に使用した文言を、しっかりと再現したものです。
『Backrooms』監督はVTuberだった!? ※ジョークです
VTuberグループ・NIJISANJI EN所属のVTuber・Vantacrow Bringer(ヴァンタクロウ・ブリンガー)さんをめぐる投稿も話題になりました。
「ケイン・パーソンズが、暇な時間はVTuberをしていると主張。『私はVantacrow Bringerだ』」という内容の投稿を、Vantacrow Bringerさん本人が引用したことで一気にネットミームが広がっていきました。
一瞬、ビッグニュースかと筆者にも衝撃が走りましたが、当然ジョーク投稿。残念ながら、ヴァンタクロウ・ブリンガーさんはその後改めて否定していますし、実際にケイン・パーソンズさんがそのような発言をした事実も確認されませんでした。
そもそも『Backrooms』自体が、4chan発の都市伝説やリミナルスペース文化など、インターネット上で共有されてきたイメージを映像作品として再構成した映画。
そうした意味では、ネットミームを映画化した監督が、今度はネットユーザーたちによってミームとして再び消費されている現在の状況は、『Backrooms』という作品の成り立ちをどこか反映している、と言えるのかもしれません。
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