大手印刷会社・TOPPAN株式会社が、トレーディングカード向けの新しい紙製ピロー包材を開発した。
従来のプラスチック包材から置き換えつつ、98%以上という高い遮光率によって中身の透けを解消し、サーチ行為を抑止できるという。
6月から国内外のトレーディングカードメーカーを対象にサンプル出荷がスタート。秋には量産を開始し、年間3,000万パックの供給体制を目指す。
サーチ行為でレアカードを抜き転売する再シュリンクも問題に
パックを開けるまで何が出てくるか分からないのが、トレーディングカードの醍醐味。
一方で、パックを明かりに照らして透かしたり、重さを測ったり、中に入っているカードの滑りを確認したりすることで、どんなカードが入っているかど開封前に探るサーチ行為も、トレーディングカードの歴史には常につきまとっている。
また昨今、フリマサプリなどにて、サーチ行為によりボックスから高額なレアカードが入っているパックのみを抜き、残りを再度ビニール包装して(いわゆる再シュリンク)転売するケースも問題視されている。
サーチ行為を防ぎ、環境にも配慮
今回TOPPAN株式会社が開発したパック素材は、紙素材にアルミ蒸着を施すことで、98%以上の高い遮光率を実現。中身の透けを遮断し、サーチ行為を防ぐことができる。
また、アルミ蒸着層の上に直接印刷を施すことで、メタリックな質感を表現。従来のプラスチック包材と同等の高いデザイン再現や鮮やかな発色も可能にしている。独自開発の専用製袋機で、紙製素材の弱点であるシワの発生も低減しているという。
TOPPANの紙製トレーディングカード向け包材 構造図
また、独自の材質構成によってプラスチック使用量もゼロ。国内においては、紙重量比51%以上を満たすことから「紙マーク」が付与でき、企業の資源循環への取り組みを可視化することもできる。
環境へ配慮しつつ、サーチを抑止する実利も兼ね備えた、新しいトレーディングカードパック向けの素材と言えるだろう。
今や、3,000億円市場となったカードゲーム・トレーディングカード(外部リンク)。TOPPAN株式会社は2030年までに、本素材について関連受注含め10億円の売上を目指すという。
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