日本でも公開中の映画『マスターズ・オブ・ユニバース(Masters of the Universe)』の公式Xが、2000年代を代表するインターネットミーム「HEYYEYAAEYAAAEYAEYAA」を再現した映像を公開した。
元のネットミームは、映画の原作でもある1980年代に放送されたアニメ『He-Man and the Masters of the Universe』の映像を編集し、ロックバンド・4 Non Blondesの楽曲「What's Up?」を組み合わせたパロディ動画。2000年代に一世を風靡した古典的ネットミームの一つだ。
今回投稿された映像は元となったネットミームを再現。同じく楽曲「What's Up?」にあわせて、映画の本編映像や撮影の舞台裏をマッシュアップした内容となっている。
元ネタは、金髪オカッパのマッチョが歌うサイケデリックなMAD動画
映画本編の前に、そもそも今回投稿された映像の元ネタであるネットミームについて紹介したい。
今回投稿されたネットミーム「HEYYEYAAEYAAAEYAEYAA」はもともと、2005年にクリエイターユニット・SLACKCiRCUSが制作した映像「Fabulous Secret Powers」(いわゆる“MAD動画”)が原型。
1980年代に放送されたアニメ『マスターズ・オブ・ユニバース』の主人公であるアダム王子(ヒーマン)が、4 Non Blondesが1993年に発表した楽曲「What's Up?」を裏声で熱唱しているかのような映像だ。
それぞれの作品が発表された時代からもわかる通り、アニメと楽曲には直接的な関係はない。妙に多幸感のあるサイケデリックな映像が、2010年にYouTubeへ再投稿された短縮版で爆発的に拡散された。
ちなみに「Fabulous Secret Powers」のYouTubeの概要欄には、そうしたネットミームとなるまでの経緯が丁寧に説明されている。
MAD動画の作者によるミーム化に至る経緯の説明/画像はYouTubeの概要欄より
以降、2000年代初頭のインターネットを代表する古典的ミームの一つとして語り継がれてきた。現在では「Fabulous Secret Powers」ではなく、印象的なフレーズである「HEYYEYAAEYAAAEYAEYAA」の通称で知っている人も多いかもしれない。
『マスターズ・オブ・ユニバース』や「What's Up?」を知らなくても、「金髪オカッパのマッチョが裏声で奇声を上げる動画」として記憶している人も少なくないだろう。
運命を受け入れる戦士ヒーマンを描く『マスターズ・オブ・ユニバース』
さて、ようやく映画の説明に入れる。『マスターズ・オブ・ユニバース』は、Mattel(マテル)の玩具シリーズおよび前述したアニメを原作とする実写映画だ。
映画『マスターズ・オブ・ユニバース』
監督は『バンブルビー』で知られるトラヴィス・ナイトさん。主人公のプリンス・アダム/ヒーマン役をニコラス・ガリツィンさん、宿敵スケルター役をジャレッド・レトさんが演じる。
物語は、幼少期に故郷エターニアを離れ地球で育ったアダムが、自らの運命を受け入れ、宇宙最強の戦士・ヒーマンとしてスケルターに立ち向かうというもの。
主人公のプリンス・アダム/ヒーマン役を演じるニコラス・ガリツィンさん
本作は1987年のドルフ・ラングレンさん主演版以来となる実写リメイクでもあり、劇中にはドルフ・ラングレンさんによるカメオ出演も用意されている。
映画本編で「What's Up?」を採用 ネットミームをオマージュ
驚くべきは、今作において前述のネットミームがオマージュされていること。
監督のトラヴィス・ナイトさんは、海外メディアのインタビューで、映画本編にこのミームへのオマージュを盛り込んでいることを明かしている(外部リンク)。
さらに、ミームで使用された「What's Up?」も劇中で使用されているという。トラヴィス・ナイト監督は「ただ上から貼り付けるのではなく、物語の中で自然に機能する形を目指した」と説明している。
長年のファンだけでなく、ミーム経由でヒーマンや『マスターズ・オブ・ユニバース』を知った世代にも届く仕掛けと言えそうだ。
映画『マスターズ・オブ・ユニバース』は、ソニー・ピクチャーズ エンタテインメントの配給で、6月5日から全国の劇場で公開されている。
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