2026年の若者トレンドは“映え”から“共感”へ ChatGPTも「相談相手」として定着

  • 0
米村 智水
2026年の若者トレンドは“映え”から“共感”へ ChatGPTも「相談相手」として定着
2026年の若者トレンドは“映え”から“共感”へ ChatGPTも「相談相手」として定着

若者のトレンドが、写真映えするモノや場所から、他者と気持ちを共有できる体験へ移りつつある──。

若者向けシンクタンク・若者リアルラボが7月24日、15歳〜29歳の男女を対象に実施した「10代から20代が選ぶ2026年上半期トレンドランキング」を発表した。

若者リアルラボのランキング

調査では、平成期のコンテンツやアイテムのリバイバル、キャラクターの世界観に入り込める施設、「あるある」を共有する展示などが上位にランクイン。

流行語部門では、ChatGPT特有の文体を模した「チャッピー構文」が3位に。生成AIが若者にとって仕事や調べ物を助けるツールという役割を越え、身近な相談相手になりつつあることも指摘された。

一方、流行を知っていても購入や体験には至らない「認知消費型トレンド」という傾向も浮かび上がっている。

【画像でチェック】若者の上半期トレンドランキング

「ボンボンドロップシール」「トモコレ」平成後期文化が再流行

流行した生活用品/生活アイテム部門では、立体的で透明感のあるシール「ボンボンドロップシール」が1位を獲得した。

若者リアルラボ_生活用品ランキング

ランキングにはこのほか、「シール帳」や、任天堂のゲーム『トモダチコレクション』シリーズなど、平成中後期を象徴するアイテムやコンテンツが上位に入っている。

ただし、同じ流行でも世代によって受け止め方は異なる。

25歳〜29歳からは「懐かしい」「昔を思い出す」といった声が多く寄せられた一方、15歳〜19歳は「かわいい」「楽しい」と評価。上の世代にはリバイバルとして、下の世代には新しい流行として受容されていることがわかった。

2000年代前後の文化を単純に再現するのではなく、現在の若者が自分たちの感覚で楽しみ直す動きが、本格化しているといえそうだ。

外出先では「ちいかわランド」「ポケパーク」など体験型施設が人気

また、外出先を選ぶ基準にも変化が見られた。

スポット部門では、「ちいかわランド」や「ポケパーク カントー」といった、キャラクターの世界観を体験できる施設が上位にランクイン。

若者リアルラボ_場所部門ランキング

商品を購入するだけではなく、好きなコンテンツの空間に入り込み、その世界を身体的に味わうこと自体が価値を持っている。さらに、「いい人すぎるよ展2026&微わかる展」や「平成恋愛展」など、日常の感情や記憶を題材にした展示も支持を集めた。

若者リアルラボは、こうした結果について、外出先に求められる価値がSNS上の“映え”から「あるある」「わかる」と誰かと共有したくなる共感性を重視した体験へ移っていると分析している。

「チャッピー構文」が流行語3位 AIは検索ツールではなく相談相手

流行した言葉部門では、「チャッピー構文」が3位にランクインした。

「チャッピー」は、ChatGPTに対する愛称として広まっている言葉。「チャッピー構文」は、ChatGPTが回答で用いる特徴的な言い回しや文章構成を指し、それを人間同士の日常会話やSNS投稿で模倣する動きも見られる。

若者リアルラボ_言葉部門ランキング

調査では、ChatGPTについて「よく使う」「普及している」といった回答も寄せられた。

若者リアルラボは、AIが単なる検索や作業効率化のための技術ではなく、日常に寄り添う身近なパートナーになりはじめていると分析。調べ物をする道具から、悩みや考えを言葉にするための相談相手へと、その位置づけが変化していることを示唆した。

実際に購入や体験しなくても流行に参加している感覚「認知消費型トレンド」とは?

一方、トレンドの認知が、そのまま購買行動につながるとは限らない。

アイテム部門1位の「ボンボンドロップシール」について、流行していると認識されながらも、45.7%が「購入したことはない」と回答。

また、「ドバイチョコ餅」についても、「価格が高い」「入手しにくい」といった理由から、存在を知りながら購入には至っていないケースが多かったという。

SNSでのコミュニケーションにおいては、実際に商品を購入したり現地へ足を運ばなくても、画像や動画、他者の感想を通じてトレンドを把握し、共通の話題に参加できる。

若者リアルラボは、こうした「知っていること」と「実際に購入・体験すること」が切り離された状態を「認知消費型トレンド」と表現している。

現在の流行はもはや、実際に消費する人だけがつくるものではなくなっている。認知し、共有し、会話の材料にすること自体が、トレンドへの参加方法になっているようだ。

調査概要
【調査タイトル】10 代から 20 代が選ぶ 2026 年上半期トレンドランキング
【調査対象者】性別:男女/年齢:15 歳から 29 歳まで
【調査数】600ss
【設問数】15 問
【調査期間】2026 年 6 月 11 日~15 日

  • 6 images

この記事どう思う?

この記事どう思う?

ユースカルチャーをもっと知る!

なぜサンリオはVRChatに注力するのか──「サンリオVfes」責任者が語る、人の繋がりが生む文化圏 Premium

なぜサンリオはVRChatに注力するのか──「サンリオVfes」責任者が語る、人の繋がりが生む文化圏

2026年現在、「VRChatに注力する代表的な企業」を挙げろと言われれば、やはり日本国内ではサンリオ社の名前がまず挙げられる。2021年から音楽フェス「Sanrio Virtual Festival(以下、「サンリオVfes」)」を開催し、2023年から2026年は毎年開催。著名なVTuberだけでな...

premium.kai-you.net
VTuberさえきやひろの最強キャラクターデザイン術 アバター制作は好きだけじゃなく“嫌い”もブチ込む!?

VTuberさえきやひろの最強キャラクターデザイン術 アバター制作は好きだけじゃなく“嫌い”もブチ込む!?

企業所属のタレントから趣味の延長まで、様々な活動スタイルが存在するVTuber。「IRIAM」のようなバーチャルライブ配信アプリでは立ち絵一枚で活動をはじめることもでき、そのハードルは年々下がっていると言えるでしょう。しかし、気軽に活動をはじめられるといっても...

kai-you.net

関連キーフレーズ

0件のコメント

※非ログインユーザーのコメントは編集部の承認を経て掲載されます。

※コメントの投稿前には利用規約の確認をお願いします。